簡単ハーブレシピで“ホッとひと息” カラダの悩みも解消できるハーブの秘密
アロマトリートメントや入浴剤など、多忙な現代女性の癒しアイテムとしてすっかり定着したハーブ。香り豊かな植物は、癒しを与えてくれるだけでなく、心や体の健康を保つために大きな力を発揮してくれます。
とはいえ、「ハーブを日常に取り入れるのって難しそう!」と苦手意識を持っている方も多いのでは? 本当は、毎日の生活に簡単に取り入れることができるのです。例えば、料理に取り入れれば、味わいもグッと深まる上、見た目もオシャレに…。
そんなすてきアイテムのハーブを日常に取り入れて、憧れのハーバルライフに一歩チャレンジしてみませんか?
\ハーブを使用したアレンジ料理に読モちゃんが挑戦!/
左から、専門家:山本 真衣さん、読モ:合戸 睦美さん(25歳/会社員)、久保 雅子さん(26歳/会社員)
山本 真衣さん
PROFILE
ハーブスタイリスト。もともとハーブに興味を持っていたところ、体調を崩したのをきっかけに本格的にハーブを生活に取り入れる。ハーブの力によって改善し、その自然治癒力の向上を実感。
以降、自宅で30種類以上のハーブを育てつつ、料理やクラフトなど暮らしを楽しむハーブ活用法を提案している。一児の母。第10回メディカルハーブ検定合格。
ハーブってどんな効果があるの?
香り高い植物、ハーブ。”ハーブ”という言葉は知っていても、漠然としている方もいるのでは? 一体どんなものなのでしょう。
● 料理に加えると、香りや味を豊かにする+保存力を高めてくれる
● イライラなどの心の不調、頭痛や不眠、冷えなどの体の不調を予防したり、癒やしてくれる
このような様々なはたらきのある、美容や健康、生活に役立つ植物を”ハーブ”と呼びます。食事以外にも入浴剤や芳香剤など、様々な形で日々に取り入れることができる、味も香りも楽しめる植物なのです。
ちなみに、漢方や薬膳、やアロマテラピーも”ハーブの力”を活かしているんですよ。
味も匂いもステキで、さらに心身に嬉しいことばかりなんて…ハーブってなんて魅力的なんでしょう!それでは早速、ハーブを使ったレシピをご紹介!ハーブの紹介もあるので是非チェックしてみて!
ハーブのブーケで香り豊か♪ 病みつきポトフ
滋味深いスープを飲めば心もカラダもぽかぽかに。エアコンなどによる夏場の冷えや胃腸の調子が優れないとき、風邪などの病み上がりにピッタリのレシピです。
材料
● 豚肩ロース肉(かたまり)……300g
● 塩……小さじ1/4
● ブラックペッパー(粗挽き)……少々
● じゃがいも……2個(300g)
● にんじん……1本(150g)
● 玉ねぎ……1個(200g)
● キャベツ……1/6個
● 水……5カップ
● スープの素(固形)……1個
● 粒マスタード……適宜
Aブーケガルニ
● ローレル(ドライ)……1枚
● セロリ……1/3本
● タイム……1〜2枝
● パセリ……1〜2本
● セージ……1本
作り方
① 豚は4等分し、塩・ブラックペッパーをふって5分ほどおく。
② じゃがいもは皮をむいて半分に切り、水にさっと通す。にんじん、玉ねぎは4等分する。キャベツは半分に切り、芯の部分は少し残して取り除く。
③ Aをタコ糸でしばり、ブーケガルニを作る。
④ 分量の水を沸騰させ、① を入れる。再度、沸騰したらアクをしっかりととる。ブーケガルニ、スープの素を入れ、弱火で1時間煮る。にんじん、玉ねぎを入れて15分、じゃがいも、キャベツを加え、さらに15分煮る。好みで粒マスタードを添える。
ハーブ類は小さなもの、背の低いものを手前に。背の高いものを奥にすると、まるでブーケのようになり、見た目が美しくなりますよ。タコ糸は1か所をグルグルと止めるのではなく、全体的にからめましょう。煮ている途中で束が崩れてきません!
