【大掃除術】クエン酸の代用に、ホワイトビネガーがオススメな理由
師走も近づき、大掃除もそろそろ本腰が入ってきたご家庭も多いでしょうか。長年こびりついた水垢なども、今やクエン酸を使えば本体をゴシゴシ傷つけることもなく綺麗にできることをご存知の方も多いかと思いますが、特にこの大掃除の時期はクエン酸ではなくホワイトビネガーがオススメ! 今回はその理由をご紹介いたします。
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎の松谷麻子です。
普段から重曹やクエン酸、酸素性漂白剤を好んで使っています。その中でもクエン酸は、酢やレモン汁などで代用できることはよく知られていますよね。ただし全く同じものではないので、その特性を理解して代用することが大切です。
今回はこの大掃除の時期だからこそ、「クエン酸」の代用に「ホワイトビネガー」を使う私が、この使い方をオススメする理由をご紹介します。
ホワイトビネガーとは
ホワイトビネガーとは、とうもろこしや穀物を主原料にして作られた、アルコールからできた醸造酢です。
日本で一般的に売られているお酢(穀物酢や米酢)はやや黄色味がかってることが多いですが、このホワイトビネガーは無色透明、またニオイも一般的な酢より穏やかです。
クエン酸とホワイトビネガーはどう違う?
クエン酸とホワイトビネガー、性質や効果は似た者同士ではありますが、違うところについて理解しておきましょう。
<クエン酸>
固体
揮発しない
無臭
酸度が強い
液体時無色透明
<ホワイトビネガー>
液体
揮発する
酢酸臭がする
酸度が弱い
無色透明
この違う特性を考慮して、掃除する時期や場所などを使い分けるとより作業もしやすくなります。
私がホワイトビネガーを使う4つの理由
パッケージがシンプル
掃除道具などはできるだけシンプルに、と心がけています。そしてお気に入りの掃除道具があると、掃除をするときも気分が上がります。大掃除も、お気に入りの道具があれば頑張れますよね。
白いパッケージでまとめていれば、こんな風に詰め替えをしなくても統一感が出てスッキリとします。この酢の瓶に黄色や赤が入っているだけで、見た目がちょっと残念になってしまうのです。
またホワイトビネガーは普段の料理には使わないので、掃除用だということが分かりやすいという利点もあります。そんなに値段も変わらないのも主婦にとっては嬉しい!
液体だから使いやすい
クエン酸はもともと固体。使いたい時には水溶液にする必要がありますが、寒くなってくると、固体は溶けにくくなります。溶かす時間は大した時間ではないかもしれませんが、あそこにもここにも使いたくなる大掃除の時期、液体でさっとそのまま簡単に使えるのは意外と便利だったりするのです。
揮発性だから残らない
酢にはツンとするニオイがありますよね。これは酢の中に溶けている酢酸という成分が揮発性を持っているためです。そのため、拭き残しなどがあっても後に残りません。
一方、クエン酸は揮発性がありません。そのため拭き残しがあると白く残ることが稀にあります。また残ったクエン酸は、その素材を傷める可能性があるので注意が必要です(そもそも酸性が使えない素材もあります)。
また、酢よりもホワイトビネガーのニオイの方が穏やか!
大掃除は家族にも手伝ってもらいたい! と願う主婦にとって、家族が嫌がらない対策も大切。お酢くさいと嫌がられてしまったり、またせっかくやってもらったのに拭き残しが目立ってしまったりして拭き直しをするなんてことにもならないようにホワイトビネガーを使うのも、オススメする理由の一つです。
素材を傷めにくい
大掃除の時期は、ぜひ水栓金具をピカピカにして欲しいと思っています。金具が綺麗になると、見た目にぐっと清潔感が出て満足感も得られやすくなります。
実は、水栓金具についた水垢を落とす方法として、クエン酸パックは確かに有効な手段の一つとしてよく知られてます。が、メーカーがクエン酸パックを推奨していないことは意外と知られていません。
酸性と反応して水栓金具のメッキや塗装が剥がれてしまったり、プラスチック素材の部分が変色してしまう可能性があるのです。
そうはいっても、長年こびりついてしまった水垢はクレンザーでも落ちない場合もありますし、クエン酸でさっと拭くだけでは、ちょっとした白い水の跡は簡単に綺麗になりません。
どうしてもパックをしたい場合は、クエン酸よりも酸度が弱いホワイトビネガーを使うと、より安全で素材を傷める可能性が低くなるので、ホワイトビネガーを使ってみてくださいね(全く傷めないというわけではありませんので、目立たないところで試してからご利用くださいね)。
水栓金具についた水垢は落ちにくくなる前に、定期的に掃除をすることを心がけましょう。
ホワイトビネガーをどう使う?
ホワイトビネガーの使い方は、基本クエン酸と同じです。使いたい場所や状況によって、クエン酸とホワイトビネガーの特性を理解して使い分けると良いと思います。
薄めてスプレーにする
拭き掃除などで使う場合には、酸度が強くない方が良いので、5倍程度の水で割ると使いやすいと思います。
ビネガー水パック
前述の通り、酸度が強いと素材を傷める原因になりますので。同量〜3倍程度の水で薄めた水溶液をキッチンペーパーに浸して、水垢が気になるところをパックしましょう(さらに、サランラップをすると効果的)。15分程度放置してから、傷がつきにくいブラシでこすります。その後よく水で流します。それでも取れない場合は数回繰り返して。
重曹と一緒に使う
重曹と使う場合には、クエン酸でもホワイトビネガーでもあまり変わりはないので、好きな方で大丈夫です。
排水口の黒カビ、ぬめりなどは、重曹と一緒に発泡させると手の届かない配管の奥まで汚れを落とすことが可能です。特に冬場、キッチンの排水管は油が凝固しやすく詰まりやすいので念入りに!
重曹1カップに原液のホワイトビネガー1/2カップ程度を混ぜ合わせ、ドロドロブクブクいっている状態で流すと、より奥の方まで行き届きます。その後、ぬるま湯で洗い流しましょう。
まとめ
効果は同じでも、クエン酸とホワイトビネガーでは扱い方が違うことが分かっていただけたでしょうか。ぜひ違いを知って、より大掃除が楽に楽しくなるよう使い分けてみてくださいね!