【医師監修】妊娠中の胸のトラブルと対処法、やっておきたいケアについて

【医師監修】妊娠中の胸のトラブルと対処法、やっておきたいケアについて

妊娠中に起こる胸の不快感の原因・対処法について紹介していきます。


この記事の監修ドクター
東邦大学医療センター大橋病院 婦人科 高橋怜奈先生
東邦大学医学部卒業、東邦大学大橋病院婦人科で勤務。
女医プラス所属。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う。

妊娠中によくある胸のトラブル

Getty logo

妊娠がわかった瞬間には、「ママになれる!」という喜びで幸せいっぱいになるのではないでしょうか。しかし妊娠というのは、女性にとって、心だけでなく体に起こる一大事でもあります。

ママになるための体の変化に困惑してしまうこともよくあります。たとえば、胸に関しては、張りを感じる、あるいは痒くなるといった悩みです。そこで今回はそんな胸に関する悩みの解決法、そして母乳の出を良くする方法を一緒に考えたいと思います。

胸が張る・痒くなる原因

胸が張っている、あるいは痒くなっている妊婦さん、この張り・痒みの原因となっているのはホルモンの変化によるものです。妊娠すると、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの働きにより乳腺(乳腺小葉、乳管)に変化が起きます。

具体的には、ホルモンによって乳汁を作り出す乳腺小用葉と乳汁の通る管である乳管が発達し、それによって乳房の
張り・痒み、場合によっては痛みやだるさなどの症状が引き起こされるのです。

対処法

皮膚に痒みがある時は、保湿をしましょう。皮膚の伸展による痒みは、皮膚が乾燥することでひどくなるので、保湿すると和らぐことが多いです。乳房や乳首に痛みがある時は胸全体を刺激しないように、ゆったりとした服装、下着を身に着けるようにしてみてください。また、十分な睡眠・栄養バランスの良い食事、そして規則正しい生活によって症状が軽減することもあります。

ひどい痒みや湿疹の場合は産婦人科で対症療法的に軟膏を処方してもらえる場合もあるので、妊婦健診のときに相談をしてみましょう。また乳房の張りに関しては助産師さんに相談するとよいでしょう。

乳首が黒ずむ原因

妊娠すると体に様々な変化が起こりますが、その中でも乳首やデリケートゾーンの黒ずみを気にされる方も多いのではないでしょうか。そもそもなぜ妊娠するとお肌に黒ずみが発生してしまうのでしょうか。

妊娠初期を過ぎた頃から目立つようになる黒ずみは、乳房の張り・痒みと同様にホルモンバランスの変化が原因と考えられます。妊娠により急激に増加した卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが、色素細胞(メラノサイト)を刺激し、皮膚の内側のメラニン色素を増やしてしまうのです。これにより乳首に限らず、皮膚の黒ずみが目立つようになります。

対処法

妊娠中に黒くなった部分は、産後徐々に薄くなっていきます。妊娠中の一時的な変化ですので、あまり考え過ぎないようにすると良いですね。

【医師監修】妊娠線はいつからできて、いつ消える? 原因や予防法を紹介

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/2168

妊娠がわかると、嬉しい反面、体の変化に戸惑うこともたくさんあります。特に妊娠線(にんしんせん)に悩む方は多いようですね。今回は「妊娠線」について解説していきます。

妊娠中に心がけたい胸の手入れ

妊娠中は、母乳を赤ちゃんに提供する準備のためのホルモンバランスの変化によって、乳房全体が大きくなるなどの変化が生じてきます。

乳房を締め付けず血行を良くする

最近では、妊婦さん用のマタニティーブラジャーが販売されています。これらの商品は、普通のブラジャーに比べて伸縮性を持たせてあるなど、ゆったりした作りになっているので、締め付けることが少なくお勧めです。マタニティーブラでもきつくなってしまった場合には、より締め付けの少ないハーフトップのブラを着用してみるのもよいでしょう。

乳首を清潔に保つ

母乳育児を希望する場合、乳首は、出産後赤ちゃんとおっぱいが接する大切な部分です。そのため妊娠中は常に清潔に保っておけると良いですね。

妊娠中、乳首から粘り気のある透明~淡黄色の分泌液が出ることがありますが、自然なことで心配ありません。ただ、分泌物は粘り気があるので、乾燥してかさぶたのようになり、栓や塊として付着してしまうことがあります。無理に取ろうとすると、傷がついたり、感染の原因になることもあります。入浴前にオイルを浸したコットン等を貼り、ラップをかけるオイルパックをした後に、綿棒などで拭き取るなど、工夫をしてみましょう。

【助産師解説】もしかして乳腺炎!?自宅でできるケアとマッサージ方法

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/3527

乳腺炎のような症状が出たとき、自宅ですぐにできるケアやマッサージ方法を助産師が教えます。乳腺炎という言葉はよく耳にするけど、具体的にどのような症状なの? という疑問にもお答え。発症リスクや予防方法についても知っておきましょう。

【助産師解説】母乳育児のここがつらい!乗り切り方は?<ママ体験談>

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1584

赤ちゃんが生まれると、ママはお世話に大忙しになります。初めてのことばかりで、戸惑うことも多いでしょう。中でも特に頭を悩ませるのが、「母乳」「授乳」について。今回は働くママに「母乳育児」についての悩みを聞きました。記事の最後にある助産師さんの解説は必見です!

