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2024年04月28日 07:07 更新

SNSの世界=現実世界!? 「見るだけ派」にも忍び寄るSNSのリスクとは|自分サイズの幸せ#1

ちょっと休憩のつもりでSNSを見ている時、なんだか「心が疲れる感覚」に襲われることがあります。

仕事でも、プライベートでも人と比べてしまって落ち込んでばかり……そんなあなたに“効く”ヒントを、『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)よりシリーズ(全5回)でお届けします。

第1回目となる今回は、「SNSの世界」について。
人にどう見られているか、気にしすぎていませんか?
SNSを見て、自分と比べすぎていませんか?

SNSの世界≠現実世界。 人に見せる姿ばかりを意識するのはやめよう

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

「自分が周りからどんな人間だと思われているか?」をよく理解していることは、生きていく上でとても大切なスキルです。

こんなデータがあります。アメリカの経営コンサルティング会社コーン・フェリー・インターナショナルがアメリカの上場企業486社の株式業績を調査したところ、業績の高い企業は業績の低い企業よりも「自己認識の精度が高い従業員が多い」傾向にあったそうです。

「自己認識の精度が高い」とは「自分が周りからどんな人間だと思われているか」を理解しているということです。企業の業績を左右してしまうほど、「自分が周りからどんな人間だと思われているか」を理解することは大切なのですね。

しかし、「他人にどう見られているか」を気にしすぎることで、他人と比べることに重きをおいてしまうこともまた事実です。「他人にどう思われているか」を理解しながら自分の言動を整えるようなポジティブな影響なら良いのですが、過剰に気にしすぎると弊害になります。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

前述した「こだわりの源」は子ども時代の衝撃的な体験だけとは限りません。大人になった今、今日この瞬間にも形成されていたりします。

最近は、自分の私生活や考えなどをSNSに気軽に投稿できる時代です。

私が独立した2016年頃はちょうどSNS起業の走りの時期で、私自身も1日に何度も投稿し、他の人の投稿にもコメントしていました。SNSを営業のツールとして使っていたので、仕事中も、プライベートでも、何をしていても、どこに行っても、「次はどの写真を投稿しようか」ということが頭から離れませんでした。

そんな生活を数年続けていると、1日の24時間全てが「他人に見られている」「他人に評価されている」という錯覚に陥りました。自分で会社を辞めることを決め、自分らしく自由な人生を手に入れるためにSNSを使って起業したのに、SNSという「他人の目」に振り回される毎日になってしまっていたのです。

全て自分の選択だったはずなのに、その自分の行為がいっそう周りの評価を気にする自分を作ってしまい、人の目を基準にしてしか何かを選択できない自分になっていました。私は「自分がどう見られているか」という周りの評価を気にしすぎてバランスを崩してしまいました。

こういう状態は仕事でSNSを使う人以外でも思い当たる人がいるのではないでしょうか。これでは、周りに見せている自分とのバランスをとるどころか、24時間、周りに見せている自分で生きるようなものです。苦しくなって当然です。

『自分サイズの幸せを見るける5つの習慣』(KADOKAWA)

「自分は投稿しないし見るだけだから」という人も、安心はできません。先日も、子育て中のクライアントさんが「SNSで見るママたちのキラキラした生活と自分を比べてしまう」と相談してくれました。

SNSでは、芸能人や有名人に限らず、いろんな人の私生活を垣間見ることができます。それをフォローしてチェックしている人も多いと思います。

他人のSNSを見ると、目に入るのは「仕事も充実、プライベートも完璧」な人ばかり……。しかし、その人たちにだって周りに見せていない自分があるはず。あなたと同じように人と比べて苦しんでいることもあるでしょう。

他人のある一部分を切り取った情報から「この人はこういう人なんだ」と思い込んでしまう気持ちも分かります。しかし、それは、たった1つの面を見ているのにすぎないのです。たとえば「今日はとても素晴らしい日だった」と投稿している人も、他の面では(たとえば家族の問題など)頭から離れないような問題を抱えているかもしれません。あるいは「営業は大好きで、得意です」と投稿している人も、本当はうまくいっていないのに虚栄心から言っていることもあるかもしれません。

こちら側から見えているのは、たった一部のことなのに、自分と他人のSNSを比べてしまい、自分を責めるのはやめましょう。自分には良いところがたくさんあるにもかかわらず、自分の良いところが見えなくなってしまい、うまく自分のことを自分で評価できなくなってしまいます。

POINT > 週に一度はスマホを置いて活動する時間を作りましょう

『「人と比べるくせ」を手放す 自分サイズの幸せを見つける5つの習慣』(白崎あゆみ著、KADOKAWA刊)より一部抜粋・再編集

※画像はイメージです

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