ハーブの知識
ブーケガルニとは、数種類のハーブ(香草)を束にしたもののこと。スープやシチューなどの煮込み料理に良く用いられます。肉や魚のくさみを抑え、素材の美味しさを引き立てます。魚料理には、フェンネルやディルも良く合います。乾燥ハーブをだしパックに入れて使うと、とてもお手軽です。
女子会にもピッタリ! 見た目も豪華な鶏肉のハーブ焼き
ローズマリー、セージは肉や魚のくさみを消す代表的なハーブ。旨味を引き立ててくれるため、塩分を控えめにしてくれる効果も。今回は生のハーブを使いましたが、ハーブソルトを使うと、よりお手軽です。
材料
● 鶏もも肉……1枚(300g)
● エリンギ……1本
● ベビーリーフ……適量
A
● 塩……小さじ1/3
● ブラックペッパー(粗挽き)……少々
● オレガノ(またはマジョラム)……1本
● セージ……1本
● タイム……1枝
● ローズマリー……1/2枝
● オリーブオイル……大さじ2
作り方
① 鶏肉は余分な脂を取り、厚い部分に切り込みを入れる。ハーブの大きい葉は5mm角ほどを目安にちぎる。Aを合わせて鶏肉にまぶし、20分以上おく。
② エリンギは長さを半分に切り、縦に1cmに切る。
③ フライパンを温め、皮を下にして鶏肉を入れ、フライ返しなどで押さえながら中火で焼く。エリンギを加え、いっしょに焼く。
④ 鶏肉の皮にこんがりと焼き色がついたら裏返す。弱めの中火にし、さらに4〜5分焼く。
⑤ 火を止め、5分ほどそのままにする。鶏肉をそぎ切りにし、エリンギ、ベビーリーフとともに器に盛りつける。
ハーブの知識
肉や魚の種類、調理法によって合うハーブは異なります。今回は皆さんおなじみのローズマリーが大活躍。ローズマリーをお肉に使うことで、肉の臭みをとるとともに、雑菌の繁殖を抑えつつ、酸化も抑制する働きがあります。
どの料理に、どのハーブが合うのかな? と一度調べて調理をすると、作る楽しみ、食べる楽しみが深まります。
優雅な大人時間のお供に…♪ サーモンマリネ・ディル風味
ちょっぴり苦みのあるディルと酸味のあるケイパーは、サーモンのコクのある味わいとぴったり。お互いに味を引き立ててくれます。白ワインやスパークリングワインに良く合う大人な一品です。
材料
● サーモン(刺身用)……80g
● きゅうり……1/4本
● ミニトマト……2個
● ディル……少々
● 玉ねぎ(みじん切り)……大さじ1
● ケイパー(酢漬け)……8粒
Aドレッシング
● 塩……小さじ1/6
● ブラックペッパー(粗びき)……少々
● レモン汁……大さじ1/2
● オリーブオイル……大さじ1
作り方
① サーモン、きゅうり、ミニトマトは7〜8mmの角切りにする。ディルは葉を摘む。
② ボウルにAを入れてよく混ぜ、(1)、玉ねぎ、ケイパーを加えて混ぜる。
ハーブの知識
羽のように柔らかいディルの葉っぱ。酸味と苦みを含んだ爽やか独特の香りを持ち、魚料理やポテト料理と良く合います。腹痛を和らげたり、消化を促進させたりするほか、寝つきが悪いかたは気持ちを落ち着かせてくれます。
まるでお洒落なカフェ!レモンとミントのハーブウォーター
清涼感たっぷりのハーブウォーター。食欲や消化力の落ちる夏場にぴったりです。今回はスペアミントを使いましたが、ペパーミント、レモングラス、レモンバーム、ハイビスカスなども良く合います。
材料
● スペアミント……適量
● レモン(輪切り)……1個分
● 水……1リットル
作り方
① ハーブは軽く洗って水気をきる。保存容器にハーブとレモンを入れ、水を注ぎ入れる。
② 冷蔵庫に入れ、半日〜1日おく。
※2日程度で飲みきりましょう。
ハーブの知識
食べ過ぎによる胸焼けや胃もたれを解消するなど胃腸の調子を整えてくれるミント。食欲がない時の食前ドリンクとしてもオススメです。心身のリフレッシュ効果もあるため、このハーブウォーターを冷蔵庫に常備しておくと何かと重宝です。また、ミントは初心者にとって扱いやすいハーブなので、キッチンで育ててみるのも楽しいかも♪