まとめ

妊娠中には身体に様々な変化が起こります。生理的な現象で対処しようのない場合もありますが、妊婦健診やパパママ学級の際、乳房・乳首のケアについての指導があるので、気になることがあれば相談するのもいいですね。心と身体をいたわりながら、ママになる準備をしっかり整えていきましょう!

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.18)

※記事の修正を行いました(2019.06.11)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

関連する投稿


乾燥も皮脂も気になる“敏感混合肌”に。ゆらぎにくい肌へ導く、ジェル乳液が新登場

乾燥も皮脂も気になる“敏感混合肌”に。ゆらぎにくい肌へ導く、ジェル乳液が新登場

ナチュラルサイエンスでは、「ママ&キッズ オリゴライン」より、敏感混合肌向けのジェル乳液「オリゴバランスジェル」を5月8日より新たに発売します。


妊娠~授乳・子育て中のママの「栄養ドリンク」が登場、つらい疲れ&肌の不調をケア

妊娠~授乳・子育て中のママの「栄養ドリンク」が登場、つらい疲れ&肌の不調をケア

雪印ビーンスタークは、ママ向けの栄養ドリンク「ビーンスタークマム ママスマイル」を3月4日より発売します。


 スヌーピーで“マタニティアイテム”がかわいくそろう! ベビーザらス限定で登場

スヌーピーで“マタニティアイテム”がかわいくそろう! ベビーザらス限定で登場

日本トイザらスは、マタニティアイテムの必需品を取りそろえた「SNOOPY Maternity Collection(スヌーピー マタニティコレクション)」全11アイテムを、ベビーザらス限定商品として、2月上旬より発売します。


【医師監修】ちくびの周りの“ぶつぶつ”は何? 妊婦は目立つ?

【医師監修】ちくびの周りの“ぶつぶつ”は何? 妊婦は目立つ?

乳輪にあるぶつぶつとした粒状のふくらみが気になる人は多いようです。中には、「もしかしたらなにかの病気?」と不安になる人もいるかもしれません。いったいこのぶつぶつの正体は何なのでしょうか。このちくびの周りのぶつぶつの役割や目立つ時期、取り除く方法などを解説します。


【医師監修】尿蛋白が陽性の妊婦のリスクとは? 原因と下げる方法

【医師監修】尿蛋白が陽性の妊婦のリスクとは? 原因と下げる方法

「尿蛋白(にょうたんぱく)が陽性」とは、柔らかく表現すると「尿に蛋白が降りている」とか「蛋白尿が出ている」と言われる状態です。つまり、尿の中に蛋白質が混ざっているということ。では、尿にたんぱく(蛋白)質が混ざっていているとは、どのような状態なのでしょうか?


最新の投稿


玄関収納のお悩み解決! 収納スペースを増やして玄関をスッキリきれいに

玄関収納のお悩み解決! 収納スペースを増やして玄関をスッキリきれいに

玄関に靴があふれて困る! しまう場所がない! など、玄関収納のよくあるお悩み。今回は、それらの悩みを実際に解決できた3つの事例をご紹介します。


増えすぎてしまった家事には「時短」の前に"やらない"選択を!

増えすぎてしまった家事には「時短」の前に"やらない"選択を!

毎日の家事に追われる日々。あれもこれもと追われる日々に困り果て、「時短」というワードに飛びつく方も多いかもしれません。確かに「時短」を活用し、家事を効率よく回すことも大切。ですが、増えすぎてしまった家事は減ることはありません。今回は、時短家事をする前に考えたい、「やらない家事」について、我が家の事例をご紹介します。


【医師監修】赤ちゃんの肌荒れの原因と正しいケア方法とは?

【医師監修】赤ちゃんの肌荒れの原因と正しいケア方法とは?

赤ちゃんの肌はいつもみずみずしいイメージがあります。でも、それはあくまでイメージです。実はすぐに赤くなったり、カサカサになったり。赤ちゃんが肌荒れを起こさないためにどんなケアをしたらいいのでしょうか。


「森永 はぐくみ」と「森永 E赤ちゃん」がリニューアル。さらに母乳に近づけ成長をサポート

「森永 はぐくみ」と「森永 E赤ちゃん」がリニューアル。さらに母乳に近づけ成長をサポート

森永乳業は、育児用ミルク「森永 はぐくみ」と「森永 E赤ちゃん」を6月上旬より順次、全国にてリニューアル発売します。


【実例】シンクのコーティング、いつまで続く? その効果とは

【実例】シンクのコーティング、いつまで続く? その効果とは

わが家にシンクのコーティング剤が導入されて1カ月が経ちました。このコーティング剤は液体で、手軽に使えて、しかもプロユースな仕上がり! 実際にどのくらい持つのか、どんなところに使えるのか……。今回は、わが家での実例写真をまじえながらご紹介したいと思います。