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2019年12月05日 11:00 更新

挫折収納にさよなら! 専門家が教える、本当に使いやすい収納を作るコツとは?

最近は目移りするほど良さそうな収納用品をたくさん見かけます。しかし、白いボックスで収納スペースを埋め尽くしてみたり、噂の収納用品などをあれこれ買いすぎて、つい苦しい収納になってはいませんか? せっかく買った収納グッズを無駄にしないために、購入前にチェックしたい使いやすい収納を作るためのコツをお教えします。

こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタリスト・プロの佐々木弓子です。収納用品が大好きで、良さそうなモノを買いあさってはうまく使えず、失敗を繰り返していたのはまさにかつての筆者です。

自分や家族にとって本当に良い収納とは?

今一度、収納について再確認し、今度こそ自分収納を手に入れたいですね。

大事な収納のポイント

収納はメリハリが大事

扉付収納 メリハリ すぐ分かる収納
ヘラス・テラス´s

家中の収納スペースを全て美しく、完璧にしようと思う必要はありません。毎日生活していますし、日々いろいろと状況は移り変わりますから、完璧主義は自分を苦しめることになり兼ねません。メリハリを付ける収納をオススメします。

リビングなど、公的スペースは見た目や収納法に気を配りたいところですが、私的なスペースは分かりやすさ、管理しやすさが大事です。閉めてしまえば中が見えない扉のある収納や引き出しの中は、開けたときに何がどこにあるのかすぐ分かる、そして出し入れがラクであれば多少雑多でも構わないのです。美しいけれど面倒な収納は長続きせず、家の中が散らかってしまう原因にもなります。

収納するモノにこだわりを

収納用品にこだわる前に「収納するモノにこだわること」が大事です。一生懸命収納しようとしているモノ、本当にそこに必要なものか? 本当に使うのか? 今一度よく考えてみます。よく使うモノをより出し入れしやすくしてあげる、他のモノと緩衝したり雪崩たりせず快適に使える状態にしてあげるのが収納用品の役目です。収納用品優先ではなく、収納するモノが優先であることを再認識しましょう。

挫折しない収納

モノを完全に隠さない

開けたら見える すぐ分かる収納
ヘラス・テラス´s

ゴチャゴチャ感を隠したい、全て収納して見た目をすっきりさせたい、そんな思いから見た目ばかりを気にして隠そうとすることは結果、苦しい収納になる恐れがあります。

見た目を優先して、布をかけまくる、大きな扉のある家具ばかりを選ぶ、扉の中がボックスだらけ……。使うときには、いちいち布を取ったり、扉を開けたりしなければならず、使うときの動作が面倒に感じ挫折することになってしまいます。

すぐ使える状態、動作がラク、すぐに戻せる、ここを意識することが大事です。場所によってはそのまま置くだけ収納もあり! 優先順位を見直して、メリハリのある収納を作ることで挫折を防ぐことができるかもしれません。

手が入る

手が入る収納 
ヘラス・テラス´s

棚板に対して目一杯の高さのボックスを入れ込んでいたり、隙間なくファイルボックスを並べてスペースを最大限に使おうとするばかり、まるで壁のようになっていませんか? 扉を開けたのに「壁状態」で手が入っていかない、モノにアプローチできず自分を苦しめることになって即挫折してしまいます。

収納するモノが半分見えるくらいのボックスやカゴにしたり、片手で取れるくらいスペースに余裕のある状態にすることで、挫折知らずの長続きする収納になります。

ラベルが見やすい

ラベル  見やすい ラベリング 子供
ヘラス・テラス´s

収納環境が整い、家族みんなが分かり易いようにラベルを貼っておけば理想的な収納が完成したように見えますが……ラベルがおしゃれ過ぎて読めない、サイズが小さすぎて見えない、読む気にもならない、反射して見えない、そんな状態ではせっかくの努力が水の泡になってしまいます。

一目で分かるラベル、例えば子どもならイラスト付きにしてあげる、ご高齢の方や背の高いお父さんなら、字を大きくして見やすくするなどの工夫があるといいですね。

自分収納を作るには

自分に合った収納 好き テイスト
ヘラス・テラス´s

見た目重視で多少面倒くさい収納でも頑張れるのか、動作命で出し入れしやすさを重視したいのか、掃除は少し大変でも見せる収納にして出したり並べて置きたいのか、自分はどんな収納が好きでどんな収納が合っているのか考えてみるといいですね。家族も大事ですが、まずは自分が求める収納状態と見た目にすることが挫折せず楽しく取り組める秘訣です。余裕が出てきたら家族の意見も聞いてあげましょう。

まとめ

つい収納用品ばかりに目が行ってしまいますが、その前に「収納するモノにもこだわる」ことが大事です。整理収納でいうと「整理」、ここが成功のカギ。収納用品に振り回されることなく、自分に合った自分を助けてくれる自分収納を作って毎日頑張っていきたいですね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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