4歳になってもおむつが外れない!保育士が教える効果的な4つの行動・NGな3つの言葉【教えて保育士さん】

4歳になってもおむつが外れない!保育士が教える効果的な4つの行動・NGな3つの言葉【教えて保育士さん】

保護者からの相談が多いというおむつ外れの時期や方法。なかなかうまくいかないと「年少さんに上がるまでには」「せめて幼稚園では」と気ばかり焦るパパやママも少なくないでしょう。今回は「4歳ごろのおむつ」について保育士のmamacoさんが解説します。おむつ卒業に向けてすぐにやりたい行動など、3歳・4歳の親御さん必見です!


この記事の執筆者
保育士 mamaco
文学部英文学科卒の元幼稚園教諭・保育士。1児の母。 在学中、幼児教育に興味をもち、乳幼児発達心理学やインクルーシブ教育を学ぶ。フィンランドの“子育てに対する考え”に感銘を受け、保育の現場では、発達障がいの子どもを含め誰もが過ごしやすいよう、保育のユニバーサルデザイン化を目指してきた。現在は子育ての傍らInstagramで子育てがラクになるコツを発信中。夢はふらっと立ち寄れる子育てサロンカフェをつくること。
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4歳でもおむつが外れてない子っている?

30年ほど前までは「1歳の夏にはおむつが取れているのが当たり前!」と言われていましたが、近年はそうではありません。おむつ外れの時期も、トイレトレーニングを始める時期も年々遅くなっている傾向にあります。

幼稚園に入園する満3歳の時点でおむつが取れていないなんて恥ずかしい…と思う親御さんも減ってきていることや、共働きで3歳未満から保育園に通わせているため特にきっかけがなく、4歳でもおむつが外れていない子もいます。

おむつが外れず幼稚園に入園?!

幼稚園で年少児クラス(満3歳児クラス)を担任したとき、入園する時点で20人中5人ほどはまだおむつが外れていない状態でした。

当時勤めていた幼稚園はおむつ禁止で、おむつが取れていなくてもパンツで登園するようお願いしていました。漏らしてしまってもOK、濡れた感覚を不快に感じてくれたら大成功、という考えでした(もちろん、漏らしても叱ることはありません)。

このような方針だったため、多くの子は入園して1ヶ月以内にトイレでおしっこをすることができるようになっていました。

4歳だから意思表示できて当たり前……ではない

トイレトレーニングをするにあたって大事な目安の一つに、「おしっこが出そう」「トイレに行きたい」と意思表示ができるということがあります。

4歳になると、大人とある程度コミュニケーションがとれるようになり、自分の気持ちや意思を伝えられるようにもなってきます。そのため、子どもの気持ちをよく理解できていると感じる親御さんも多いでしょう。

しかし、実は4歳児はまだまだ未熟で、思ったことをうまく言葉にできなかったり伝えたい気持ちがあっても伝えるタイミングがわからなかったりして、子どもなりに葛藤する時期です。視野が広がり、いろいろな気持ちを感じるようになる一方で、アウトプットが十分にできず気持ちをため込んでしまうことも多いです。

「トイレに行きたい」という気持ちがあっても、なかなか言い出せず、もじもじしているうちに漏らしてしまう……なんてことはあるあるなのです。

この年齢になると、失敗したということも感じるようになるため、「トイレって言えなかった」「漏らしてしまった」と自信をなくし、悪循環に陥る可能性も。“自分でトイレって言ってほしい”というママ・パパの気持ちもわかりますが、自分で言えることよりも、まずはトイレでできた!という成功体験を積み重ねていけるようにしましょう。

そのために、お子さんの“トイレに行きたい”というサイン(もじもじしている、トイレの絵本を見ている、など)を汲み取れるようになるといいですね。

おむつが外れない子へ、すぐに試したい4つの行動

では、実際におむつ卒業に向けて親はどのような働きかけをしていけばいいのでしょうか。わかりやすく4つのポイントに分けて解説しましょう。

1. 普通のパンツで「濡れた感覚」を感じられるようにする

最近のおむつはとても優秀で、おしっこが出てもすぐに吸収してくれて、サラサラな履き心地が持続します。赤ちゃんの敏感なお肌にはとってもありがたい進化ですし、おしっこが出たらすぐにおむつを替える必要がないというのは、ママにとってものすごくありがたいですよね。しかし、実はこれ、トイレトレーニングにおいては大問題! おしっこが出て不快だと感じられないどころか、濡れた感覚もわかりづらいのです。

まずは、濡れた感覚がわかるようにしてあげましょう。おむつだけでなく、トレーニングパンツも吸収力が高いため、あまりおすすめしません。普通のパンツを履かせてみましょう。

パンツを履いていても、漏らしたときに何も感じていないようなら、もしかしたら濡れた感覚がわからないことも。そのときは、ほかに原因があることもあるため小児科などに相談してみるとよいですよ。

2. 「おしっこはおむつで」から抜け出せるようにする

4歳ともなると、生まれてから4年間ずっとおむつでおしっこやうんちをしてきているわけで。“おしっこはおむつでするもの“という認識になっている子もいます。

そのような子は、おむつでするのが癖になっているので、おむつを履かせないのがベスト。まだ一度もトイレでおしっこができたことがないけれど、パンツにしたらいきなり自分からトイレに行くようになった、という子も多いです。