作った料理を早速いただいてみました!フレッシュなハーブをふんだんに使ったため、香りが豊かで、食欲がそそられます。一口食べると、「おいしい〜!」「いい香り♪」という歓声があがりました。
また、テーブルセッティングにもハーブは大活躍! ちょっとコーディネイトに添えるだけでも、料理やテーブル上がお洒落になります。
では、早速読者モデルさんたちに感想を聞いてみましょう。
合戸 睦美さん
「ハーブには興味があって、たまに購入していたのですが、一人の食事だとどうしても使い切れなくて……。でも、こんなに様々な形で使えると知ったので、これからはもっと色々な料理にチャレンジして、どんどん使ってみたいです!」
久保 雅子さん
「こんなに簡単に取り入れることができて、しかもグッと美味しくなるなんて!料理は好きなのですが、ハーブは”難しそう!”というイメージがあって、あまり使ってきませんでしたが、これからは普段からハーブを使ってみたいです!」
女性のカラダの悩みを改善してくれるハーブアイテム
なんとなく調子がイマイチ…。薬を飲むほどではないけれど、いつもと同じような元気が湧いてこないときって、案外困りものですよね。そんなプチ不調のときに、ハーブの力を使ってみてはいかがでしょう?
血行をよくしたい!
カモミールバス
材料
● カモミール(ドライ)……20g
● お茶パック……1袋
やり方
① カモミールをお茶パックなどにいれ、そのまま湯船に入れる。お茶パックがない場合は、熱湯で10分ほど煮出して漉したカモミールティーを湯船に入れる。
② お湯の温度はぬるめの38〜40度が最適。ゆっくりと湯船に浸かりましょう。
入浴時は血行が促され、毛穴が開いているため、ハーブの有用な成分が体に浸透しやすいのです。
風邪の引き始めやクーラーの効きすぎた部屋に長くいた日などに、取り入れてみてはいかがでしょうか?
肩こりや手足の冷えの解消などにも良く、アロマテラピーと同じようなはたらきがあるので足湯や手浴をする際にもハーバルバスがオススメです。
目の疲れをとりたい!
ウスベニアオイティー
材料
● ウスベニアオイ(ドライ)……2g
● お湯……200ml
やり方
ウスベニアオイを入れたポットに熱湯を注ぎ、3分間抽出した後、こします。お好みで飲む前にハチミツをちょっと加えてもおいしい。 ※ウスベニアオイは、お湯を注いだ直後は、濃い青色になりますが、時間が経つにつれて、青⇒紫⇒ピンクへと変化していきます。また、濃い青の状態のときに、レモン汁を入れると、ピンクへと変化します。色の変化が楽しいお茶です。
ハーブの有用成分をお湯に溶かしだして、お茶として飲めるハーブティー。今回使用したウスベニアオイに含まれる青色は、ブルーベリーに含まれることでも有名なアントシアニンという天然色素。眼精疲労やかすみ目を解消してくれる他、抗酸化力も高いため美容面でも良い効果をもたらしてくれます。
もっと毎日の生活にハーブを取り入れてみませんか?
心身の健康や美容面に良い効果をもたらしてくれるハーブ。料理、お風呂、スキンケア……と毎日の生活に取り入れてみませんか? 植物の力やハーブが使われてきた歴史を知ることで、ライフスタイルが知的でオシャレになりますよ♪
19回目を迎えるメディカルハーブ検定。15種類のメディカルハーブの安全性、有用性、使い方などの知っておきたい基礎知識をしっかり身につけ、生活に取り入れていくための検定です。
今年3月にスタートしたばかり。キッチンやベランダでの育て方、料理を始めとした日常での役立て方を学ぶ検定です。身近で手に入りやすいハーブとスパイス56種類についての基本的な知識を中心に勉強できます。
提供:日本メディカルハーブ協会