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2021年03月22日 16:31 更新

離乳食の水菜はいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】

水分が多くシャキシャキした歯ごたえが魅力の水菜は、赤ちゃんにいつごろからあげられるのでしょうか。開始時期の目安とともに、離乳食で食べやすくするコツや選び方、今日から試せる水菜の離乳食レシピなどをご紹介します。

水菜、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

水菜の離乳食開始時期目安
水菜は繊維が強いので、離乳初期(5〜6ヶ月)の赤ちゃんが食べられるようなペースト状にしにくいかもしれません。

・初期の調理:緑色の葉の部分を切り取り、やわらかく茹でてすりつぶし、お湯でのばしてペースト状に
・中期の調理:緑色の葉の部分を切り取り、やわらかく茹でて細かくみじん切りにし、とろみのあるものに混ぜるなどする
・後期の調理:緑の葉と茎は別々にやわらかくなるまで茹でて、細かいみじん切りに
・完了期の調理:緑の葉と茎は別々にやわらかくなるまで茹でて、細かいみじん切りに

  ■ワンポイントアドバイス■

水菜の旬と栄養素

スーパーの水菜

水耕栽培も行われるため一年中手に入りやすい水菜ですが、露地栽培のものが出回る旬の季節は11〜2月ごろです。
緑黄色野菜の仲間で、β-カロテン、ビタミンC、葉酸、カリウムの他に、不足しやすい栄養素のカルシウムや鉄が豊富に含まれます。

水菜は京野菜?

水菜は日本原産のアブラナ科の植物です。もともと京野菜ですが、全国に広まって関東地方でも消費が増えていきました。それに伴い、今では茨城県の出荷量が最も多くなっています。

離乳食の水菜、下処理・下ごしらえの方法

赤ちゃんに水菜を食べさせる際、ちょっとしたコツが必要です。ここでは下処理や食べやすくする工夫についてお伝えします。

下処理前の水菜

下処理の方法

水耕栽培された水菜は株が小さく味は薄めですが、土がついていないので下処理が楽。露地栽培のものは茎がしっかりとしていて全体に量感があり、風味も強くなります。

根を切って土を落とす

水菜はアクがないので下茹での不要な野菜です。露地栽培の水菜は根元のあたりは土がついているので、根のところを切り落として土を落とすように洗ってから使いましょう。

赤ちゃんでも食べやすくする工夫

水菜は繊維が強く、赤ちゃんは奥歯がないため噛み切れません。使う場合はみじん切りにして何かに混ぜ込んだり、とろみを利用することで赤ちゃんでも食べやすくなります。

  ■ワンポイントアドバイス■

選び方や保存の仕方

水菜は葉の緑色が鮮やかで、先までピンとまっすぐなものを選びましょう。葉先が乾燥しやすいので、新聞紙で包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

水菜の離乳食レシピ! 初期・中期・後期

最後に水菜を使ったおすすめの離乳食レシピをご紹介します。

<離乳初期のレシピ>水菜ペースト

水菜が入った鍋
鍋から取り分けてペーストにしてもOK!

材料(作りやすい量:約4〜5回量)

・水菜 1株(緑の葉のみ)
・だし汁 適量

作り方

① 水菜は緑色の葉のみ切り取り、やわらかく茹でて切る
② ①をすりつぶした後、裏ごしする
③ 少量ずつだし汁を入れながらのばす

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳中期のレシピ>水菜と鮭のミルク煮

ミルク煮に使う粉ミルク

材料(1回量)

・水菜 10g
・生鮭 10g
・育児用ミルク(調乳済み) 適量
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)

作り方

① 水菜は葉の部分をやわらかく茹で、細かくみじん切りにする
② 生鮭は茹でて骨や皮を取り除き、細かくほぐす
③ 耐熱容器に①・②と材料がかぶるくらいの量のミルクを入れて混ぜ合わせる
④ ③にラップをかけて、電子レンジ(600W)で1分ほど加熱する。
⑤ ④に水溶き片栗粉を加えて混ぜ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で10~20秒ほど加熱して混ぜる

  ■ワンポイントアドバイス■

<離乳後期のレシピ>水菜とおかか入りおやき

おやきを焼くのに油をぬるフライパン

材料(1回量)

・水菜 30g
・じゃがいも 25g
・かつお節パック 少量
・片栗粉 少量
・植物油 適量

作り方

① 水菜はやわらかく茹でて、細かくみじん切りにする
② じゃがいもは皮をむいてゆでてからつぶしておく。
③ ①とかつお節・片栗粉を加えてこねる
④ ②を2等分して小判型に形を整えたら、植物油をひいたフライパンで両面を焼き、中までしっかりと火を通す

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

水菜を食べる赤ちゃんとパパ

水菜は旬になると値段も手ごろな食材です。大人はサラダで食べることが多いのですが、加熱調理をすることでかさが減ってたくさん食べられます。赤ちゃんには少し難しい食材で、奥歯のないと食べにくいので、細かくきざんで何かに混ぜることや、とろみをつけて食べやすくする工夫が必要です。赤ちゃんのためにわざわざ買うという食材ではないので、鍋やサラダにする際などにちょっと取り分けたりして使うといいでしょう。親子で水菜を料理に取り入れてみたいですね。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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