家計簿は手書きがいい!? オススメの理由と家計簿を続けるコツ
「来年こそ家計管理をしっかりしよう!」と、年末に市販の家計簿や家計簿アプリを探す人は多いのではないでしょうか? 今は家計簿アプリが楽に気軽に使えるので人気ですが、手書きの家計簿にも良さがありますよ。今回は手書き家計簿と自分で作るオリジナル家計簿の良さについて、さらに家計簿を続けるコツをご紹介します。
こんにちは。ライフオーガナイザーのむかいはらゆかです。
毎日の暮らしや将来に備えて、家計簿をつけて家計管理をしよう! と思う人は多いはず。だけど、家計簿をつけるのはなかなか大変なことですよね。
最近は、スマホアプリで簡単に家計簿がつけられるようになって便利です。一方で手書きの家計簿も根強い人気があります。
私自身は、手書きの家計簿を愛用しています。結婚してからの15年間で13冊の市販の家計簿、3冊のノートでオリジナル家計簿をつけてきました。
途中で家計簿アプリを使った経験もありますが、アプリは私には合わなくて、1カ月ほどで手書きに戻りました。その経験から、手書き家計簿とオリジナル家計簿のメリットについてお話しします。
また、15年間家計簿を続けてきた経験から、家計簿を続けるコツについてもお伝えします。
なぜアプリより手書き? 手書き家計簿の3つの良さ
アプリ家計簿の便利さもいいけれど、手書き家計簿には以下のようなメリットがあります。
数字が頭に入り、お金の動きが実感できる
私がアプリ家計簿を使っていたときの実感としてですが、ただ数字を入力しているだけだと、金額として全然頭に入らないのです。ただ記録しているだけ、という感覚でした。
私の場合、いくら使っているかとか、予算はどうしようなど、全体のお金の流れがいまいち把握できなかったのです。
手書きだと、予算はこのくらいで、何にいくら使ったかなど、項目や数字を自分の手で書きます。このため、アプリより金額が頭に残りやすく、お金の動きが実感できます。
家族とコミュニケーションを取りながらつけられる
アプリだと必ずスマホやパソコンに向かう必要があります。この姿は子どもから見ると、悲しいことに、ただ単に「スマホに夢中の母親」にしか見えていないでしょう。家のことをやっているにもかかわらずです(涙)。
一方で手書きならば、子どもが宿題をやっている同じテーブルや、テレビを一緒に見ながらでも家計簿を広げてつけることができます。子どもも、母が何をやっているのか様子がわかって安心できると思います。
スマホなどの画面に集中せずに、ほどよい一体感で家族とコミュニケーションを取りながら家計簿がつけられることは、子育て中のママにとってはメリットだと思います。
手計算・手書きにより脳トレになる
集計作業ははっきり言って面倒です。アプリはそこを自動計算してくれるので楽ちんですよね。
でも、あえて手計算・手書きでやることで、脳のトレーニングになります。
私の場合、1日分の集計は電卓を使わずに筆算することもあります。字を書くことも暗算することも減っているので、ちょうどよい脳トレになっています。
子どもが筆算を習ったときは一緒に同じ計算をしたりして、コミュニケーションをはかることができました。
オリジナル家計簿を紹介! 作った背景とそのメリットとは?
長らく市販の手書き家計簿を使ってきた私ですが、今年からノートを使ってオリジナルの家計簿をつけています。
まずは、なぜ自分で作ろうと思ったかについてお話しします。
自分が使いやすいように、自由にカスタマイズできる
市販の家計簿をつけていると、
「これはうちにはいらない項目だな」
「ここはページがいくつにもまたがっていて書きにくい」
「この項目は一緒になっている方がいい」
など、自分に合わない部分がいろいろ出てきます。
それらの気になるところを変えて、自分の使いやすいように作れるのが、オリジナル家計簿の一番のメリット! 市販の家計簿のよかった点もいろいろと取り入れられるし、作ってみてうまくいかなければ気軽に変更できる点もいいです。
月1ページで見やすく、なるべく簡単をポイントに!
