おいしく飲んで、体も気遣う。アサヒ「スタイルフリー トリプルゼロ」が目指す“新しいお酒選び”
健康性を意識しながらも、お酒のおいしさは楽しみたい。そんなニーズから、プリン体や糖質などに配慮した「ゼロゼロ※1」商品が注目されています。2026年3月に発売された「アサヒ スタイルフリー トリプルゼロ」(以下、スタイルフリー トリプルゼロ)は、プリン体ゼロ※2・糖質ゼロ※3・甘味料ゼロ※4でありながら、おいしさにも妥協しない。「スタイルフリー トリプルゼロ」は、その両立に挑んだ商品です。そこには、どのような工夫や挑戦があったのでしょうか。
※1:ゼロゼロは、プリン体ゼロと糖質ゼロのことであり、表示基準は※2~※3を参照
※2:100ml当たりプリン体0.5mg未満を「プリン体ゼロ」と表示(以下同様)
※3:食品表示基準による(以下同様)
※4:原材料には糖類を使用(以下同様)
今回は、アサヒビールで「スタイルフリー<生>」「スタイルフリー トリプルゼロ」をそれぞれ担当する西山雅子さん、大石彩帆さんに、開発の裏側や商品に込めた想い、そして日々の仕事で大切にしていることを伺いました。

西山 雅子さん:
「スタイルフリー<生>」のブランドマネージャーを務める。大学院卒業後、アサヒビールに入社。研究所でビールの中味開発に携わった後、焼酎のマーケティングや調査業務などを経て、2022年よりビールマーケティング部に所属。産休・育休も経験。ソムリエの資格も取得。
大石 彩帆さん:
アサヒビール入社後、茨城工場、生産戦略部、デジタルマーケティング部など、製造からマーケティングまで幅広い業務を経験。産休・育休を経て2023年よりビールマーケティング部に所属。現在は「スタイルフリー トリプルゼロ」のブランドマネージャーとして商品開発やプロモーションに携わる。
「おいしく飲みたい、でも体も気になる」 今どきのお酒選びとは?
――近年、健康志向の高まりとともに、糖質オフ・ゼロ系のビール類が注目されています。現在の市場について、どのように捉えていますか?
西山さん 健康性への意識は、ビール類に限らず食品全体で高まっていると感じています。ビール類市場は全体として縮小傾向にありますが、糖質オフ・ゼロ系ビール類に対するニーズは引き続き堅調です。こうした商品はきっかけは「糖質ゼロ」などのスペックであっても、「これがいい」と継続して選んでくださる方も多く、ビール類市場に占める構成比も以前より高まっています。

――中でも、プリン体ゼロ・糖質ゼロの「ゼロゼロ」商品が伸びている背景には、お客様のお酒選びにどんな変化があるのでしょうか?
大石さん お客様の健康意識がより高まっていることが背景にあると思います。健康性への配慮を商品選びの基準にする方が増えた結果、糖質だけでなくプリン体もゼロの商品が選ばれるようになってきました。
西山さん 以前は、こうした商品は健康性への配慮などから選ばれるものというイメージが強かったと思います。しかし近年は、今特に気になることがあるわけではなくても、「味もおいしいし、どうせ飲むなら体に配慮したものを選ぼう」と考える方が増えているんです。若い方にも、日々のコンディションケアを意識して手に取っていただくようになりました。

――体のために仕方なく選ぶのではなく、今は「ゼロゼロ」商品を前向きに選ぶ人が増えているのですね。
大石さん そうですね。私たちも当初は、「ゼロゼロ」商品は、プリン体や糖質を控えなければならない方が選んでいるのではないか、という仮説を持っていました。

ところが、実際にお客様をお呼びしてお話を伺ってみると、健康診断などで特に問題があるわけではない方も多かったんです。「以前より少し体重が増えた」「年齢の節目を迎えた」といったことをきっかけに購入し、実際に飲んでみたらおいしかったので、そのまま習慣的に飲んでいるという方もいらっしゃいました。決して我慢して飲んでいるのではなく、楽しみながら日々の生活に取り入れている。私たちが当初想像していたものとは違う、ポジティブな選ばれ方をしていることがわかり、驚きましたね。
3つのゼロも、おいしさも妥協しない。「スタイルフリー トリプルゼロ」開発の舞台裏
――そんなお客様の変化を受けて誕生した「スタイルフリー トリプルゼロ」ですが、開発の背景を教えてください。
大石さん 「スタイルフリー トリプルゼロ」は、プリン体ゼロ・糖質ゼロ・甘味料ゼロという3つのゼロを実現しながら、しっかりとした飲みごたえを追求しています。
商品化に向けて「ゼロゼロ」商品を飲んでいるお客様を調査したところ、大きく2つのニーズがあることがわかりました。より体に負担の少ないものを選びたいというニーズと、体に配慮しながらも飲みごたえも楽しみたいというニーズです。

