【専門家監修】しらすを使った離乳食レシピ!レンジで塩抜き!?じゃこでもOK?

【専門家監修】しらすを使った離乳食レシピ!レンジで塩抜き!?じゃこでもOK?

食材ごとの離乳食レシピと調理のコツを、離乳食に詳しい管理栄養士の川口先生にお聞きするこのコーナー。今回のテーマは「しらす」です。電気ポットや電子レンジを使って塩抜きできる? ちりめんじゃこも離乳食に使える? など、離乳食にしらすを使う際の疑問にお教えいただきます。豆乳レシピは「青のりとしらすのごはん」です!


手軽に白身魚! しらすを使った離乳食

しらす

・骨を強くするカルシウムとビタミンDが豊富

赤ちゃんが積極的にとりたい栄養素にはいくつかありますが、カルシウムとビタミンDもそのひとつ。しらすはカルシウムやビタミンD豊富な食材で、これらの栄養成分は赤ちゃんの骨を強くします。

・冬場はとくに積極的に取り入れたい

ビタミンDは食事からとるほか、太陽光(紫外線)を皮膚に当てれば身体の中で作ることができるビタミンです。でも、冬は日照時間が短いことや肌の露出が少ないこともあって、なかなか日に当たる機会もないですよね。そんなときには、食べ物からしっかりビタミンDをとりましょう。

豆乳、離乳食期ごとの目安(初期・中期・後期・完了期)

・離乳初期(5~6ヶ月)
しっかり茹でてやわらかくしてから、茹でた湯を捨てて(ゆでこぼし)から裏ごし or 包丁でみじんぎりに。

・離乳中期(7~8ヶ月)
お湯につけて、しっかり塩抜きして。

・離乳後期(9~11ヶ月)
お湯をかけて塩抜きして。ごはんにのせたりするのがオススメ。

・離乳完了期(12~18ヶ月)
しらすの塩味を味付けととらえてもOK。混ぜごはんにも。

・しらすって何の魚? じゃこ、釜揚げ、干し??

しらすとは、一般的にはイワシ(カタクチイワシ、マイワシなど)の稚魚(ちぎょ)の総称として使われています。

しらすは、生の状態だと透き通っていますが、流通しているものの多くが茹でたり干したりされたものです。なお、塩茹でしたものは「釜揚げ」、釜揚げを干ししたものは「しらす干し」、さらに干して乾燥を進めたものを「ちりめんじゃこ」と呼びます(地域差あり)。

冷凍保存も可能で、少量ずつ使えるしらすは、離乳食の強い味方になりますね。調理のポイントをおさえて、赤ちゃんに美味しく食べてもらいましょう。

しらすの簡単な塩抜き方法は?

・電気ポットのお湯でも塩抜きOK

鍋で湯を沸かさなくても、電子ポットなどがあればお湯をボウルにはって、しらすが入ったザルを3分ほどつけて引き上げればOKです。塩分は残っていますが、多少の塩分は離乳食のほどよい味付けになります。

・レンジで加熱1分でも

また、電子レンジを使用しても簡単に塩抜きできます。

耐熱皿にしらすとお水をいれて、ラップをし、電子レンジで約1分加熱しします(熱いので出すときには注意を)。さましてからザルにしらすをあげたら出来上がりです。

塩抜きしないままあげるのはいつから?

・離乳後期ごろからは調味料がわりに

しらすの塩分は気になりますが、実は離乳食期でも多少の塩分はあったほうが、赤ちゃんも食欲が進みます。

離乳後期あたりからは、塩抜きをせずに、その塩分を利用して離乳食の味とするのもいいですね。味噌やしょうゆを控えて、しらすを水からコトコトにると、茹で汁にはしらすからのうま味と塩分が溶け出てきます。

また、「おかゆがすすまない!」「なかなか白いごはんを食べてくれない…」という赤ちゃんにも、しらすを加えてあげることで食べてくれることもあります。

しらすの塩分も、使いようによっては必要な味ともいえます。なかなか食べてくれないときに、しらすを加えてみると、塩分も栄養も足せるので安易に味付けだけを変えるよりもむしろいいかもしれませんよ。

ちりめんじゃこでもOK?

前にお伝えしたように、しらすの乾燥状態によって呼び名は変わりますが、一番乾燥した状態であるちりめんじゃこがもっとも塩分量が多くなります。

・しらすとちりめんじゃこの塩分量(100gあたり)

・しらす(生)1.0g [*1]
・しらす干し(微乾燥品)4.1g [*1]
・しらす干し(半乾燥品)6.6g [*1]
・ちりめんじゃこ 7.0g [*2]

ちりめんじゃこはとても塩分が多いので、なるべくなら茹でたしらすを使うようにしましょう。

・使うのであれば、茹でた上で離乳後期以降から

どうしても使いたいのであれば、離乳後期以降ならばちりめんじゃこでも構いません。ただし、その時はお湯でしっかり茹でて、茹で汁は捨てましょう。茹でることで塩抜きするとともに、硬いちりめんじゃこをやわらかくすることもできます。

川口先生おすすめレシピ!青のりとしらすのごはん(10ヶ月頃~)

手づかみができるようになってきたら、一口大よりもおすすめなのが「赤ちゃんせんべい型」。少し大きめにすることで、一口大を覚えることができます。

おにぎりのような厚みのあるものはなかなか食べにくいけれど、平たいと口に入れやすく、噛み取りやすいので、形を作ってみてくださいね。

材料

・ごはん(または軟飯) 子ども茶碗半分程度
・しらす        小さじ1
・青のり        小さじ½

作り方

① しらすはお湯をかけ、簡単に塩をぬいておきます。
② ごはん(または軟飯)に青のり、しらすを混ぜ込みます。
③ 親指と人差し指で囲うようにしながら、赤ちゃんせんべい大に成形します。

・“丸飲み” 予防策にも

せんべいのように硬いわけではないので、手づかみで食べにくいかもしれませんが、途中で割れてしまってもいいので、まずはお試しを。

小さい一口大のおにぎりなどを準備していると、“丸飲み” に慣れてしまうことがあります。少し大きめのものをあげて、どのくらいが自分にとってのほどよい量なのかを、何回か試しながら噛み取ってもらいたいですね。

まとめ

しらすはイワシ類の稚魚で、店頭などでよく見る白いしらすは、塩茹でしたり(釜揚げしらす)、それを干したり(しらす干し、ちりめんじゃこ)したものです。カルシウムとビタミンDが豊富で、魚の中でも離乳食のレシピに使いやすい食材ではありますが、塩分を多く含むので上手に塩抜きするなどして使用しましょう。ご飯に混ぜて平たく成形すれば、赤ちゃんがかじりつきやすい一品になりますよ。

この記事の執筆・監修管理栄養士
川口由美子(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

(文・写真:川口由美子先生)

参考文献
[*1]文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)魚介類」
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/20/1365343_1-0210r11.pdf
[*2]京都市立病院「塩分含有一覧表」※日本食品標準成分表(五訂)準拠
https://www.kch-org.jp/wp-content/uploads/2014/10/5031b343ae68543fd05fb939eca7d339.pdf

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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