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2022年09月24日 06:02 更新

3歳の反抗期への対処法は?魔の3歳児を乗り切る6つのヒント【教えて保育士さん】

「魔の三歳児」などといった言葉ができるほど、男の子も女の子も3歳ごろにひどい反抗っぷりを見せることがあります。イヤイヤ期って2歳で終わると思ったら、3歳になっても続いている……これって反抗期!? と悩むママやパパに、3歳児の成長に合った保育士おすすめの対処法を紹介します。

イヤイヤ期よりひどい! 3歳児の反抗期はいつ終わる?

座って抵抗する三歳児

イヤイヤ期=2歳というイメージが大きいのか、3歳になっても子どもがなかなか言うことを聞かないと悩む親御さんも少なくはないでしょう。しかし、3歳になったからといって、親の言うことを素直に聞く子になるなんて、そんな簡単なことではありません。3歳は3歳なりに、自分の心や体と向き合い葛藤しているのです。

3歳の反抗は「第一次反抗期」

幼児期には第一次反抗期と呼ばれる“自我の芽生え”の時期があります。一般的には2歳前後~と言われますが個人差があり、1歳半頃始まる場合もあれば、3歳になってから始まる場合も。

知恵がついてくる3歳

3歳ともなると、知恵がついてきます。そのため、2歳の頃とはまた違ったひどいイヤイヤに悩まされることも。知恵がついたぶん、2歳のときよりも一筋縄ではいかず対応に困るかもしれません。魔の二歳児ならぬ「魔の三歳児」と感じ、育児がつらいと感じることも多いでしょう。

小学校入学前には落ち着く子が多い

反抗期が落ち着いた子供

イヤイヤ期が必ず2歳前後で来て2歳のうちに終わるなんて言うことはありません。早く始まっても4歳頃まで続くこともありますし、3歳を過ぎて始まる子、中には親が気付かぬうちにイヤイヤ期が終わっていたなど、さまざまです。これは私の経験による個人的な見解ですが、3歳をすぎて始まった子のほうが、長引く傾向があるように思います。

明確にいつ終わるとは言えませんが、就学前には落ち着いてくることが多いでしょう。一方で、就学後は就学後でまた別の反抗期に悩まされることもあります。

Lazy dummy

3歳の反抗について、「男の子の方がわがままがひどい」とか「女の子だから言葉が達者で面倒くさい」など、男女の違いを感じることもあるかもしれません。
たしかに保育園や幼稚園でたくさんのお子さんを見てきて、男女それぞれの傾向はあるように感じることもあります。しかし、明確に性別で分けられるものでもなく、やはり一人一人の性格によります。
男女で型にはめるのではなく、子ども自身の個々の性格や気質を理解することが大切です。
(mamaco)

3歳の反抗期、親のNG対応と上手な対処法

3歳は、思ったより大人で、思ったより子どもです。ときには、大人が驚くような考えを言葉にしたり行動をおこしたりと成長に感心する姿もあれば、逆に「まだまだ赤ちゃんだわ……」と感じるような姿もあります。

そんな微妙な時期の3歳。成長に合わせた対処法や、やってはいけないNGな言葉がけ・行動を紹介します。

① 大人の言葉に言葉で反抗!

反抗する三歳児

3歳になると、自分の気持ちを言葉で伝えることがある程度できるようになってきます。そのため、ママやパパの言葉に言葉で反抗してくることも多いです。しかし、まだ自分の気持ちを上手に表現することは難しいので、反抗しながらイライラを募らせているものです。

>>これはNG!<<
そんな様子を見て、じれったくて気持ちを勝手に決めつけたり、話を遮ったりする親御さんも多いかもしれません。そうなってしまうと子どもの気持ちはますます消化不良になり、反抗が強くなることも。

対処法|とにかく話を聞く

じっくりと話を聞き、子どもの気持ちに共感することで、落ち着くこともあります。大人に比べ気持ちの切り替えに時間がかかるので、根気よく話をきいてあげましょう。

Lazy dummy

話を聞いた際、否定するのはなるべく避けてあげてくださいね。
(mamaco)

② 自分を認めてもらいたい!

