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2024年04月20日 07:31 更新

【小1の壁】「学童に行きたくない」と言われたらどうすれば…。小学生パパ・ママが経験した、長期休暇中の子どもに困った体験談15選

子どもが小学校に入学すると、働く親の頭を悩ませる問題が頻出します。そのひとつが夏休みや冬休みなど、「長期休暇中の子どもの居場所」です。保護者が帰宅するまでの間、子どもたちが安心安全に過ごすためにはどうすればいいのか? みんなの困りごとや対処法を参考に考えてみましょう。

小1の壁特集

【学童】行き渋りに困った

【学童】行き渋りに困った

●たまに、家にいたいって言ってくるときもありましたが、仲のいい友だちが学童一緒なので、その子との遊ぶきっかけになるものを持たせたりしてなんとか行ってもらいました。(女性/37歳/医療・福祉/医療事務)

●ひとりで置いて出かけるのに不安があることを説明してなんとか行ってもらったけど、嫌がる日が続いたので、自分が夏休みや冬休みの出勤を減らしてもらうようにした。(女性/47歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)

●学童で一緒だったお友だちが旅行などで休んでおり、楽しくないので行きたくないと言われました。同じく仕事をしていたママ友と協力して、休みのときにはお互いに預かるようにしました。(女性/42歳/情報・IT/販売職・サービス系)

放課後の子どもの居場所として一般的なものは、学童保育です。行政が運営する学童のほか、民営の学童もあります。なかには地域の保護者が協力して運営をおこなうケースもあり、形態はさまざまです。

普段は学校から友だちと一緒に学童へ移動するので安心なのですが、長期休暇中はそれぞれが学童に登所することになります。すると、長期休暇のなかでも期間の長い夏休みは、行き渋りが出てくることもあります。

まだまだ親に甘えたい1年生なので、気持ちを受け止めてあげることも大切。あの手この手でなだめながら、対処することが必要になってきます。

【学童】休みの日に困った

●お盆は学童もお休みだったので、夫と祖母と交代で仕事を休んだ。(女性/35歳/建設・土木/事務系専門職)

●学童の夏休みと私や主人の夏休みが合わず、学童がお休みの日の子どもの居場所がなかった。そのときは同じ学年のお友だちのおうちにお世話になったことがあった。(女性/39歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

●学童の土曜日利用時、利用者がうちの子ひとりしかいないから、なんとか家庭で保育お願いします。 といわれたこと。祖母の家で見てもらいなんとかなった。(女性/32歳/自動車関連/事務系専門職)

ほぼカレンダー通りに開所している学童もあれば、お盆休みを設定している学童もあります。頼みの綱である学童がお休みの日は、困ってしまいますね。学童がお休みの日については、スケジュールを前もって把握しておきましょう。急なお休みにも対処できるよう、シミュレーションしておくと安心です。

また、日ごろから頼り頼られる人間関係を作っておくことも大事です。なかなか難しいのですが、同じような環境のご家庭で協力体制ができれば、心強いでしょう。

【学童】子どもの不満に困った

【学童】子どもの不満に困った

●夏休み後に、まわりの学童に行ってないお友達から「毎日家でゲームしていた」などの話を聞いて「なんで自分はそうやって過ごせなかったんだ」と怒ってしまったことがありました。冬休みは年末年始があることもあり、長めにお休みをとって、自宅でのんびり過ごせる環境を作るようにしました。(女性/35歳/通信/クリエイティブ職)

●夏休みだけど学童に行っているから、学校と似たような感じがするせいか、夏休みがないと感じると言われた。仕事が休みの日はなるべくいろんなところに遊びに連れて行ってあげた。(女性/39歳/ホテル・旅行・アミューズメント/秘書・アシスタント職)

●普段から行っている民間学童なので抵抗心はなく行ってくれたが、毎日利用する家庭は多くなかったので、「どうしてお休みできるの? うちはできないでしょ?」と純粋な疑問をぶつけられて困ったが、「お父さんやお母さんの代わりにお仕事してくれる人がなかなかいないんだよ。それくらい必要とされてるお仕事なんだよ」と伝えると「それなら仕方ないね」と納得してくれたが、できる限り早くお迎えに行くよう努力した。(女性/40歳/医療・福祉/専門職)

子どもたちは親の事情を理解し、毎日学童でがんばっています。しかし、ときには気持ちをおさえられず、不満をあらわにすることもあります。親は、「子どもに我慢をさせている」という罪悪感と、「気持ちはわかるが行ってもらわないと困る」という現実との板挟みになってつらいですね。

ただ「仕事なんだからしょうがないでしょ!」という開き直りはNG。子どもの態度からSOSを読み取って、気分転換をさせてあげてください。親子で協力して、息抜きをしながら長期休暇をのりきりましょう。

【祖父母宅】意外に気を使った

 【祖父母宅】意外に気を使った

●祖父が子ども嫌いだったので、預けるのに気をつかった。(男性/48歳/機械・精密機器/技術職)

●祖母に預けていましたが、ずっと変わらない生活だったので飽きていたようでした。(女性/35歳/不動産/営業職)

●祖父母に負担をかけるので心苦しかった。休める日はなるべく休むようにした。(女性/39歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

学童以外では、祖父母や親戚の家も子どもの放課後の居場所になっています。子育て経験者である祖父母は、いざというときに頼れる存在です。祖父母との交流は、子どもにとってもよい経験になるでしょう。

アンケートに答えてくれた人のなかには、「普段は学童に預けているが、子どもの気分転換のために祖父母宅を頼った」という人もいました。

一方で、祖父母宅に預ける場合の問題点として「祖父母が子どもを甘やかす」と答えた人もいます。預かってもらう以上、多少の教育方針の違いは受け入れざるを得ません。最低限の約束事は守ってもらえるよう、お願いしておきましょう。

【自宅】仕事との両立が難しい

【自宅】仕事との両立が難しい

●元々在宅勤務なので子どもが家にいても大丈夫でしたが、家にいられると何かと用事ができ、仕事がはかどらなかった。(女性/48歳/情報・IT/クリエイティブ職)

●妻は外に働きに出ているが、私は在宅ワークなので自宅にいることはできた。ただ、仕事中なので一緒に遊んであげることはできず、ひとりで暇だったかもしれない。学童に毎日行くのも辛いと思うので、休み中は仕方がない。(男性/35歳/自動車関連/事務系専門職)

●在宅ワーク中に子どもの声が入ってしまうことがあり、困った。(女性/36歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

長期休暇中、自宅で過ごす子どももいます。その場合、多くは親のどちらかが在宅で仕事をしています。親もいる自宅で過ごせることは子どもにとってよいことですが、親としては複雑です。昼ごはんの準備も必要ですし、子どもたちは何かと声をかけてきます。オンとオフの切り替えをしっかりしたい人にとっては、ストレスを感じる環境になるでしょう。

まとめ

長期休暇中の子どもの居場所は、いくつか確保しておくと安心です。学童、祖父母宅、自宅のほか、頼れる友人宅があれば助かります。また、職場には子どもが長期休暇中であることを伝え、一時的な配慮を求めることを検討してみてはいかがでしょう。

長期休暇中の子どもの居場所問題は多くの親が悩む問題でもあります。まずは子どもの気持ちを尊重し、受け止めてあげるところからはじめましょう。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年1月25日~27日
調査人数:303人(20代~40代で、第一子が小学校1年生のとき夫婦ともに働いていた小学生のパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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