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2018年10月10日 17:00 更新

2度の失敗から学んだ! 子どもが絵本を読みたくなる収納法

ついついTVや動画サイトに子守りをお願いしてしまうこともあるのでは? けれどそれだけじゃなく、絵本も自発的にしっかり読んで欲しい……なんて思っている方は、絵本の収納方法を見直してみると解決できるかも? ここでは、わが家の事例をもとに、子どもが手に取りやすい絵本の収納法をご紹介していきます。

子どもが絵本を手に取らないのは、収納が原因!?

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®の佐藤美香です。

本が好きな子に育って欲しい。本を読む習慣をつけたい。そう願うものの、お子さんが「自分で絵本を手に取って読むことがない」なんてことはありませんか?

その理由はいろいろありますが、もしかしたらお子さんは「絵本に興味がない」のではなく、絵本の収納方法に原因があるかもしれません。

わが家には、魔の2歳児と、小6・中3と年齢の離れた3人の娘がおります。上の子のときに、絵本収納について、いくつかの失敗をしました。失敗を経てどうしたのか? 今はどうしているのか? など、実体験を含めてご紹介いたします。絵本の収納にお悩みの方は、ぜひご参考になさってくださいね!

絵本収納の失敗事例2つ

Lazy dummy

長女の育児休暇を終え、職場復帰を前に大量の絵本を購入しました。フルタイムで朝早く帰りも遅いため、一緒にいる時間を大切にしたくて、寝る前に絵本を読む習慣をつけたいと考えたのです。

どんな絵本を買っていいか分からず、とりあえずおすすめ絵本のセットを2セット購入しました。絵が好みでないものなど、私だけでは購入しないような絵本を子どもが気に入ることも多く、いろいろな絵本に出会える良いきっかけとなりましたが、その分たくさんの絵本がお家に……。そして、困ったのは絵本の収納方法でした。

100冊ほどの絵本を、購入した時についてきた木のボックス2つに入れ、ボックスは上下に重ねて置くことにしました。けれども、下のボックスに入っている絵本は読まなくなってしまうという事態が起きたのです。だからといって、2つを並べて置くスペースもなく……。

「もっとたくさんの絵本も読めるようにしたい」と思い、この木のボックスを使うのをやめることにしましたが、ここからしばらく絵本収納の迷子になったのです。

絵本をカーテンで隠す

絵本って、表紙がカラフルなものが多いですよね。部屋をスッキリ見せたいと思い、絵本を収納している場所にカーテンをつけたことがありました。

すると途端に、子ども達が「絵本を読んで」と持ってこなくなりました。絵本のカラフルさを隠した結果、絵本の存在自体も消してしまったのですね……。「本を好きになって欲しい」「一緒にいる時間に絵本を読んであげたい」そう思って、たくさんの絵本を購入したはずなのに、その存在を消してしまうとは本末転倒です。

そこで、“子どもに絵本を見せる”を優先することにしました。

本棚に絵本を詰め込む

収納を省スペースにすることで、子ども達の遊ぶ場所を広くしようとしたことがあります。

限られたスペースにパズルのように詰め込まれた絵本は、出すのも大変ですが、戻すのはもっと大変でした。大人はできても、子どもにはとても難しい作業です。

ですが、当時は子どもにとって難しいということになかなか気づくことができず「出しっぱなしにしない!」と怒ることもあり……今思うと、申し訳ないことをしました。

失敗から学んだ! 取り出しやすい絵本収納とは?

Lazy dummy

STEP1:子どもに相談して収納方法を考える

上記の2つの失敗を通して、絵本の収納方法を見直すことにしました。

失敗の理由を考えてみると、子どものことを考えていなかったと気づいたんです。絵本を見えないようにしたり、詰め込んだりと、大人の目線から考えてしまったことで、結果的に子どもの絵本離れに繋がってしまっていました。

これまでは大人の考えを優先していたけれども、子どもが使いやすい方法は、子どもに聞くのが一番だと思い、わが子に相談することに。わが子の考えをもとに、絵本の収納場所を作っていきました。

STEP2:見やすく、スペースに余裕を持たせて収納する

子どもと相談して、収納場所を工夫することにしました。収納スペースにかなり余裕を持たせるようにしたおかげで、取り出しやすく、かつ戻しやすくなりました。また、カーテンもなくしたことで、絵本も選びやすく!

ホコリなどがつかないようにガラス扉がついた本棚に入れるという選択肢もありますが、子どもが小さなうちは、できるだけアクションは少ない方がおすすめです。扉を開けるなど、アクションがひとつ増えるだけで面倒になってしまうため、動作はなるべくシンプルにしましょう。

STEP3:いつでも取れる場所に絵本を置いておく

上の子2人が大きくなり、絵本を読むこともなくなりましたが、歳の離れた三女が生まれ、また絵本の収納について考えるようになりました。以前の見直しは、上の子2人が子ども部屋で遊ぶようになってからのことでしたが、まだ小さい三女はリビングかキッチンにいることがほとんどです。

そこで、リビングとキッチンの中間地点に、絵本の置き場を作りました。

家族とリビングで過ごしているときに、絵本を読んで欲しくなったら、自分で好きな絵本を持ってきます。私以外の家族を巻き込んでくれるところも利点だと感じています。また、私がキッチンに立っている時などは、自分で読んでいることも。目が届く距離なので、こちらも安心して見守ることもできます。

この他に、寝室にも絵本置き場を設けています。寝る前に、自分で好きな絵本選んで持ってくることができるので、絵本を読む習慣をつけやすいです。わざわざ他の部屋から持ってくるのは、例え短距離でも面倒ですし、ベッド近くに数冊置いていた時よりも、気軽になったと感じています。

まとめ

絵本に限らず、子どものモノの管理については、子どもに見えやすい配置や、手に取りやすい高さ、スペースに余裕を持たせることなどが大切です。ついつい大人目線で収納を作ってしまいがちですが、お子様自身に聞いてみたり、お子様の使っている姿を観察してみてください。私の失敗が、お役に立てば嬉しいです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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