モノと心の整理もできてリフレッシュ! 新生活の模様替えのすすめ
思うように外出できないときは、逆に家いじりのチャンスです。「家をいじる」と聞くと、まず片づけや断捨離に励む傾向にありますが、新生活が始まるこの機会に普段はなかなかできない模様替えをするのはいかがでしょうか?
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
幼少期から模様替えが大好きで、今まで幾度となく模様替えを体験してきました。ただの自己満足ではありながらも、実は手軽に自分の気分を上げ、リフレッシュできる活動であると実感しています。他にも模様替えの効果はたくさん! こんなときだからこそおすすめしたい模様替えについて、今回はお伝えしていきます。
模様替えのいいところって?
模様替えは、思いついたときにいつでも取り掛かることができます。雨でもすっぴんでも部屋着でも、やる気と少しの勇気があればすぐできます。また今あるものでできることもたくさんあるので、お金はかかりません。簡単な配置替え、向きを変えるだけ、など手軽にできることもありますよ。
少し動かすことで掃除もできて気分がスッキリ! 何か違うと思ったら何度でもやり直しがききます。模様替えに取り掛かると自分の部屋と自分の好みが分かってきて、より心地よい空間作りができるようになります。とにかくメリットがたくさんなのです。
模様替えをする前に考えてみる
その部屋でどう過ごしたいですか?
現状はどうであれ、その部屋で本当はどう過ごしたいのか考えてみましょう。床に寝そべってくつろぎたい、効率良く家事や雑用をこなしたい、コーヒーを飲みながら庭の木々を眺めたいなど何でもOKです。本当はどう過ごしたいのかをまず考えることが、模様替えを成功させるカギとなります。少しわがまま目に書き出してみてもおもしろいですよ。
何を優先するか?
どう過ごしたいかを考えたら、次は何を優先にするのか優先順位を考えてみましょう。ここは譲れない、今はとりあえず仕方ないかなど「今基準」で順位を決めます。
例えばリビングで料理をしながらテレビを観る、家族で映画を楽しみたい方などは、まずテレビ位置を最優先で決めると進めやすいです。反対にテレビはひっそりとさせておいて、音楽を聴きながら本を読みたいという方などは、ソファと本棚を近くに配置する計画でいけば、目的に合わせたお部屋づくりができます。家族との兼ね合いもあるので難しいところもありますが、普段の過ごし方を観察すると、実は……という発見が結構ありますよ。
早速模様替えをやってみましょう!
動かしてみましょう
掃除ついでにひとつ動かしてみる、でもいいですし、派手に家具を大移動させてもOKです。まずは自分の気持ちのままにとにかくやってみましょう。大きなものや重いものは無理をせず、ヘルプを頼みましょう。ひとりの場合は滑りのいいマットやタオルなどを家具下にかませて、ゆっくりと床を滑らせると簡単です。
仮配置をしたら離れて遠目から眺めてみると、良いかイマイチかなどの気づきがあります。イマイチならば戻せばいいですし、これはやはりココだな、などの理解にもなります。まめに動かすのが好きな方は、家具下にキズ防止シールを貼ったり、キャスター付きにこだわってもいいですね。
モノの配置と収納
家具の移動や向きを変える、雑貨を別の場所に置いてみる、など同じ部屋であっても、少しの変化でも景色が変わり新鮮な気分になります。
配置替えした後の収納物の入れ替えや、収納方法の見直しもやっておく必要があります。あれもこれもは収納できない場合も多いので、使う所に使うものを、必要なものだけを厳選して収納するとうまくいきますよ。
一緒に使うものや、似たようなアイテムをグループに分けて近くに収納するだけでも使い勝手がよくなりますし、探しものがなくなります。好きなモノを魅せる収納にするか、使い勝手を優先に収納を決めるのか、掃除のしやすさにこだわってなるべくしまう努力をするのか、自分は収納に何を求めるのか考えるといいですね。
収納はいきなり完璧には行きませんので、徐々に好みに寄せていくつもりで取り組んでみてください。
過ごし方の再確認
模様替えをした後、お部屋で過ごしてみて何だかしっくりこないなどモヤモヤがあれば改善のチャンスです。本当は床にゴロンが好きなのに、見た目重視で座面の高い椅子を採用してしまった、前より動線が悪くなった、テレビの角度が気に入らない、ダイニングテーブルはあるがほとんど使っていない、ソファもあるがサイズが大き過ぎて実はモヤモヤしている……などいろいろ出てくるものです。
今一度、理想とする過ごし方の再確認をしてみましょう。今まで苦労して配置していたけれど、実は使っていなかった大きな家具を1つ減らせるかもしれません。そうするとこれからの部屋づくりの自由度がアップし、部屋を広く使えると思うとやりがいを感じませんか?
見た目のテコ入れ
しっくりこない原因が見た目や全体の印象ということもよくあります。置き家具の面や高さを揃えるだけでも印象が変わります。部屋全体の色味は揃っているのに何だか物足りない場合は、アクセントになる明るい色味のモノを目立つ場所に置いみると引き締まった印象に。
また、家電や配線の悪目立ちが気になるという方は、配線を隠したり家電のそばに観葉植物などを置いて視線を反らすのも有効です。季節により小物やカバー系を変えて楽しんでもいいですね。せっかくのお部屋ですからプラスαの楽しみを見つけたいですね。
まとめ
まとまったお家時間があるならばぜひ、模様替えをしてみてください。我が家にはできない、現状では限界だ、などと諦めなくても大丈夫です。模様替えは規模に関係なくリフレッシュできる手段の一つであり、ものと心の整理もできます。やればやるほど快適になり部屋が好きになります。いきなり完璧を求めず、永遠に完成しないサグラダファミリアのように今基準のお部屋づくりを楽しんでいきたいですね。