伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」の美味しさの秘密に迫る! こだわりのブレンド技術を体験
10月5日(火)、伊藤園・本社にてメディア向けに開催された「健康ミネラルむぎ茶」秋冬品質と新事業への取り組み説明会に、編集部が参加してきました。伊藤園のむぎ茶に対するこだわりとともに、私たちにとって一番身近な飲料である、むぎ茶の本来の風味と味わいを体験してきましたので、当日の様子を詳しくご紹介します。
圧倒的シェアを誇る「健康ミネラルむぎ茶」
皆さんはご自宅で一番飲む飲料として、何を思い浮かべますか?
お水・牛乳……と色々定番の飲料は挙げられるかと思いますが、その中でもやっぱり「むぎ茶」という人は多いのではないかと思います。特に夏場は何回もむぎ茶を作ってゴクゴク飲んじゃいますよね。
日本の麦茶飲料市場のうち41%のシェアを誇り、市場のトップを牽引している伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」ブランドですが、特に2022年は猛暑の影響もあり、前年比から+11%UPと過去最高の売上を更新。5年前の2017年度の売上と比較すると、春夏だけでなく、秋冬の売上実績が大幅にUPしていることがわかります。
【春夏(4-9月)の売上実績 比較】
・ 2017年度 618億円 構成比 67%
・ 2022年度 696億円 構成比 65%
【秋冬(10-3月)の売上実績 比較】
・ 2017年度 277億円 構成比 33%
・ 2022年度 375億円 構成比 35%(売上27%増)
「健康ミネラルむぎ茶」ロングセラーの理由とは?
そんな圧倒的シェアを誇る「健康ミネラルむぎ茶」ですが、一体どのような要素が私たち消費者を魅了しているのでしょうか?
暑い夏だけでなく、一年を通して愛されているのには理由がありました。
ごくごく飲める!「やかん品質」の美味しさ
飲料によっては冷えていないと美味しさを感じないものもありますが、喉が渇いた時に、つめたく冷えていても常温でも温度を問わず、ごくごく美味しく飲めるのがむぎ茶の良さの一つ。
「健康ミネラルむぎ茶」は、昔ながらのやかんで煮出した、甘く香ばしいむぎ茶が、どこでも気軽に味わえます。私も子どもの頃見ていた記憶がありますが、やかんでむぎ茶を作るのって、とても手間がかかりますよね。
「健康ミネラルむぎ茶」は味わいや風味が他社と比べて少し濃いめに感じますが、私はこの「濃さ」がお気に入り。あとからくる香ばしさが癖になるんです。
「やかん品質」の秘密とは?
伊藤園が「むぎ茶」を作り始めたのは、1985年から。最近は「やかん品質」のむぎ茶が注目を浴び始めて、店頭にも類似商品が並んでいるのをよく見かけますが、伊藤園はなんとむぎ茶を作り始めた当初から「やかん品質」にこだわってきたそう。
伊藤園がここまで「やかん品質」にこだわるのは、じっくり煮出すことで、原料である大麦の甘さと香ばしい香りを引き出すことができるため。そして、この「やかん品質」の美味しさを支えるのが「こだわりの原料」と「焙煎方法」です。
「健康ミネラルむぎ茶」の原料は、たんぱく質が多く香ばしい六条大麦と、でんぷんが多く甘さが特徴の二条大麦の二種類を使用。二条大麦は通常はむぎ茶に使用しないのですが、甘さの元となるでんぷんを六条大麦よりも豊富に含んでいるため、二種類をブレンドすることで甘く香ばしい味わいに仕上がるんだとか。
また、「焙煎」にも秘密が。大麦に熱風を長時間当てて自然な甘さとコクを引き出す「熱風焙煎」と、天然石を加熱し、高温・短時間で香りや香ばしさ、濃度感を引き出す「媒体焙煎」の二種類の手法を採用。
この二つの手法で焙煎した、六条大麦と二条大麦をプレンドし、高温・長時間でじっくり煮出すことで、ロングセラーの要因の一つともなっている、甘く濃密な味わいのむぎ茶が出来上がるんだそう。
体験! こだわりむぎ茶のブレンド技術
さて、とはいうものの、むぎ茶の原料の違いや、ブレンドしたことによってどれぐらい風味に差があるか……などは、なかなか分からない世界ですよね。通常、むぎ茶には使用しないという二条大麦を加えることで、どれほどの変化が起こるのかも気になるところ。
そこで伊藤園さんのご厚意で、実際商品に使用しているものとは生産国などが異なるものの、二種類の方法で焙煎をした原料を用意していただき、ブレンド技術にフォーカスしたむぎ茶の抽出を体験させていただくことに!
