損してない? 整理整頓で「経済的なムダ」がなくなる理由
探し物が多く、欲しいものを取り出すのも一苦労、なんだかごちゃごちゃしている……そんなストレスをなくすために「整理整頓」は有効な手段ですが、実は整理整頓することで、経済的なムダがなくなり、節約につながる、というメリットも。ちょっとした心がけを知れば簡単にできるようになりますよ!
こんにちは。ライフオーガナイザー®︎の松谷麻子です。
家にあるはずのものが探しても見つからないのに、なぜか新たに買うと出てくるとか(笑)。使ってみようと思っていた食材は、すっかり忘れていて気づいたら賞味期限切れだったとか(笑)。みなさん、そんな経験はありませんか?
はい、我が家でもかつては同じようなことが繰り広げられていました。ライフオーガナイザー®︎の資格を取り、家の中を片付けると探し物は減り、モノがすぐに出せる快適さを手に入れられるようになりましたが、実はそれだけではなく、生活費の出費が抑えられたことが分かりました。
ムダにしていたのはモノだけではなく、「お金」もだったのです! モノが片付いていなかったり、不用品をそのままにしていたりしたことで、経済的なムダを引き起こしていたのです。
整理整頓をするとなぜ経済的なムダがなくなるのか、今回はその理由と方法をご紹介したいと思います。
整理整頓できていない状態とは
二重買いやムダ買いをしてしまう
・探しても見つからなかったのに、なぜか新たに買うと見つかった……
・買った食材をすっかり忘れていて、気づいた時には賞味期限切れだった……
そういうことが起きるとがっかりしますよね。
モノが迷子になるのは、
・どこに置けばいいか決まっていない
・決まっていても戻しづらい
このどちらかで、自分が管理できていないことによる原因が大きいです。
そして、食材をムダにしてしまうのは、同じように場所が決まっていないこと、自分が把握できる量を超えて持ちすぎているからです。
「あったら便利」「いつか使うかも」で溢れている
便利そうと思って買ってみた。でも結局使っていない……。
「またいつか使うかもしれない」
「時間ができたらやりたい」
「痩せたら着たい」
そう言った「今必要ではないモノ」が収納いっぱいに押し込まれていると、本当に必要なものをしまうことができずに出しっぱなしになってしまいます。
また、「あったら便利」「あって当然」と”思い込み”からモノを抱えていることも。
そういうモノを管理する時間もお金も結構かかっているのです。
これでムダがなくなる! 整理整頓の3つのコツ
もしここを片付けたいな……と思うところがあったら、ぜひこれからご紹介する、ムダがなくなる整理整頓の3つのコツを意識してみてください。
【コツ1】モノを戻しやすい位置に住所を作る
お箸やスプーン、フォークなどのカトラリーは、どのご家庭もそれなりに分かれているのではないでしょうか。
カトラリー用の仕切りアイテムも手に入りやすいですし、システムキッチンなどでは、標準装備でついていることもありますよね。家族も毎日使うものなので自然とその場所を覚えます。
また使ったカトラリーも洗ってすぐに戻しますよね。スプーンが家のあちこちに散らばったりしないですよね。それは、住所が決まっているだけではなく、その住所が使った後に“戻しやすい位置”にあるからです。
「住所が決まっていて」「同じ量がそこにある」ことで、「量を把握できている」ことにもつながります。
あれ? スプーンあったかしら? お箸足りてたかしら? と買い物途中にふと思いついて、「新たに買う」ということはあまりないのではないでしょうか。
住所と量が決まっていると、ふと思い立って【衝動買いする】ということが減るのです。
新たにモノを買うときも「そのモノをどこに置くか? 置きやすいか?」と考えることにより、購買意欲にもブレーキがかかります。「良さそうだから」「便利そうだから」という情報に惑わされずに本当に必要なものを買うことで、自然とお財布の紐も固くなります。
【コツ2】ここに入るだけ! と枠を決める
冷蔵庫にしまえないほど買い物をすること、ありますか?
冷蔵庫にしまえないと困りますよね。無意識に量を考えて買い物をしているのではないでしょうか。
もし冷蔵庫にしまえない量を買ってしまっても、クローゼットにしまうことはありませんよね。
そもそも冷蔵庫に詰め込みすぎて、冷蔵庫の中で探すことはあるかもしれませんが、「冷蔵庫」という箱の中を探すのか、家中を探すのかといえば、冷蔵庫の中だけを探す方がよっぽど簡単。
冷蔵庫の食品と同じように、家にあるモノも「ここにしまえるだけの量」を意識しましょう。
ここに入らないから空いている隣の部屋の押し入れにしまおう、なんていうことをしてしまうと、物が散在してしまう原因に。
「ここにしまえる量」と意識することで、余計に買うことも防げますし、どこか違うところに置いたが最後、そのまま放置してしまうことが防げるのです。
そして、その存在を忘れて二重買いすることもなくなります。
【コツ3】「なくてもいいもの」を見つける
「整理」という言葉には、「不要なものを取り除く」という意味も含まれます。
「当然必要だ」「当たり前にあったから」と思い込んだまま持ち続けているもので、実は自分にとっては不要だったりすることも。
シンクのフタとスポンジ受けですが、我が家では毎日洗うのが面倒で外してしまいました。洗うための手間に限らず、水道代、洗剤の量も減りますよね。
水場はカビやぬめりの温床なので、なくしたことによる経済的な節約効果をより期待できます。
まとめ
家を片づけることで、探し物が減り、必要なものを気軽に出し入れできる仕組みを作ってきましたが、それだけにとどまらず、ムダな出費をなくせているということが分かりました。自分自身が楽になれるだけでなく、お金も貯まる、こんな嬉しいことはありません(笑)。身近なことから始めて、ぜひ体感してみてくださいね。