当社には前者に応える商品として「アサヒオフ」がありましたが、後者の「飲みごたえも楽しみたい」というニーズに応えられる商品は十分ではありませんでした。そこで、アルコール度数を6%に設定し、プリン体や糖質などへの配慮と飲みごたえを両立した「スタイルフリー トリプルゼロ」の開発に至ったんです。
――3つのゼロとおいしさを両立するために、開発ではどのような挑戦があったのでしょうか?
大石さん ゼロを1つ増やしたうえでおいしさを実現するというのは、技術的にとても難しいというのが前提としてありました。実は、当初は現在は販売を終了している「スタイルフリーパーフェクト」をベースに改良しようと考えていたんです。こちらは香料などを組み合わせる「調合」によってビールらしい味わいを実現していました。
しかし、試作品をお客様に試していただいたところ、評価は厳しいものでした。特に他社の「ゼロゼロ」商品を飲んでいる方からは、「これなら今飲んでいる商品から替えようとは思わない」という声もあったんです。そこで、「一度白紙に戻して、本当においしい『ゼロゼロ』商品をつくろう」と、開発を一からやり直すことになりました。

大きな転機になったのは、一般的なビールと同じように、醸造・発酵によってつくる方法に挑戦したことです。従来の調合では、味に厚みを持たせるために甘味料を使用することも多いのですが、醸造・発酵による製法へ刷新し、おいしさを追求した結果、麦芽使用量は従来品※5の5倍。甘味料に頼ることなく、飲みごたえのある味わいを実現できました。
※5スタイルフリーパーフェクト
西山さん 開発担当が試作したものをお客様に飲んでいただくと、それまでとは一転して「これはおいしい!」という声が多く寄せられました。社内でも「この方向ならいける」とチームの意見が一致しましたね。

――商品名やパッケージにも、「トリプルゼロ」ならではのこだわりがあるのでしょうか?
大石さん 「ゼロゼロ」商品を選ぶお客様に、一目で3つのゼロが伝わるよう、「トリプルゼロ」という商品名にし、パッケージにも「000」を大きくデザインしました。また、「ゼロゼロ」商品にはブルーのイメージが強いことが調査からわかったため、ベースにブルーを採用。しっかりとした飲みごたえを感じていただけるよう、少し濃い色味にしています。

忙しい日々にこそ、“無理なく自分を気遣う”。新しいお酒の選択肢
――ご自身でも、普段の生活の中で健康を意識することはありますか?
西山さん 私自身、結婚や出産を経て、自分のために使える時間が少なくなりました。「運動しなきゃ」「ジムに通いたい」と思っても、仕事と育児の両立で時間をつくるのは難しいんですよね。だからこそ、普段飲んでいるビールを「スタイルフリー<生>」に替えたり、エスカレーターではなく階段を使ったりと、日常の中で無理なくできる工夫を意識しています。

「スタイルフリー<生>」について、最初は糖質ゼロに惹かれて選びましたが、飲み続けるうちにスッキリとした味わいそのものが好きになりました。今では「スタイルフリー トリプルゼロ」も、日々の選択肢の一つとして楽しんでいます。生活の満足度を下げずに、日々の楽しさを味わいながら自分を気遣う。そんな日常に寄り添ってくれる存在です。
――最後に、今後「スタイルフリー<生>」「スタイルフリー トリプルゼロ」を、どのようなブランドにしていきたいと考えていますか?

大石さん 糖質オフ・ゼロ系ビール類に対して、まだ「健康性への配慮のために選ぶもので、おいしさは二の次」というイメージを持っている方もいらっしゃると思います。しかし、これからは「スタイルフリー トリプルゼロ」を通して、体への配慮とおいしさは両立できるという認識を広げ、さまざまなお客様のニーズに応えていきたいです。
西山さん 「スタイルフリー<生>」は台湾や韓国などアジアでも展開しており、「スタイルフリー トリプルゼロ」も台湾で試験的に輸出を始めています。日本でさらに多くの方に愛されるのはもちろん、アジアでも「スタイルフリー<生>」「スタイルフリー トリプルゼロ」を知っていただき、選んでいただけるブランドに育てていきたいですね。
「スタイルフリー トリプルゼロ」で日々の一杯をもっと自分らしく

プリン体や糖質などに配慮しながらも、お酒のおいしさは楽しみたい。そんなお客様の声から生まれた「スタイルフリー トリプルゼロ」は、プリン体・糖質・甘味料の3つをゼロにしながら、醸造・発酵によるおいしさと飲みごたえを追求しています。「体のために我慢する」のではなく、「おいしさも、自分への気遣いも大切にする」。そんな新しいお酒との付き合い方を、日々の一杯から始めてみてはいかがでしょうか。