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2021年10月14日 17:52 更新

10年先も頑張れる? 子育てと仕事の両立プランを描くなら、100個「嫌なこと」を書き出してみて #岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今回のテーマは「キャリアプランを立てるコツ」

岩橋ひかりさん キャリアコンサルティング

子育てしながら、これまでと同じように働くのは大変!
今のまま働き続けて本当にいいのだろうか?
そう感じるママ&パパも多いのではないでしょうか。

毎日の保育園の送り迎えで、仕事できる時間に制約があり、今までのように好きなだけ仕事に時間を使えないことにジレンマを感じたり。
また、子どもの急な発熱や病気に対応しなければならず、予定通りに進めることができず、もどかしさを感じたり。

仕事と子育ての両立は決して簡単ではなく、永遠のテーマといっても過言ではないほど。
ですが、大変だからこそ、これからの働き方や生き方を真剣に考えるチャンスでもあるんです。何の制約も無いまま働いていたらそんなに深く悩むこともないかもしれませんが、このピンチは人生について考える絶好の機会です。

今回の連載では、これまでライフステージの変化に直面したタイミングを活かして「ライフキャリアプランを立てるコツ」をお伝えいたします。

ライフキャリアプランの立て方

ライフキャリアプランの立て方は、至ってシンプル。
「なりたい姿を描く」ことが基本です。

5年後、10年後、更にはその先、どんな自分になっていたいのか?
これからどんな働き方や生き方を実現していきたいのか?
自分がこうなりたいと思う「なりたい姿」を描いていきましょう。

とはいえ、普段、仕事や育児に忙殺される日々を過ごしていると、今日を生きるのが精一杯。毎日の食事作りや洗濯、保育園の送り迎えにと、常に時間に追われている中で、なりたい姿なんて描くなんて無理だし難しすぎる。
そう感じる人も多いはず。

そんな方にまず取り組んでほしいのが、嫌なことを書き出すこと。
なりたい姿を描くのではなく、その真逆。
嫌なことを書き出すことから始めていきましょう。

仕事や家事、育児など、普段の生活の中で嫌なこと、嫌だと感じていることを、できるだけたくさん書き出してみてください。例えば、トイレットペーパーの芯を変えるのが嫌とか、娘の髪をドライヤーで乾かすのが嫌とか、些細なことから、こんなこと書いて大丈夫かな? と躊躇うようなことまで率直に。嫌なことを、30個、100個と書き出せるだけ書いていきましょう。

その嫌なことをどう解決していくといいのか、については一旦考えなくてOK。
絶対にやめることができないようなことであっても、少しでも嫌だと感じているのであれば書き出していってください。

なぜ「嫌なこと」を書き出すの?

嫌なことを書き出す目的は、自分の感情を自覚することです。
嫌なことを書き出すことで、自分がこんなことを嫌だと感じていたのかと、自分でも驚くはず。書き出すことで、言語化のトレーニングにもなりますし、普段押し殺していた自分の感情を自覚できるようになり、なりたい姿を描きやすくなります。

そして、肝心のなりたい姿を描くポイントは「仮決定」。
なりたい姿をひとまず仮決定してみる。そのくらいの軽さで描いてみてください。
理想のライフキャリアを考えるとき、「決断」や「覚悟」などの重い言葉は一切不要です。重く考えると描けなくなるので「仮決定」でOKですし、違うと思ったら途中で変えても全く問題ありません。
世間的に良いとされる理想の姿ではなく、こうなったら最高だな、こうなったらわくわくすると感じるような自分にとってのなりたい姿を妄想するような気分で描いていきましょう。どんな働き方や仕事をしていたいのか、どんな家族が理想で、どんな自分でいたいのかなど、理想のライフキャリアを仮決定していきましょう。

なりたい姿を描かない限り、なりたい自分にはなり得ません。
子どもの年齢や保育園事情、会社の制度、パートナーのなど、多くの「事情」に制約を受ける時だからこそ、事情は一旦脇において、自分が本当に望むライフキャリアを描くことからはじめていきましょう。

まずは嫌なことを書き出すことから。
ぜひ、今すぐトライしてみてくださいね!

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