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2021年11月01日 12:10 更新

ワーママを苦しめる仕事と子育ての両立不安神話。でも「スーパーウーマン」はどこにもいません!『新・ワーママ入門』Vol.1

「保育園に預けるのはかわいそう?」「職場に迷惑をかけるかも」など、ワーママの悩みはつきないもの。でも、ちょっと考え方を変えたり工夫したりすることで悩みは解決できるんです!『 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、令和のワーママに役立つマインドやアクションを紹介します。

両立不安神話「仕事と子育ての両立を完璧にしないといけない」

これから子育てを始める女性たちから本当によく聞かれるのがこの言葉。
「仕事も子育ても、どっちつかずになるのが怖い」
特に、普段から仕事にも真面目に向き合い、周りから信頼を得てきたタイプの方が この不安を抱えるようです。
子育てが始まると今までと同じようには働けなくなる。仕事が中途半端になるのは 嫌だし、だからといって、仕事をがんばりすぎると、子育てがおろそかになってしまうのではないか......。
グルグルとシミュレーションをした結果、「どっちもいっぺんにやるのは無理って こと!?」と早々に結論づけてしまって、「やっぱり、仕事を辞めるか、極端にセーブするしかないのかな」という結論にいたってしまいます。
そんな女性たちをたくさん見てきては、「もったいない!」と感じてきました。

私がいちばんにお伝えしたいのは、「仕事も子育ても完璧にこなす、スーパーウーマンはどこにもいません!」ということです。多くのワーママさんに伴走してきた私が自信を持って言えますので、安心してください。
雑誌やテレビやSNSで流れてくる著名人のワーママライフは、キラキラ輝いて見えますよね。あるいは、講演会やイベントの壇上に立つワーママさんも、隙がなく、「あんなふうにはなれない」とまぶしく感じることがあるかもしれません。
でも、その輝きは、本当に一面でしかありません。
実際、私は”ワーママの鑑”と世間で注目されるような著名な女性たちのご家庭をサポートしたこともあるのですが、実生活では「手を抜けるところはしっかり抜く」や「他人を上手に頼る」といった工夫で毎日を乗り切っている様子をたくさん見せてもらいました。掃除はほどほどにして家電を活用したり、外食や惣菜を取り入れて手料理をがんばりすぎないようにしたり。
それは決して「育児・家事ができていない」というマイナスの状況なのではありません。「料理は自分でやるけど、家事は家事代行さんにお願いして、週1回でもゆっくりと子どもと向き合う時間をつくりたい」など、それぞれの家庭にとって大切にしたい子育てを実現するためのプラスの仕組みづくりを実現しているのです。

そもそも人間なので、苦手なこともありますし、大切にしたい部分は人それぞれ異 なっています。「どんなに素敵に見える人も、白鳥と同じ」と、私はよくたとえ話をします。水面の上は美しくても水面の下はバタバタと足を必死にかいている。つまり、何でも完璧にできている人なんて一人もいないのです。

また仕事面でもプロ意識を持って仕事をすることは大切ですが、自分一人で”完璧にこなす”必要はありません。一人で抱え込むのではなく、チームで仕事を行うことで最終的なアウトプットを良いものにしていけばいいのです。
だから、「今までのように一人で完璧に仕上げよう!」と気張る必要はないのだと、肩の力を抜いてみましょう。限りある時間をどのように活用していくのか。周りと一緒に協力していきながら楽しく実践していきましょう。

(文:堀江敦子『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

書籍『自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門』について

自分らしい働き方・育て方が見つかる 新・ワーママ入門
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(2021/9/3 時点)

多くのワーキングマザーたちの悩みに応える、新世代のワーママのバイブル。
著者の堀江敦子さんは、これまで200名以上の赤ちゃんのベビーシッターを経験し、1000以上の共働き家庭と出会い、1万人以上の仕事と子育てに悩む人へ研修や講座を提供。その中から導き出した、マインドセットとアクションが紹介されています。

仕事・家事・子育ては「みんなでやる」が、現代のスタイル。
すべてを完璧にこなすスーパーウーマンにならなくていい。
職場にも家族にも迷惑をかけちゃいけない、と気を張らなくていい。
少しのマインドセットで、アクションで、必ず変わる。
あなたらしい働き方・育て方を一緒に見つけていきましょう。

堀江敦子さんのプロフィール

スリール株式会社代表取締役社長。日本女子大学社会福祉学科卒業。大手IT企業勤務を経て、25歳で起業。両立支援や意識改革を得意とし、企業の研修・コンサルティング、大学・行政向けにライフキャリア教育を実施。「子育てしながらキャリアアップする人材・組織を育成する」をテーマに、人材育成事業を展開。内閣府男女共同参画会議専門委員、厚生労働省イクメンプロジェクト委員、東京都文京区ぶんきょうハッピーベイビー応援団委員など、複数行政委員を兼任。千葉大学教育学部の非常勤講師も務める。2013年日経ウーマン「次世代ガール25人」選出、2015年日経ビジネス「チェンジメーカー10」選出、2018年「第9回若者力大賞ユースリーダー賞」選出。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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