膨れる三歳児

とにかく「自分を見て!」「自分がいちばん!」と、自分を認めてもらいたい気持ちが強い3歳児。「これ見て!ぼくが作ったの!」と5分毎くらいのペースで言う子もいます。

>>これはNG!<<
このとき、適当にあしらっていると子どもの気持ちは満たされません。そして、子どもの言ったことを否定しようものなら、大人への反抗も強くなりがちです。ひどい癇癪へと繋がってしまう可能性もあります。

対処法1|まずは肯定する

話を聞く、と似ているのですが、とにかく子どもの気持ちを一度、全て受け入れましょう

Lazy dummy

例えば、「抱っこして」と言われたらまず「いいよ」と言い、それから「洗い物が終わったらね」と伝えられるといいですね。
(mamaco)

対処法2|興味を示す

「これ見て!」というとき、子どもが大人に期待しているのは、「すごい!」「上手」という褒め言葉ではなく、自分に興味をもってくれることです。

Lazy dummy

「これ見て!」と言われたら、「え?なになに?!ここはどうなってるの?」と質問してみたり、「もっとよく見せて!」と詳しく知りたがったりすると、子どもの満足感がアップします!
(mamaco)

③ まだまだ甘えたい!

甘える三歳児

3歳になると、自分の身の回りのことができるようになってくる子もいますね。しかし、3歳はまだまだ未熟で、甘えたい時期です。

>>これはNG!<<
「自分でできるでしょ!」突き放すことで自立を促しているつもりかもしれませんが、これは逆効果。子どものやる気や親への信頼を失ってしまう可能性もあります。

対処法|甘えさせる(≠甘やかす)

「ママやって」という言葉を受け入れてやってあげることは、甘やかしではありません。甘やかしは、頼まれてもいないのに親が先回りしてなんでもやってあげること。
「やって」という子どもの気持ちを受け止めてやってあげることは、甘えさせです。甘えさせることはとても大切。充分に応えてあげましょう。

Lazy dummy

「靴を履かせて」と言われたら「いいよ」と言い、それから「どこを手伝う?」「ここは自分でやってみよう」などと提案してみてください。
もちろん、全てやってと言われたらやってあげてOK!
少しでも自分でできたところがあればすかさず褒めましょう。自信につながります。
(mamaco)

④ 癇癪がひどい!

癇癪を起こす三歳児

癇癪を起こすことは、誰にでもあることです。しかし、あまりにも頻繁だったり、なかなか気持ちが切り替えられず長引いたりしまうことも。
3歳は体力もついてくるので、癇癪も盛大でなかなか終わらないという場合もありますが、生活に支障をきたすほどである場合は、何かしら子ども自身に困り感があることも珍しくありません。

対処法1|とにかく見守る

子どもの癇癪に対して、大人が本気で対抗しようとすると、大人の体力がどんどん削られます。まずは深呼吸して落着き、一歩引いて見守ることも大切です。

Lazy dummy

子どもの感情に巻き込まれないようにしましょう!
(mamaco)

対処法2|プロに相談する

あまりにもひどい癇癪が続いたり頻発したりするようなら、地域の保健センターや小児科などで相談するものあり。一人で抱え込むと、親の余裕もどんどんなくなり、悪循環に陥る可能性もあります。外部に助けを求めて、プロの目で見てもらい、親子に合った育児に関するアドバイスをしてもらうと良いでしょう。
発達で気になる面があれば、早めに見つけてもらい、療育などの支援につなげてもらうこともできますよ。

Lazy dummy

療育は、発達障害のお子さんでなくても受けられます。「ハードルが高い……」と諦めず、お子さんのために一歩踏み出してみると、子育ての助けになるだけでなく、お子さんの成長にとっても有益ですよ。
(mamaco)

まとめ

3歳になってもなかなか言うことを聞いてくれないと、「これはもう性格なのかな」とか、「わがままな子のかな」などと心配になるかもしれません。個人差はありますが、成長とともに必ず落ち着く時期はやってくるので、お子さんに合わせた対処法で乗り切りましょう。ママやパパの休息も大切です。時にはお子さんと離れてみて、心に少しでも余裕が持てるといいですね。

(文:mamaco)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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