ここで、私が自分で作ったオリジナル家計簿をご紹介します。
大学ノートの見開き1ページを1カ月分としていて、以下の手順でつけています。
①項目と予算を書く
②1週間ごとに集計する
③1カ月分を集計する
④その月の固定費をまとめる
⑤その月の収入をまとめる
最後に、③④⑤を集計して、その月の収支を出します。
フリースペースには、旅行したときのお金の記録や、その月の欲しいものリスト、今後の予定や目標など、自由に書き込めるようにしています。
この家計簿のポイントは
・1カ月1ページでパッと見てわかるようにした
・よく読むビジネス雑誌の家計簿例を参考にして、項目を決めた
(雑誌の例と自分の家計を比較しやすいから)
・つけるだけで精一杯にならないように、なるべく簡単にした
(たとえば食費は品物は書かずに「○円」と金額だけを書くなど)
の3つです。
家計簿を続けるコツ
手書き家計簿のメリットや手作り家計簿の事例をご紹介してきましたが、どんなやり方にせよ、まずは続けることが大切です。でも実際は、続けるのはけっこう大変だと思います。
私も何度も挫折しかけました。それでもこうして15年続けてきたことから、続けるコツがなんとなく見えてきました。その一部をご紹介します。
家計簿をつける目的を明確にする
家計簿をつける目的を明確にしておけば、やる気も出て続けられるのではないでしょうか。
例えば、「海外旅行に行きたい」「自分のお店を持ちたい」などの大きな夢を叶えるためには、貯蓄が必要ですよね。そのためには自分のお金の使い方を把握して無駄遣いを減らしたり、節約できるポイントを見つけることが大切です。家計簿をつけていると、それがわかるようになります。
ちなみに私が家計簿をつける目的は、将来のためということもありますが、それよりはズバリ“お金を安心して使うため”。そのために家計簿をつけておいて、使える金額を把握しておきたいのです。
毎年はじめに、その年の予算を決めます。このときに必要になるのが、去年いくら使ったか、ということです。この数字が知りたいがために、日々の家計簿付けをがんばろうと思えるのです。
この数字を把握して予算を決め、将来のための貯蓄をしておければ、残りは毎日安心して堂々とお金を使うことができるからです。
自分と家族の将来の安心や、ほしいものを堂々と手に入れる喜びのためには、家計簿をつけて把握しておこう、という気持ちになります。
この気持ちが、家計簿を続けてきたモチベーションだと思います。
細かくしすぎないで、ざっくりつける
項目を細かく分けたり、1円単位まできっちり合わせようとすると大変です。だから続けるには、ある程度ざっくりでいいと思うことがポイントです。
私も以前は「キャベツ100円、玉ねぎ150円」というところまでキッチリつけていましたが、記録したところでキャベツも玉ねぎも買わないわけにはいかない、ということに気づきました。
今は、買い物したレシートの金額を「食費」の欄に「○円」と書くだけにしました。
食費はこのスーパー、日用品はこのドラッグストアとお店がだいたい決まっているので、お店のレシートの合計金額だけを書いています。
このように記録が簡単であれば、おっくうにならずに家計簿が続けられると思います。
家計簿をつけるタイミングを決める
習慣化するためには、やらなければいけない状況を作って、家計簿をつけるタイミングを決めることもポイントです。
私の場合は週に1回、日曜の夜につけています。そのときに1週間分の予算をお財布に入れておきます。そうすると週末にはお金がなくなってくるので、必然的に1週間に1度は必ずお金に向き合うことになります。また、レシートをお財布にためて、お財布がパンパンになって耐えられなくなるのもだいたい1週間。これが私にとって、家計簿をつけるちょうどよいタイミングなのです。
レシートでその週に使った現金を家計簿につけて、残りの現金を確認。使途不明金がないかチェックします。そしてまた1週間分の予算をお財布に入れます。
こうしておけば、1週間に使えるお金がわかるし、お財布に入っているお金でやりくりしようという気持ちになり、節約につながります。
まとめ
家計簿で大切なことは、“家計簿をつけること”そのものではなくて、“家計を把握して、安心してお金を使い(貯めて)、心豊かに人生を送ること”です。
お金も暮らしもハッピーな人生のために、アプリにしても手書きにしても、自分にあった家計管理方法を見つけてみてくださいね。