こちらは用意していただいた原料。媒体焙煎(強い火入れ)をしたものと、熱風焙煎(弱い火入れ)をしたものの二種類で、色合いも全く異なります。
まずは熱風焙煎をした原料をビーカーに注ぎ入れます。
ポットから熱湯を、300ml注ぎ入れます。
お湯の表面にぷかぷかと浮く原料が、なんだか子どもの頃の理科の実験を彷彿とさせ、懐かしい気分になりました。
熱風焙煎の方は、香りが比較的穏やかに感じられ、たとえるなら「清潔な畳の敷かれた和室に入った時に感じるような、どこか懐かしい香り」が鼻腔をくすぐりました。
次に、今度は媒体焙煎した原料を同様にビーカーに入れ、同じように熱湯を300ml 注ぎ入れます。
媒体焙煎の方は、お湯を入れると、ふわっと香ばしい香りがさっそくたちのぼります! 少しコーヒーのような濃密さも感じました。
そして10分間そのまま放置……。
10分後、アミで原料をすくい取ります(なかなか全てはすくい取れず、地味に一苦労。苦笑)
さて、プラカップにまずは「熱風焙煎」した原料を抽出したむぎ茶を注ぎ入れ、飲んでみたところ……。
薄味の玄米茶のような味わい。やさしさが全身に深く染み渡るような、上品なお味です。これはこれで美味しいけれど、正直、イメージしているむぎ茶らしさは感じられず……。
次に「媒体焙煎」で抽出したむぎ茶を試飲。
こちらはしっかりしたむぎ茶の風味! ……ですが、深みやコクが感じられず、「健康ミネラルむぎ茶」を飲んだ時の香ばしさが物足りないように感じたのが正直なところ。
そこで1対1の割合で、ブレンドしてみたところ……
見事なまでに甘さと香ばしさがマッチング! 驚くほど美味しいむぎ茶になったんです。
つい、2,3回お代わりしてしまいました。
原料は複数種をブレンド! 伊藤園のこだわり
なるほど、六条大麦だけでは不足している「香ばしさ」を補うために二条大麦が必要なのか……と自らの舌を持って体験しました。
ちなみに実験で使用したのは単一の原料ですが、伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」は、複数の生産国の原料をブレンドし、焙煎度合いを調整して、一番美味しい味を追求・再現しているんだそう。
左が弱い焙煎、右に行くにつれて強い焙煎に変わっていきますが、色味がかなり異なりますよね。
焙煎具合を変えると変化が起こるのはもちろんのこと、同じ品種の大麦で同じ焙煎具合・焙煎方法をとったとしても、生産国が異なると味や香りが変わってくるそう。
伊藤園では半年に一度、専用部門にてどの生産国の原料を採用するか調整し、焙煎具合を調節してブレンドしているとのこと。ただしあくまで「健康ミネラルむぎ茶」はロングセラー商品なので大きく風味は変わらないよう、ベースは守りつつ、季節の状態によって微妙な変化を加えているといいます。そのこだわりっぷりに脱帽です。
ゴクゴク飲める“無糖”のスポーツドリンク
「健康ミネラルむぎ茶」はその味・風味だけでなく、愛される理由が他にも。
みなさんは子どもの頃、部活やスポーツ系の習い事をした後に行う水分補給で、何を飲むことが多かったでしょうか? スポーツドリンク派、という方もいらっしゃるかと思いますが……こういったスポーツドリンクはキンキンに冷えている状態なら美味しく飲めるのですが、ぬるくなると甘さが際立ってしまい、飲みづらさを感じてしまう方も少なくないと思います。
むぎ茶は前述の通り、どんな温度でも美味しくゴクゴク飲めるのが魅力。私自身もいくつか運動系の習い事を子どもにさせていますが、確かに水分補給として持参するのは必ず「むぎ茶」です。「健康ミネラルむぎ茶」であれば、運動中に不足しがちなミネラル成分も手軽に補給できますし、甘味料なども入っていないため、その点も親としてはうれしいポイント! コロナ禍で運動モチベーションが上がっていることもあり、スポーツシーンでの愛飲ユーザーも増えているようです。
寒い季節も美味しく潤う♪
これから寒い季節になりますが、「健康ミネラルむぎ茶」はホットでも美味しい♪
ぜひ毎日の飲み物として、スポーツのお供として……ミネラル・健康成分を気軽に取り入れられる「健康ミネラルむぎ茶」を取り入れてみてはいかがでしょう。