集中できない。隣のタイピング音がうるさいときの対策案 #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今月から連載「お仕事ハック」ライターに、キャリア・恋愛系ライターのトイアンナさんがジョイン! 今回は「隣の人の立てるタイピング音がうるさい」というお悩みに、トイアンナさんがアドバイスします。
隣の人のタイピング音が気になる
私が神経質すぎるのかもしれませんが、隣の席の人がキーボードを打つタイピング音が「ッターン!」と大きすぎて気になります。注意しようにも、そこまで仲がいいわけではないのでなかなか注意しにくいです。とはいえ仕事中そのタイピング音で気が散ってしまい、集中力が途切れてしまいます。私はどうすればいいのでしょうか。
タイピング音って、一度気になりだすと気になってしょうがなくなりますよね。そして細かいことだと気づいているからこそ、あなたも指摘しづらいのですよね。
相談者さんの、「もしかして私が悪いのだろうか」と一歩引いて気遣える、誠実なお人柄が伝わってきました。
私もかつて隣席から「ドン、ドン」と、机を殴りつけるようなタイピング音が聞こえてきた経験があります。さすがに何事かと思って見てみたら、親指でバシバシとなぶられるキーボードが垣間見えました。本業がピアニストの方なのかもしれません。
強打も必要になるピアニストは、女性でも握力60kgクラスがいます。きっとご相談者さんのご隣席にも、ピアニストが潜んでいることでしょう。
キーボードは静音タイプに新調を
さて、そういう方のキーボードはよく壊れます。キーボードは消耗品なのである程度たったら壊れても仕方がないのですが、強い打鍵ならその分故障も早まるのですよね。
そこで会社の経費でキーボードを買い替えることになるかと思いますが、ぜひ静音タイプに新調してもらうよう、総務へ働きかけましょう。
総務への相談なら相手へ接点を持つことなく、状況を変える一番早い手段です。ノートパソコンでも別途キーボードを購入することはできるので、ご安心を。
相手よりも「状況」を変えることが大事
もし立場上、総務へ働きかけるのが難しいのであれば「細かなことで恐縮なのですが……どうしても〇〇さんのタイピング音が気になってしまうので」と上司に相談して、ご自身は小会議室などで作業をさせてもらうのも手です。
デスクトップパソコンでそれも厳しいなら、経費で耳栓を購入してもらうなんてのも、解決策のひとつです(耳栓をしていても、自分が話しかけられると案外気づけるものです。とはいえ聞こえにくくはなるので、あまり性能が良すぎるものを購入しないほうがいいでしょう)。
相手の習慣を変えようとすると、どうしても摩擦が起きます。相手よりも「その状況」をどう変えるかに注力すると、意外と誰も傷つかない選択肢が出てきます。
相談者さんが安心して仕事ができる環境を手に入れられるよう、エールを送ります。
POINT.
・相手を変えようとするのではなく状況を変えましょう
・機材を変えるだけでもかなり状況は変わります
・上司へ相談するとスムーズに進みやすいです
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2019年10月23日に公開されたものです