【専門家が回答】片付けてもすぐに散らかってしまうときの対処法は?
kurassoのインスタグラムアカウントで募集したフォロワーの暮らしの悩みに対して専門家が回答! 「片付けてもすぐに散らかってしまう」というお悩みを整理収納アドバイザー・斉藤さんに回答してもらいました。原因は"指定席"ができていないことにあり!?
Q.部屋が散らからないようにするには、どうしたらいい?
片付けても、部屋がすぐ散らかってしまいます。散らからないようにするには、どうすればよいでしょうか?
2つのステップで簡単解決!
こんにちは! SPACE PLUS+ 東京の整理収納アドバイザーの斉藤夏枝です。
散らかっている状態とは、モノが床やソファにおきっぱなしになっている状態を表します。つまり、モノがあるべき場所になく、そこら中に散乱している状態を散らかっているといいます。
モノによって隠れていた床やソファがだんだんと見えるようになると、それだけで部屋はずいぶんと片付いた印象に感じますよね。
よく使うモノの指定席はできていますか?
まず一つ目のステップは、一つ一つのモノは指定席に着席してもらう……つまり、モノの住所を決めてあげることが大切です。
モノの住所の決め方にはルールがあります。それは、「よく使うモノは、使う場所の近くに指定席を作る」こと。
子どもが学校でもらってきたプリントや各種申込書の記入など、リビングでボールペンを使う機会は多いもの。それなのに、ボールペンの指定席を廊下の収納に決めるのは、ルールに反しています。
廊下の収納にモノを集約することで、リビングからモノが減り、一見きれいになるかもしれませんが、毎回ボールペンを使うたびに取りに行くのは面倒くさい。さらに、ボールペンを使った後に片付けるのはもっと面倒くさい!
そうすると結局、リビングのテーブルの上にボールペンが置きっぱなしになるから片付かない……。
リビングで使うボールペンは、リビングに指定席があったほうがいいのです。指定席の作り方にはルールがあり、そのルールを守らないと、何度片付けても部屋がすぐ散らかってしまうのです。
我が家のよく使うモノの指定席
我が家のソファの後ろには、かごが隠れています。このかごにはリビングで読む本や雑誌・図書館で借りた本を入れています。
ソファに座って本を読むことが多いので、ソファのすぐ近くに本専用の指定席を作りました。
我が家はズボラなので、図書館専用バッグごと本をかごに入れています。頻繁に図書館に行くので、図書館に行く時に必要なグッズがまとめてあることで、すぐに行くことができるのです。
このように、毎日の生活動線や、自分や家族がどこで何の作業をしているのかということを考えてみると、モノの指定席が自然と決まってきます。
散らかり防止BOXを複数作ろう
細かく指定席を作りすぎてしまうと、片付けるのがおっくうになることも。しかし、指定席のないイレギュラーなものは片付ける場所がなく、そのままになってしまいます。これも散らかる理由の一つです。
それを解決する二つ目のステップは、散らかり防止BOXを複数作ること! つまり、モノの逃げ場(一時置き)を作ります。
写真はリビングのソファ回りに置いた収納バスケット。ここにはソファで使うブランケットや、来客時や寝る前に一時的に片付けたいモノをまとめて収納しています。モノをひとかたまりにまとめて箱やかごに入れてあげると、見えているモノが減るので部屋がスッキリ見えます。
こちらは子どもの部屋着&アウター入れです。このかごを、着替える場所に置いています。
アウターを毎日ハンガーにかけるという行為が難しい年齢のお子さんには、かごに入れるだけ! というルールにしておくと◎。お子さんが帰宅したときに、自分でアウターをしまい、部屋着に着替えるという一連の流れから片付けまでの習慣がつくようになります。
このように散らかり防止BOXをいくつか作っておくと、モノの一時置き場ができるので床にモノが散らからなくなります。
扉を開けて、さらに引き出しを引き出すという収納より、すぐそばのかごに入れておくだけという、簡単な収納である「散らかり防止BOX」があれば、家族も片付けに参加しやすくなりますよ。
まとめ
散らかり防止BOXをキープするためにも、
①散らかり防止BOXが溢れたら問題あり! 必ず中身をチェックしなおすことと、
②バスケットやBOXなどお気に入りの散らかり防止BOXを準備して、片付けのモチベーションUPすることは大事です。
片付け防止BOXは、立派なインテリアの一部にもなります。片付けが嫌だな、面倒くさいなと思い続けていると、続かない。床に置くならカゴに入れよう! 床が見えればキレイに見える、そんなルールを守りつつ、ラクな片付けをしましょう。