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2024年04月11日 11:01 更新

小1の壁はこうして乗り越えて! 先輩パパ・ママからのアドバイスまとめ

「小1の壁」とは、子どもが小学校に上がる際、おもに共働き家庭が直面する困難のことです。預かり時間の短縮、長期休暇、生活スタイルの変化など、問題は山積み。親子がスムーズに小学校生活になじめるよう、環境整備は必須です。今回は、先輩パパ・ママが取り組んだ環境整備の具体策をご紹介します。

小1の壁特集

夫婦間の協力は必須

夫婦間の協力は必須

●どこまで許容できるかは夫婦で話し合いが必要。宿題は多少間違えていても出せればよいのか、丁寧に間違いが全くない状態にして提出させないといけないのか。私は前者でいいと思うけど。完璧にさせないと、と思うならそう思う人が対応する。(女性/42歳/団体・公益法人・官公庁/行政事務職)

●夫婦で得意なことや子どもの反応を見て、分担できることは夫婦で分担していくのがおすすめです。うちは朝の登校渋りは夫が対応したほうがスムーズだったし、宿題は私が見るほうが落ち着いて取り組めました。(女性/35歳/情報・IT/事務系専門職)

●朝早くから夜遅くまで働いている場合は、預け先や夫婦の勤務時間の調整が必要になると思います。学校行事の詳細が直前に来る場合があるので、年間行事予定で行事を把握しつつ、休みの調整が大事です。(女性/37歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

子育てはパートナーが協力し合っておこなうもの。夫婦間のコミュニケーションが大切になります。

ときには教育方針をめぐって衝突することもあるでしょう。子どもに関するケアを分担し、得意な分野に責任を持つという方法は、賢いやり方です。

1年生のうちは、まず学校生活に慣れること、家庭における新しい生活サイクルを身に着けることが優先です。常に大人の目があった幼児時代と違い、子どもだけで過ごす時間も出てきます。お互いの不安を減らすためにも、“報・連・相”を忘れずに!

ストレス緩和も大事

ストレス緩和も大事

●食事の準備など、惣菜を買うなど手のかからない方法も利用することをいとわないほうが気持ちが楽になります。(男性/39歳/情報・IT/事務系専門職)

●とにかく自分のストレスを減らすことが家庭平和につながるので、家事はできるだけサボることが大事です。(女性/50歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●基本は夫婦で助け合いながらしていけばいいですが、共働きの利点(ダブルインカム)を生かして、勉強を見てくれたり、世話してくれる人を雇うことも躊躇しないで下さい。(女性/43歳/会計事務所/事務系専門職)

とはいえ、繁忙期が重なったり、そもそもシングル家庭であったり、十分な協力体制が取れない場合もあります。新しい環境に慣れるまでは、自分自身のストレスをためこまないようにしてください。

なんでも初めから完璧にできる人はいません。親も子も、失敗を繰り返して、自分にとってベストな方法を見つけ出していくものです。適度に手を抜き、アウトソーシングを利用して壁を乗り越えましょう。

また、子どものストレスサインも見逃さないように気をつけてください。「親の期待に応えたい!」という真面目な子ほど、我慢してしまうかもしれません。

祖父母を頼る

祖父母を頼る

●共働きで近くにサポートしてくれる親がいるなら頼ってみるべきです。万が一怪我などをした場合、近くに大人がいたほうが安心です。(男性/32歳/情報・IT/事務系専門職)

●保育園とは違い、学童自体が急な休みになることが多く、もし近くに祖父母がいるなら協力してもらうこともいいと思う。学習や遊びのルールなど、どのように過ごすか普段からコミュニケーションをとっておくこと。(女性/41歳/機械・精密機器/事務系専門職)

●両親の手助けが得られないとき、公立の学童が対応できないときに備えて、割高ではありますが、民間の学童も視野に入れておくとよいです。(男性/45歳/建設・土木/事務系専門職)

保育園時代と同様、祖父母が近くにいるなら、遠慮なく頼ってみてはどうでしょうか。

「もう小学生だから」というより、「小学生になったから」こそ、お願いできるケースもあります。幼児の時期は動きが活発でイヤイヤ期もあります。しかし、小学生になれば、座って静かに過ごすことや、大人の指示を聞くことができるようになります。

扱いやすい年齢になるため、いままでは難しかった協力もお願いできるかもしれません。特に放課後の短時間の居場所としてお願いできると、心配事がひとつ減ります。

ママ友・パパ友は必要?

