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2023年11月03日 09:35 更新

親としての役割は自分の中でどのくらい?子育て世代の役割意識とは――理想と現実に違いも

ライフステージが変わるなかで自分の役割も変化していくものですよね。結婚したり子どもが生まれたりすると、それまでとは違う新しい役割を意識する人は多いでしょう。個人としての自分、親としての自分……。そのバランスをどう考えているのか、子育て中の男女に尋ねたアンケート調査をご紹介します。

子育て世代が考える自分の役割|理想と現実

皆さんは自分の役割を考えたことはありますか? 一つではなく複数の役割を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ベネッセ教育総合研究所が実施した「乳幼児の保護者のライフキャリアと子育てに関する調査」を見ると、子育て世代のライフキャリア[*]に対する意識を知ることができます。

調査では、親・家庭人・職業人・個人の4つを子育て世代の主な役割として規定し、未就学児の第一子がいる母親・父親に対してその役割の理想と現実を尋ねています。

[*]ライフキャリア:職業生活だけでなく、人生・生き方・個人の生活全般における役割を視野にいれた広義のキャリア

母親における理想と現実のギャップ

Q.あなたの中で以下の4つの役割は現在どれくらいの重みを持っていますか。全体の合計を10とした時のそれぞれの役割の配分を0~10の数値(整数)でお答えください。

ライフキャリアの4つの役割意識の平均値(職業の有無別)
―ベネッセ教育総合研究所「乳幼児の保護者のライフキャリアと子育てに関する調査」より

まず、母親の回答結果を見てみましょう。なお、データは職業の有無で分けられたものになっています。

全体的な点として、有職・無職に関わらず母親は「親」としての役割を最も大きく考えており、その次に大きいものとして家庭人としての役割を意識していることがわかります。

次に、理想と現実との差に着目してみると、「親としての自分」と「家庭人としての自分」において理想よりも現実のほうが割合が高くなっている点は、すべての母親に共通しています。しかし、特に無職の母親でそのギャップがあらわれる結果となりました。

父親における理想と現実のギャップ

Q.あなたの中で以下の4つの役割は現在どれくらいの重みを持っていますか。全体の合計を10とした時のそれぞれの役割の配分を0~10の数値(整数)でお答えください。

ライフキャリアの4つの役割意識の平均値(職業の有無別)
―ベネッセ教育総合研究所「乳幼児の保護者のライフキャリアと子育てに関する調査」より

こちらは父親の回答結果です。父親に関しては、無職の父親が少数だったため有職のみを対象としており、母親(妻)の職業の有無で分けたデータとなっています。

すべての父親が、理想としては4つの役割のうち「親」としての役割を最も大きく考えていることがわかります。また、共働きの父親は理想と現実にそれほど大きな差が見られませんでした。

一方で妻が無職の父親は、職業人としての役割意識において、共働きの父親よりも理想と現実のギャップがあらわれる結果となりました。

まとめ

未就学児の母親と父親に、自分の役割意識のバランスの理想と現実を尋ねた結果をご紹介しました。理想と現実のギャップがより見られたのは無職の母親と、妻が無職の父親でした。皆さん自身の理想と現実はどうなっているでしょうか。夫婦で話してみるのもよいかもしれませんね。

(マイナビ子育て編集部)

<調査概要>

乳幼児の保護者のライフキャリアと子育てに関する調査/ベネッセ教育総合研究所
調査方法:WEB調査
調査時期:2023年3月
調査対象:
0歳~6歳の第一子をもつ母親、父親 各2,891名
※母親、父親は、夫婦ペアデータではない
※地域は、国内全域。首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)3:その他7になるように割り付け

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