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2022年09月13日 17:03 更新

男性育休、男性の7割が「職場の反応が不安」。会社でのハラスメントや嫌がらせに不安を抱くパパが多いことが判明

江崎グリコは9月12日、2022年10月から「産後パパ育休(出生時育児休業)」「育児休業の分割取得」が施行されることに伴い、男性育休取得済み・または今後取得予定の男女400名を対象に実施した「男性育休」に関する意識調査の結果を発表しました。

男性が育休取得前に不安だったことは「職場の反応」が第一位に

初めに、育休取得経験者・予定者に対し、育休の法改正を詳細まで知っているか尋ねたところ、「詳細まで知っている」と答えた人は30.5%と3割に留まりました。育休取得経験者・予定者であっても、この10月の法改正の認知度はそれほど高くないことが伺えます。

次に、男性版育休(パパ育休)に関する自社制度について聞くと、「詳細まで知っている」は、25.3%と3割未満でした。

その一方、育休取得意向について尋ねると、男性版育休(パパ育休)に関する自社制度を「詳細まで知っている」と回答した人のうち73.3%が「積極的に利用したい」と答えています。

このことから、男性版育休(パパ育休)は「会社の制度が整っていること」「その内容が周知されていること」の2つが重要なカギであると言えそうです。

続いて、「育休取得前に不安があった」と回答した男女197人に対し、具体的に何が不安だったのかを尋ねたところ、「職場の反応」(58.9%)が最も多くなり、以下「復帰後の仕事への影響(配置転換、昇進等)」(58.9%)、「家計の影響」(50.8%)と続きました。

不安に思った理由としては、「育休を取得する人が少ない」が最も多く、51.3%という結果になりました。男性だけで見ると、ハラスメントや嫌がらせに対しより不安を抱く傾向にありました。

その一方で、職場復帰後の変化を聞くと、全体の35.5%が「育休取得者に対する理解が生まれた」と回答しています。男女別に見ると、「理解が生まれた」と回答した割合は、女性が25.5%であったのに対し、男性は45.0%と高くなっています。

次に、男性育休に対する満足度について尋ねたところ、取得者本人は66%、パートナーの56.7%が「大変満足」「やや満足」と答えています。

また、職場の女性の産休・育休支援が進んでいると思うか聞くと、71.6%が「とても進んでいる」「少し進んでいる」と答えました。一方、男性の産休・育休支援が進んでいると回答したのは38.8%と、大幅に下回る結果となりました。

男性の産休・育休支援が進んでいないと思う理由については、「人員不足」(62.0%)が最も多く、「育休を取りたいと声を上げづらい」(53.5%) 、「会社の支援制度が充実していない」(43.0%)と続きました。

育休経験者が求める、仕事と育児の両立に必要な会社の支援について聞くと、「時間単位で取れる有給制度」(48.5%)、「子どもの病児休暇制度」(47.8%)、「フレックス制度」(44.3%)など、柔軟な働き方が多く挙がっています。

また、産休・育休前の社内の子育て研修について、あったらいいなと感じるものを尋ねると、最も多い回答は「補助金などの制度について」(61.3%)で、「出産や育児にかかるお金について」(48.3%)、「育休取得経験者の体験談について」(46.5%)と続きました。

調査概要

調査名:育休経験者及び育休取得予定者の育休意識調査
調査方法:インターネット調査
調査対象者:現在妊娠中もしくは0歳~2歳までの末子を持ち、本人またはパートナーが男性育休取得済み・または取得予定の男女
調査期間:2022/08/01~2022/08/03
サンプル数:事前調査4,316名 本調査男女200名 計400名

江崎グリコ
https://www.glico.com/jp/

(マイナビ子育て編集部)

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