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2021年03月30日 12:00 更新

子どもを伸ばす褒め方とは?『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』Vol.1

「ちょっとまって」「これにしたら?」子育て中に、ついこんな言葉を使っていませんか? 実はそれって子どもの自己肯定感を下げてしまう悪魔の口ぐせなんです。白崎 あゆみ・著『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』(マキノ出版)より、親子の自己肯定感を高める天使の口ぐせを実際にあったエピソードとともにご紹介。

【褒め方のお悩み】意欲を出すための褒め方がわからない

育児.天使の口ぐせ

小学1年生のけんさんは図画工作が大好き。絵を描いたり、物を作ったりして、お母さんにいつも見せてくれます。そのたびに、お母さんは手をたたいて、「かっこいいね」「すごいね」と褒めていました。
ただ、このように褒めた後、言葉が続きません。
実はお母さんは、保育士として保育園で働いていました。
保育園でも同様に、工作したものなどを見せてくれる子どもたちに「うわ! かっこいい」と声をかけるだけでした。

悪魔の口ぐせ



「すごい! かっこいい!」

天使の口ぐせ



「大きな作品だね!」

「子どもの意欲を引き出したいのに、どうやって褒めたらいいのかがわからない」という声が、私のもとにはたくさん届きます。「褒め言葉のバリエーションがなく、ワンパターンになりがち」と困っているようです。
「褒めなくては!」と力むから言葉が出ないのかもしれません。まずは〈見たままの事実を言葉にする〉、さらにできそうなら〈感じた気持ちを添える〉とやってみてください。例えば、次のような感じです。

「〈見た目の事実〉すごく大きい絵だね!+〈感じた気持ち〉本物を見てる気分になるよ」
「〈見た目の事実 〉たくさん作ったね!+〈感じた気持ち〉この色、ちょっと不思議だね」

このように声をかけると、子どもは「この色は、水色とオレンジを混ぜて作ったんだよ」などと答えてくれるので、会話が増えていきます。「あなたの作品に興味津々よ」という姿勢が伝われば、それが褒め言葉として子どもに伝わります。

次回の内容は……?

「信じられない!」と怒るのは要注意【予想外の行動への怒り方】についてお届けします。

書籍『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』について

子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ
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★こんな〝悪魔の口ぐせ″使っていませんか?
「何回も言ったよね? 」「こっちにしたら? 」「ちょっと待って」

★無意識に使いがちな悪魔の口ぐせをへらし、天使の口ぐせを増やせば、子どもも親も自己肯定感が高まる

ふだんの口ぐせを変えるだけで、子どもたちの心への響き方だけでなく、お母さんが見る世界も大きく変わります。
何気なく使っている言葉が、親と子の自己肯定感を低下させる「悪魔の口ぐせ」ではないか、確かめましょう。
本書では、お母さんが口にしがちな「悪魔の口ぐせ」を、実際の事例を参考に紹介します。
そして、そのような場合に口にするといい「天使の口ぐせ」を、具体的に示しています。「こんな言葉がけもあるんだな」と、参考にしてください。

(文:白崎 あゆみ『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ 』(マキノ出版)より/加筆修正:マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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