ママ友・パパ友は必要?

●今だとまわりに同じような立場のパパ・ママが多いので、いろいろと相談していけば少しずつでも問題が解決していく気がします。(男性/41歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)

●同じような境遇のママ友数人と助け合って、預けたり預けられたりして生活していますが、なにかのときのために小さなギフト用お菓子など常備しています。ちょっと長めに預かってもらうときなど便利です。最近の小学生はタブレットで連絡事項がきたりするので、パスワードを覚えてくださいね。我が校はコロナ中、連絡帳が消えました!(女性/51歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

●ママ友は無理に作らなくていいと思います。今の小学校はあらかじめ何でも教えてくれるので書類や学校通信、学年通信、学級通信などしっかり目を通せばよいと思います。ママ友の子たちとの学力差などが今後出てくる時期なので、つかず離れずの距離感がいいと思います。(女性/38歳/小売店/販売職・サービス系)

保育園時代は送り迎えが慌ただしく、ほかの保護者との接点が少なかった人も多いのでは? 逆にママ友を作り、育児の悩みを相談したり、さまざまな情報収集をしていた方もいるかもしれません。

小学校に入ったら、ママ友は必要なのでしょうか? 先輩パパ・ママの意見は、必要、不要、どちらもあります。

新しい人間関係の構築は、少なからずストレスがかかるもの。「友だちを作らなくちゃ!」とがんばりすぎるよりも、まずは落ち着いて周囲を観察してみては? 同じように友人を探している人がいるかもしれませんし、意外とマイペースのほうが楽に過ごせるかもしれません。子どものお友達関係からつき合いがはじまることもあるので、急がずやっていくのがよさそうです。

働き方を見直す

働き方を見直す

●これを機に働き方について検討すべき、平日に用事があったり、急にお迎えにいく必要があったりするので、平日動きやすい環境にする必要がある。(女性/39歳/金融・証券/事務系専門職)

●4月に仕事を詰めすぎずに、なるべくスケジュールも気持ちも余裕を持っていたほうがいいと思います。家族で協力できる体制づくりが必要だと思いました。(女性/30歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)

●会社員であれば、4月は使いものにならないアピールをして、なるべく在宅勤務にしたりする。毎日の宿題や用意など、慣れるまではケアが必須です。(女性/34歳/不動産/営業職)

第一子が小学校に入学すると、家族の生活ルーティンは大きく変化します。家でも学校でも、新しい環境に慣れていく必要がある子どもたちは、ときに癇癪を起こしたり、元気がなくなったり、さまざまな反応を見せます。

子どもを支える親も、職場の配置換えなど環境の変化にさらされているかもしれませんね。親としては、時間の面でもメンタルの部分でも、余裕を持っておきたいところです。上司や職場のメンバーに相談をして、4~5月だけでも子どもを最優先できる体勢を夫婦で整えられないか、考えてみてください。

力を抜いていこう

力を抜いていこう

●最初は大変ですが、夏休み前には子どもも大人も慣れてくるので少しの辛抱です。(女性/49歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)

●仕事に家事に育児に大変かと思いますが、仕事は後でもなんとかなります。今の子どもを大事にしていきましょう。(男性/35歳/学校・教育関連/インストラクター)

●先に不安にならずに、困ってから心配するで十分。それから、頼れるものは頼っていい。(女性/40歳/金融・証券/事務系専門職)

新学年の新学期はとにかく不安定です。子どもの心、体調はもちろん、振り回される親も、ふわふわとなんだか落ち着かない気分になります。

いままで何度も経験しているとおり、やっと慣れたと思ったらゴールデンウィークに突入して元通り……というケースもあります。揺り戻しは何度もあるのが普通です。

第一子の小学校入学はどうしても身構えてしまいますが、リラックスが第一です。

まとめ

小1の壁は高くて厚くて、乗り越えられそうもないと感じることもあります。仕方なく、親のどちらかが一時的に仕事を制限しなくてはならない場合もあるでしょう。

「みんなはできているのにどうして自分だけ……」と自分を責めたり、子どもを責めたりするのは意味がないことです。「壁があるからこそ、成長できる! 変化できる!」とポジティブに考えてみてください。

子どものための環境整備は、自分自身のライフスタイルを見直すチャンスですよ。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年1月24日~27日
調査人数:171人(20代~40代で、第一子が現在小学生のパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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