教育 教育
2023年06月28日 11:22 更新

5歳で投資を学ぶ!「やる気のスイッチをオンにするプロ」が導く幼児教育とは

新しい幼児教育を行う「ヒーロー幼児園」、実際どんな内容なの?と気になる編集部が取材をしました。

2年前に南青山に設立し、現在は自由が丘と阿佐ヶ谷にも開園。新しい幼児教育を行う「ヒーロー幼児園」は、他にはない教育を希望する親の間でとても人気の高い幼児園。園長の田中学氏は、文武両道の幼児園として知られるバディスポーツ幼児園出身で、25年間幼児教育に携わるベテラン。パートナーの福嶋一郎氏は、リクルートキャリア出身の社員教育のプロ。2人がタッグを組んで考案したカリキュラムとは?園長の田中学氏に伺いました。

子どもが跳び箱を飛ぶ姿

「未来を生き抜く子供になる」ヒーロー幼児園のコンセプトと理由とは

2才から6才までの子供たちのやる気と可能性を引き出し、社会で活躍するための最先端の学び」をコンセプトに教育をしているヒーロー幼児園。園長の田中氏によると、重きを置いているのは「学力の評価」ではなく、将来社会に出てから自立をしていける大人になるための「心の教育」。「やればできる」という確信を子供にあたえることに注力している。

自ら考え行動する園児たちが通うヒーロー幼児園では、子供に課題を与え、自信とやる気を伸ばすために4つのことを実践している。

1、ちょっと上を目指せる目標設定

たとえば、50点をとった子供には次の目標として100点を目指すのはハードルが高すぎてやる気に繋がりません。ちょっと手を伸ばせば届く55点くらいがとれるように指導しています。

2、良い効果のある競争をさせる

子供たちはお互いに切磋琢磨しあいながら成長をしていくものです。そういった競争心をやる気につなげます。

3、子供の「マネをしたい」という気持ちを大切に

子供は「見て真似て」覚えます。クラスに色々な子がいる事は非常に大事なことなのです。

4、子供の褒められたいという気持ちを満たす

できる経験を作り、最後は褒めてあげる事が重要です。

「例えば、子供はTVのCMを見たらすぐに覚えます。興味のあることを見て覚えることは、もともと凄く得意なんです。その能力をうまくやる気につなげ、実践しているので、できなかった事がどんどんできるようになります。」と、田中氏は言います。

5歳で投資を学び、3歳で逆上がりが出来るスーパーキッズたちが生まれる環境とは

3歳で逆上がりが出来るようになる園児がいるのは、つま先の角度や、しっかり鉄棒を握る方法など長年のノウハウや経験から指導しているから。目標を設定し、「こうすればできるようになる」という方法を教え、練習を続けることで実際に逆上がりだけではなく倒立や側転、ブリッジ歩きまでできるようになる子供もいるとのこと。ポイントは、1対1で教えることと、少しでも進歩があった部分を見つけて褒めてあげることだそう。「一番良くないのは、出来なかったことをそのままにしてしまうこと。トラウマになってしまうケースもあります。卒園までにできるようになると目標をたてたものは、しっかりサポートしながら成長を見守ります」

「去年の6月に岸田総理が国民に投資を促すニュースが流れました。それで金融教育の幼児版を行っているということで、当園が取材されることが多かったです」と田中氏。投資の教育は、ヒーロー幼児園オリジナルのボードゲームを使用。モノポリーや人生ゲームのようなタイプで、まずは色々な職業の名前を園児が覚え、スゴロクをしながら給料を貰ったり、仕事を覚えるといった社会経験をしていく。他にも「メーカーゲーム」という名の物を仕入れて販売する内容や、株式投資をすることで会社を応援する内容もあり、様々な角度から社会を学んでいきます。

HERO幼児園オリジナル「お仕事ボードゲーム」
HERO幼児園オリジナル「お仕事ボードゲーム」

「ゴールまで導く」ことを大事にしている

投資の勉強など他の園ではやっていないカリキュラムを幅広く取り入れているので、ホームページの概要を見て興味を持って話を聞きにくるご家庭が多いとのですが、ヒーロー幼児園が最も大事にしていることは「ゴールまで導く」ということ。「たとえば、運動会のかけっこで転んで泣いてしまう子供がいるとします。そこでやめてしまうのではなく、しっかりゴールをさせる事なのです。これは一例ですが、歩みのスピードはそれぞれでも目標に向かって導く教育をしているので、卒園する頃にはお子さんに成長が見えることを喜ばれる方は多くいらっしゃいます」と田中氏。子供が「やればできる」という経験を重ねることができるようにサポートしている環境の元、子供たちは安心して力を伸ばすことができるのかもしれません。

入園試験がなく誰でも入ることが出来る

ヒーロー幼児園には、入園試験がありません。基本的に誰でも入ることが出来るシステムをとっているとのこと。また、熱心な英才教育をしているだけに、小学校受験対策をしているのかというと、設けていないとのこと。大切にしているのはあくまでも「やればできる」という心の教育。子供たちは先生を囲み「今日は何するの⁉︎」と質問攻めにするほど、毎日の授業を楽しみにしているのだそうです。

特性があっても、しっかり見て褒めることを大事に

子供のモチベーションがぐんぐん上がるヒーロー幼児園。我が子をヒーロー幼児園で学ばせたい親が多いのも頷けます。最近は、発達障害やグレーゾーンの子供の子育てに悩む親も増えているようですが、そのような様子がみられる子供に対しては、どのような対応をされているのでしょうか。

「まずは、子どもの考えている事、行動のパターンやスピードをしっかり観察し、その子にあった対応を考えます。指導する行動のパターンが毎回変わってしまうと、本人もパニックになってしまいます。基本は毎回同じルーティンの中で、ほんの小さな事(例えば、お友達と会話ができた事や先生の言われた事ができた事など)でもしっかり見てあげて、できたら褒めてあげる、それも毎回のルーティンとしています。同じ行動を繰り返す中で安心感が生まれ、絆が深くなります。そうなると、こちらからの指示に対しても考え行動するようになります」と田中氏。

ヒーロー幼稚園で感じたこと

今回、ヒーロー幼児園の教育方針を伺いながら素晴らしいと感じたのは、子供に対する言葉かけひとつをとっても、園の考え方が反映されていることです。また、子供の小さな成長を見逃がすことなく卒園まで成長を応援し、見届けるといった先生方の姿勢に子供たちが伸びる秘訣があるのではないかと思いました。改めて、子供にとって心が安定する環境があってこそ、新しい挑戦への準備ができるのだなと思います。子供のポテンシャルを十分にのばしてあげたい、でもなかなか家庭では難しい……。そう考える親にとって、ヒーロー幼児園には目の覚めるようなヒントがたくさん散りばめられているように感じました。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-