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2021年09月16日 17:00 更新

転職活動開始わずか1ヶ月弱で内定ゲット! ワーママの転職で大事なこと #岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今日のテーマは「ワーママの転職」

岩橋ひかり

「転職したいけど子どもがいるから無理だろうな」
「毎日忙しすぎて、そもそも転職活動する時間なんて取れない」

あー、もう、転職したい!!
そんな気持ちを抱えながら、諦めてしまっているワーママの方、意外に多いのではないでしょうか。

保育園のお迎えに間に合うように時短勤務にしたい
働く時間や場所に柔軟な会社で働きたい
リモートワークができる仕事がいい
子どもとの時間をもっと確保できるようにしたい
もっとやりがいを感じられる仕事がしたい

などなど、せっかく転職するなら自分の希望すべてを実現したいけれど、そもそも転職活動に割ける時間が限られる中、実際はなかなか難しい。

そんな状況で、ワーママが転職をどう捉え、どう考えていくのが良いのか。
今日はそんなポイントをお伝えします。

転職は自分にとって大切なものを見極める活動

私が出産を経て復職した10年ほど前は、ワーママの転職は一般的でなく、子どもがいての転職は特殊なスキルがない限り難しいため、今いる会社で働き続ける選択をするママが大多数でした。

しかし、最近は、ワーママの転職環境は大幅に改善。時短求人なども取り扱うワーママ向け転職支援サービスも増え、転職を決めるワーママも増えています。
実際、主宰するキャリア講座の卒業生にも、乳幼児を抱えながら転職に至った人もたくさんいます。

ワーママでも転職を選択できるようになった一方で、満足いく転職ができた方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。

満足いく転職ができた方の共通点は、自分にとって大切にしたいことが明確だということ。転職活動をはじめる前に、あらためて内省を深めることで自分の判断軸や、優先度をクリアに言語化できた方が転職を成功させていらっしゃいます。

最近、転職を決めたワーママの方は、3歳のお子さんがいらっしゃるにも関わらず、転職活動開始わずか1ヶ月弱で内定をゲット。希望していた業界、業種で、理想どおりの働き方が叶う会社に転職することが決まりました。

彼女はこれまで10年以上の社会人経験があり、産休・育休を経た復職後も2年間のワーキングマザー生活をしてきました。今までの仕事を通じて、自分にできること/できないこと、得意なこと/そうでないことは嫌というほどに明確になっていたそう。さらに転職活動を前に内省を深め、この先自分が何を大切にして働いていきたいのかを言語化したことで、エントリーをわずか5社だけに絞ることができました。そのうえ、1ヶ月弱で内定をもらい、転職活動を終えることができたのです。

彼女にとって大切なことは、「理想とする働き方を体現しながら、仕事が好きだと思える人を増やすこと」でした。

子どもとの時間を大切にできること、希望の業界、業種であることはもちろん、寝かしつけ後にPCを開くのが日常ではない、職場にワーキングママ/パパがいる、顧客満足度よりも自社の数値目標を優先する風土ではないなど、彼女は転職先に望むことを細部までを言語化していました。

こうした理想とする働き方の細部に留まらず、「仕事が好きだと思える人を増やす」という、仕事を通じてなし得えたいことを転職活動前に明確にしていたのが彼女の勝算ポイント。キャリアカウンセリング等を通じて、内省を深め、さらに過去のご経験を棚卸しすることでブレない軸を定めることができました。

また、自分が苦手なこと、できないことを明確にしたことで、できないことを無理に「できます!」と言うこともなく、良い意味で潔く諦めることができたそう。

これはかなりスムーズに転職活動を進めた一例ではありますが、働き方や金銭的な条件以上に、自分が何を大切にして働きたいのかを事前に言語化するのは大切なステップ。

ワーママの転職というと、働き方の柔軟性や、勤務地の通いやすさ、そして報酬面など、条件面を先に考えてしまいがちですが、仕事を通じて何を得たいのかは人それぞれ。社会人経験をある程度積んだ今だからこそ、内省を通じて自分にとって大切なことを見極めることができるはず。
条件面を重視して具体的な転職活動を進めたくなる気持ちも分かりますが、まずは立ち止まって内省を深めてみるのが、一見遠回りに見えて実は近道なのです。

働く上で、何を大切にしていきたいのか。
転職がチラつく方は、ぜひ考えてみてくださいね!

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