スキンケアだけじゃない! いろいろな用途で使える「ワセリン」の活用法7つと、おすすめ商品4選
秋から冬にかけて気になるのが、お肌の乾燥。今回は赤ちゃんの乾燥対策としてはもちろん、そのほかにもいろいろな用途で使える「ワセリン」の活用法と、おすすめ商品を紹介します。
秋から急激に湿度が低下、肌の乾燥が加速化
11月に入り、朝晩の冷え込みがグッと厳しくなってきました。朝の洗顔時に、肌の乾燥やつっぱり感を実感する人も多いのではないでしょうか?
夏の強い日差しのダメージが、肌に現れはじめるのは秋。実際に、9月以降は急激な湿度の低下で、肌の乾燥が一気に進んでしまう時期でもあります。
肌の水分が失われると、外部の刺激から肌を守るバリア機能が低下。その結果、肌のカサつきやざらつきなどのほか、かゆみや発疹などの肌荒れ、シワなどの原因になることも! 乾燥が本格化する冬を前に、しっかりと肌の保湿ケアを心がけることが大切です。
親子で使える! ワセリン活用方法
肌が乾燥する季節の強い味方が、無色・無臭で子どもから大人まで使える天然由来の保湿剤「ワセリン」です。
ワセリンは、石油を精製して作られた保湿剤。石油というと肌によくないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、もともと石油は天然由来の成分。不純物を取り除いて作られた高純度のワセリンは、刺激が少なく、医療機関でも用いられています。
ワセリンを肌に塗ると、肌の表面が薄くラッピングされた状態になり、水分の蒸発を防いでくれます。また、衣類の摩擦などによる刺激から肌を保護してくれる効果も。
ただし、ワセリン自体にはうるおいを与える作用はありません。ワセリンを使う場合、はじめに保湿クリームやローションを塗って肌にうるおいを与え、その上からワセリンを重ね塗りするといいでしょう。
子ども向けのワセリン活用術
普段のスキンケアに
角質層が大人より薄く、肌のバリア機能が未熟な乳幼児の肌。大人よりも肌の水分が失われやすいため、乾燥が気になる季節は念入りな保湿ケアを心掛けたいものです。
ワセリンは肌表面を薄くコーティングして、皮膚の水分の蒸発を防ぐ効果があります。肌の水分が蒸発しやすい入浴後や、ほっぺ・ひじ・ひざなど日常的に乾燥しやすい部位にワセリンを塗り、赤ちゃんや子どもの肌の乾燥を防ぎましょう。
乳児湿疹やかぶれ対策に
赤ちゃんの代表的な肌トラブルといえば、乳児湿疹やおむつかぶれ。ワセリンを塗ることで皮膚表面が薄い膜で覆われ、汗や汚れなどの外部刺激から肌を守る効果があるため、乳児湿疹の原因のひとつとも言われる皮膚バリア機能の低下を防ぎます。また、おむつかぶれの原因となるうんち・おしっこからの刺激や、おむつの摩擦から肌を守ります。
離乳食時の赤ちゃんの口回りを守る
まだ食べることに不慣れな乳幼児は、食事のとき、口の周りに食べ物が付いてしまうことも。乾燥して荒れた肌から、食べ物のアレルゲンが入ってしまうことも考えられます。食事前にワセリンを塗ることで、口周りの皮膚をカバーし、食べ物の刺激からも肌を守ります。
赤ちゃんの肌荒れが改善されないときは?
赤ちゃんの肌に湿疹やかぶれができ、かゆがる様子を見せる場合や丁寧なスキンケアを心がけたのに湿疹が改善されない場合は、小児科や皮膚科などで医師の診察を受けましょう。
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大人向けワセリン活用術
妊娠中の肌・授乳の乳頭ケア
妊娠中期以降、ぐんぐんおなかが大きくなってくると、気になるのが妊娠線の発生。肌が乾燥していると、肌の柔軟性も低くなるため、妊娠線ができやすくなるとも言われています。お風呂あがりや化粧水などで水分を与えた後、おなかやおしり、太ももなど、妊娠線が発生しやすい場所にワセリンを塗り、肌の乾燥を防ぎましょう。
万能美容アイテムとして
乾燥の季節に気になる、唇のカサつきや手指の荒れ。ワセリンはリップクリーム代わりに唇に塗ったり、ハンドクリームのように手指に塗って使ったりすることもできます。マスク着用によっておこる肌荒れにも、ワセリンはぴったり。薄く肌に塗ることで、マスクの刺激から肌を守ります。
また、ワセリンにお気に入りの香水やエッセンシャルオイルなどを加えれば、やさしく香りが広がる練り香水に。メイク落としとしても使え、落ちにくいアイメイクも保湿しながらやさしくオフすることができます。
ピアス装着の潤滑油として
ピアスを付けないでいる期間が長くなると、ピアスホールが塞がりかけて、うまくピアスホールに入らないことがあります。ワセリンをピアスとホールの両方に塗ると潤滑油代わりとなり、装着しやすくなります。
キャンプ時の着火剤に
アウトドアにもワセリンは大活躍。ワセリンをコットンに染み込ませれば、火起こし時の着火剤にもなります。擦り傷や切り傷、虫刺され痕の保護、靴ずれの予防や保護にも使えるため、アウトドアにワセリンを持参すれば心強いですね。
おすすめワセリン製品4選
ワセリンはさまざまなメーカーから販売されていて、ドラッグストアでも気軽に手に入る商品です。使用目的や好みに応じて使い分けてみてくださいね。
ユニリーバ・ジャパン ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー
お肌の表面をピュアスキンジェリーがコーティングし、肌の内側の水分を逃しません。乾燥が特に気になる場所のポイントケアにおすすめです。40g、80g、200gの3サイズを展開しているので、ポーチに入れて外出先で使ったり家族みんなで使ったりと、用途に合わせて選べます。無香料・無着色・防腐剤無添加。
健栄製薬 ベビーワセリン
使いやすいチューブタイプ。精製度が高い従来の白色ワセリンよりも不純物が少ないのが特徴です。やわらかなテクスチャーなので肌に塗りやすく、赤ちゃんから大人まで使えます。無香料・無着色・パラベンフリー。
フェリシモ 海とかもめ部 うるおうごとに海の世界が広がる レモングラスが香る海のワセリンの会
ベタつきを抑える特殊製法でつくったワセリン。レモングラスの精油(植物から抽出した成分)で香りづけしています。ベタつきが少ないので、体はもちろん、髪にも使用できます。使用後に小物入れとしても使える容器もポイントです。
健栄製薬 白色ワセリン [ソフト](第3類医薬品)
柔らかく不純物の少ないワセリン。手足のヒビ・アカギレや乾燥した肌、唇の保護などのケアに適しています。
まとめ
大人から子どもまで使えるスキンケアの万能アイテム「ワセリン」。ひとつあれば、肌の保湿だけでなく、子どもの肌荒れ防止やメイク落とし、産前産後のお肌のケアまで幅広く使えるのも魅力です。手強い冬の乾燥に向けて、今からワセリンで肌ケアしてみてはいかがでしょうか。
(マイナビ子育て編集部)