社風が合わない……。「職場の文化」になじめないときの対処法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「転職後の職場の文化になじめない」とのお悩みに、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
転職後の職場の文化になじめない
私は最近転職をしたのですが、新しい職場の文化になじめません。前職はお堅い会社で上下関係がしっかりしていたのですが、新しい会社は良くも悪くもフラットで、立場関係なくお互いをあだ名で呼び合うような風土です。仕事中の雑談も多く、オフィス内は散らかっており、他人のビニール傘やハンガーを勝手に使うのも普通のようです。
正直、この“The・適当”な文化になじめるか不安です。時間が解決してくれるものでしょうか? どうするべきか教えてください。
「前職はお堅かったけれど、いまはラフな空気。はたして自分は適応できるだろうか」というご相談に、私は驚嘆しました。はえ~~。なんという協調性。
しかしその協調性に、相談者さんご自身はまったく気づいていなさそうですね。
ラフな社風だからこそ、好きに動いていい
相談者さんはなぜ、「ラフな会社の空気になじまなくちゃいけない」と感じたのでしょうか?
ラフな会社では、誰もが思うままに動いていいのです。相談者さんは、自分だけお堅い社風を守ってもいいわけです。
将来部下になる人間が同じようにお堅い方とは限らないため、そのときの指導方法は社風に合わせる必要があります。
しかし、自分は毎日スーツでも、「課長」「部長」呼びでもかまいません。ラフって、そういうことです。
お堅い社風の会社には「こういうときには○○しろ」というひな形が大量にありますよね。ですから、相談者さんはマニュアルに沿うことで「ほっ」とできていたはずです。
これからは自由な社風ですから、相談者さんだけが自分の規律を守ってもいいわけです。社風に合わせてラフにふるまう義務があると考えることそのものが、すでにお堅いのです。
もし、傘を使われるのが嫌なら自分の名前を貼って「これは使わないで」とまわりに言っても大丈夫。
散らかっているオフィスを自分で掃除したってかまいません。ラフな人から見れば「なんかキレイ! 掃除してもらえてラッキー」ってなもんです。
堅実な性格を評価してもらえるかも
相談者さんが他人に堅い社風を強いることさえしなければ、自分だって好きにしていい。同じように人の傘をお借りする必要もなければ、机を荒らす義務もありません。
攻撃的にさえならなければ、まわりはあなたのことを「しっかりしてる」「几帳面」と評価してくれるはずですよ。
それって、ラフな会社ではとても貴重な人材です。決してミスできない書類の作成や、大事なイベント立案などに欠かせない人となるでしょう。
POINT.
・ラフな会社では「堅い社風を守る」のも自由
・あなたがいると会社はミスを防げて助かる
・他人に攻撃的でさえなければ、あなたのやり方も認められるはず
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2019年11月19日に公開されたものです