しかし、パンツとおむつの区別がつかない子もいます。そのような子の場合には、家では何も履かせずに過ごさせるという手段もあります(冬の寒い時期にはやめてくださいね!)。実際に担任していた4歳のお子さんで、なかなかおむつが取れなかった子は、ご家庭でなにも履かせずに過ごしたら3日で成功しました。おしっこをしたくなるとおむつを探すため、その様子を見てすかさずおまるを差し出すようにしていたとのこと。一度おまるでおしっこできたら、トイレへの移行はスムーズだったようです。おまるからトイレへの移行が心配……という方は、おまるを使わず、トイレに連れて行くという方法でもいいですよ。

3. 褒めつつ「小さな目標」で自信をつけてもらう

お子さんによっては、お漏らしをしてしまったことや、トイレでおしっこをしたときにズボンが濡れてしまったなどということがトラウマになり、失敗を嫌がって、おむつを履きたがったりトイレに行きたがらなかったりする子もいます。自立心の強いお子さんほど、このようになりやすいです。

そんな時は、小さな目標をつくり、「今日はパンツが履けた」「おむつだけど、トイレに行くことができた」などと小さな成功をたくさんほめましょう

「昨日より長くパンツで過ごせたね」
「昨日はここまでだったけれど、今日はもっとトイレの近くまで行けたね」
など、過去のお子さんの姿と比べて、成長を認めてあげるのも効果的です(小さいことでも、それがものすごいことなんだ、と子どもが納得できるようにほめるのがポイント!)。

4. 楽しみになるような「ちょっと大きめの目標」を設定する

トイレに行くことができたらシールを貼る、というごほうび作戦はよく聞きますよね。でも、トイレトレーニングが長くなってくると、マンネリ化してくることも。

そんなときは、シールよりもちょっと大きな目標を決めましょう! 例えば、「おむつが外れていないと行けない大きなプールに行く」など。4歳ともなると、何かを楽しみに思う気持ちももてるようになります。先の楽しみは、意欲に繋がりますよ。

これは逆効果! 思わず言いがちな3つのNGな声掛け

子どもは、大人が思うよりずっと繊細で、何気ない言葉に深く傷ついてしまうことも。保育のプロとして、これはしないで!という例をご紹介します。

NG例1|「なんで失敗するの?」おもらしを叱る

4歳だと、お漏らし=失敗と理解している子も多いでしょう。失敗して落ち込んでいるときに、慰めてほしい相手に叱られたら、拠り所がなくなってしまいます。そうなると、失敗したくないという気持ちがプレッシャーになり、自分自身を追い詰めてしまいます。

こうしてみよう!のヒント

「漏らしちゃったね、でも大丈夫」とお漏らしをした事実を認識させつつも、失敗しても大丈夫ということを伝え、プレッシャーをかけないようにしましょう。余裕があれば、「漏らしたときは、雑巾で拭こうね」と、失敗したあとの対処の仕方を教えてもいいですね。自分でリカバリーできる方法を知ることで、子どもの気持ちはラクになります。

NG例2|「できないならおむつ!」無理やりおむつに戻す

4歳だともう立派にプライドがあります。そのプライドを利用して、「トイレでできないならおむつを履きなさい」ということでやる気をもたせようとしているのかもしれませんが、これはNG。こうすることで、子どもは自信をなくし、トイレですることに、より苦手意識を感じるようになってしまいます。それだけでなく、自己肯定感の低下にも繋がります。

こうしてみよう!のヒント

 一度パンツにしたら、おむつに戻してしまうのがいけないのではありません。お漏らしが続いて片付けがしんどいときもありますよね。いっそのことおむつに戻したい…と思ったら、「もし、トイレでするのが嫌だったら、おむつを履いてもいいよ、どうする?」と聞いてあげましょう。尋ねることで、パンツがいいから頑張る子もいますし、精神的に不安になっているときであれば一度おむつに戻したいという子もいるかと思います。無理やりおむつに戻すのではなく、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。

NG例3|「〇〇ちゃんはできるのに」他の子との比較

当たり前かもしれませんが、「〇〇ちゃんはできている」「クラスでできないのは〇〇ちゃんとあなただけ」など、他の子と比べるのは絶対にやめてください。

こうしてみよう!のヒント

もし比べるのであれば、過去のお子さんの姿です。ただし「昨日できていたのに…」と比べることをマイナスに使ってはいけません。あくまでも「昨日より今日はできているよ!」とポジティブな比較をして、お子さんが進歩を実感できるような言葉がけをしましょう。

まとめ

4歳でもおむつが外れていないと、親御さんとしては焦りますよね。しかし、発達に個人差があるように、子ども一人ひとりの性格も違います。まずは、お子さんの様子をしっかり見て、なぜできないのかという原因を探るところから始めてみましょう。お子さんの気持ちに寄り添い、その子に合ったアプローチをすることで、意外とすんなり外れることもありますよ。

(文:mamaco)

関連記事 ▶︎おむつはいつまで使う? 卒業時期とおむつはずれのコツ

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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