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2022年01月09日 07:27 更新

初節句のお祝い|由来と伝統、親へのお返しのマナーと相場を紹介

赤ちゃんが生まれてからはじめて迎える5月5日、3月3日は、男の子、女の子の初節句です。家庭で祝うほか、祖父母からお祝いをいただくケースが多く、お返しの内祝いの仕方に悩む人も多いのでは?この記事では、祖父母に対する初節句の返礼について解説します。

初節句はいつ祝う?お祝いの基本

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初節句とは、赤ちゃんが生まれてはじめて迎える節句です。男の子は、5月5日の端午の節句、女の子は3月3日の桃の節句を初節句としてお祝いします

赤ちゃんが1歳になる前に

初節句の基本的な考え方は、「赤ちゃんが1歳になるまでにお祝いをする」というものです。

そのため、初節句を迎える月齢は赤ちゃんの生まれ月によって異なります。友人や親戚の赤ちゃんにベビーグッズなどを贈る場合は、赤ちゃんの月齢を確認しておきましょう。

初節句には、祖父母から孫へ、五月人形や雛人形を用意して贈る習慣があります。それぞれ、節句の1ヶ月前には飾っておきたい品々ですので、五月人形なら3月中に、雛人形なら1月中には準備をしておきたいところです。「両親である自分たちが用意したい」「人形のサイズに希望がある」などという場合は、はやめに祖父母と相談しておきましょう。

生後すぐに節句がくる場合どうする?

赤ちゃんが生まれてはじめて迎える行事として大切なものに、お宮参りがあります。お宮参りは、誕生後1ヶ月を目安に氏神さまにお参りをするものです。赤ちゃんが無事に生まれたことを報告する意味合いがあります。

3月、4月に生まれた男の子、1月、2月に生まれた女の子は、お宮参りのタイミングと初節句のタイミングが重なってしまうことになります。赤ちゃんがまだ小さいうちは、外出も負担になりますし、お母さんも体調が万全ではありません。この場合は、お宮参りを優先することをおすすめします。

1歳を超えて初節句をすること自体は問題ありませんので、柔軟に考えましょう。祖父母にも、お祝いのスケジュールをあらかじめ伝えておくとよいでしょう。

初節句にいただくお祝い

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一般的に、「初節句のお祝いは祖父母が用意する」という習慣があります。どんなお祝いをいただくことになるのか、見てみましょう。

男の子は五月人形や鯉のぼり

男の子のお祝いは、鎧兜(よろいかぶと)の武者人形、厄を祓う(はらう)道教の神様である鍾馗(しょうき)人形、元気な男の子として金太郎をモデルにした人形、鯉のぼりなどです。

端午の節句は菖蒲(しょうぶ)の節句とも呼ばれます。菖蒲は「尚武(武勇を尊ぶ精神)」と音が通じることから、男の子の成長を祝う節句となりました。そのため、勇ましい武者人形や滝を登って龍になると言われる鯉のぼりを贈ります。

母方の祖父母が用意するのが一般的ですが、一族の長男である場合は、父方の実家から受け継がれることもあります。

女の子は雛人形

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女の子のお祝いは、雛人形になります。

桃の節句は、中国の厄払いの行事である上巳の節句と、厄を人形にうつして川へ流す日本の厄払いの風習が起源です。厄払いに使われる人形と、貴族の女の子の人形遊び(ひいな遊び)が結びつき、雛人形が用意されるようになりました。

通常、「雛人形を用意するのは母方の祖父母」とされます。女の子は他家に嫁ぐことが一般的だったことと、厄をうつす人形であるため、ひとりにひとつお雛さまを用意してあげるのが理想的です。

姉妹がいる場合は、それぞれに人形を贈るとよいでしょう。大きな段飾りではなく、市松人形や浮世人形(歌舞伎や日本舞踊の演目を模した人形)を贈るのもおすすめです。

お返しの内祝いはどうする?

初節句にお祝いをいただいた場合は、お返しの意味で内祝いを贈りましょう。

初節句のお祝いに招待

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お祝いのお返しとしての内祝いは、いただいた品物の半分から1/3程度のものを用意します。しかし、祖父母から人形などの高価なものをいただいた場合は、お返しするのはたいへんです。

また、年長者から贈られたお祝いに相場通りの金額でお返しをすることは、かえって失礼にあたることも。高価なものをお祝いにいただいた場合は、金額にこだわらず、感謝の気持ちを伝えることを優先しましょう。

いただいた人形を飾り、祝い膳を用意したお祝いの会に招待することをおすすめします。

遠方の場合はギフトを

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家族のお祝い会は楽しいものですが、遠方から来ていただく場合はたいへんです。離れて住んでいる祖父母には、ギフトを贈りましょう。いただいたものといっしょに赤ちゃんが写っている写真を同封するとよろこばれます。テレビ電話などでお話できる環境があれば、利用してみてもいいですね。

親戚や友人からのお祝いには、相手の年齢や関係性を考慮して、価格を調整します。

内祝いのマナーは?

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内祝いを贈る際は、かんたんなマナーを押さえておきましょう。

1ヶ月以内に子どもの名前で

内祝いの相場は、いただいた品物の半分から1/3の金額です。同額のものを選んでしまうと、せっかくのお祝いを拒絶したような印象を与えてしまいます。必要なのは、感謝の気持ちを伝えることです。

お祝いをいただいたら、すぐに電話をかけておくとよいでしょう。あとからきちんと内祝いを贈れば、電話でのお礼も失礼にはなりません。

内祝いを贈る際は、のしをつけましょう。のしには、お祝いをいただいた当事者である子どもの名前を書きます。初節句から1ヶ月以内に贈るようにしてください。

まとめ

初節句は、両親にとっても祖父母にとってもうれしいお祝い事です。赤ちゃんのためのお祝いですので、遠慮しすぎず好意を素直に受け取りましょう。お返しも儀礼的なものにならないよう、気持ちを伝える工夫をしてみてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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