バービー×産婦人科医が語る、 “なんとなく不調”との向き合い方

寝ても寝ても疲れが取れない、イライラすると思ったら生理前だった。そんなことってありませんか? なんとなくダルいけれど、病院に行くほどでもなさそう……そんな誰もが感じたことのある不調が今回のテーマです。お笑い芸人のバービーさんと産婦人科医の池田裕美枝先生と一緒に、不調との向き合い方について考えていきましょう。
なんとなく不調、疲れが取れない…その原因って?
女性の健康推進について考えるウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会主催のイベント『わたしたちのヘルシー~心とからだの話をはじめよう in Mar.2026』は、今年で10年目を迎えます。2026年は「心とからだのリズムを知る、理解する。自分らしく生きるための9つのセッション」をコンセプトに、女性の心とからだの悩みを、ゲストのリアルな声と専門家の解説とともにお届けします。
また、スペシャル動画を、2026年3月8日(日)より配信中です。
『女性の健康週間(3月1日~8日)』と『国際女性デー(3月8日)』に合わせて開催されたイベントでは、医療ヘルスケアの専門家とゲストが、各テーマに関するお悩みとその解消法について話し合いました。
今回のテーマは、『“なんとなく不調”はホルモンのせい? 自分のリズムを知り身体と心をケアしよう』です。「体調のいい日の方が奇跡」というくらい、バービーさんも不調に悩まされているそう。不調の原因からおすすめの対処法まで、池田先生に教えていただきます。
こちらより、このイベントの対談番組動画をご覧いただけます。
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“なんとなく不調”はホルモンのせい?
自分のリズムを知り身体と心をケアしよう
女性の約8割以上が、なんとなく不調を感じている!?

ある調査結果によると、女性の8割以上が月経前や月経中、更年期など、女性ホルモンに連動するなにかしらの不調を感じているそうです。※出典:日本医療政策機構(2022) またその多くは病院に行かず、我慢してやり過ごしているのが実情とのこと。

池田先生:不調の原因は睡眠や食事、天気、季節などいろいろありますが、特に女性はホルモンの揺らぎが男性よりも激しく、身体だけでなくメンタルにも影響を及ぼします。例えば、月経の2週間前頃の高温期にはPMS(月経前症候群)(※1)という心身の不調が起こります。胸のハリ、腹痛、やる気がなくなったり情緒不安定になったり。月経(※2)のある方の7~8割の方が、何らかの不調を抱えていると言われています。

私もむくみ、頭痛、骨盤が開いたような痛みなど、もう全身がパンパンになる感じです。若い頃はそれがPMSだと気づけなかったのですが、今の夫と同棲を始めた頃に“毎月ケンカをする”と彼が気づいて、“これはPMSじゃないの?”と。世紀の大発見でした! その後、彼が生理周期の共有アプリを見つけてきてくれて、生理が近づくと、彼の方に『かなさんがイライラ期に入りました』と通知が飛ぶんです。そうすると、彼がイライラを鎮めるハーブティーを静かに煮出すという(笑)。
池田先生:すごく冷静な旦那さんですね。実は男性の方が女性のPMS問題に悩んでいるという話もあるんです。どう接していいのかわからない、でも、口にするのは難しいと。旦那様は、もともと月経への理解があったのでしょうか?
実は今回、バービーさんのパートナーにもスタジオにお越しいただいており、パートナー目線でのお話も伺いました。
パートナー:学校の保健の授業で得た知識ぐらいで、妻と出会ってからいろいろ教えてもらいました。アプリを共有したことで、やはり心構えができて、生活しやすくなったという安心感がありました。
二人の間で、何でも話し合って解決していこうというのがあるので、PMS中の言語化できないイライラは、月経後に伝えるようにしています。

池田先生:いいカップルですね。ちゃんと自分の気持ちを言語化し、物事を多面的にとらえて、お互いを理解しようという様子が伝わってきます。PMSに悩んでいる患者さんからの相談を聞いていると、PMS中にイラっとした事象というのは、実は普段からちょっとイヤなことなんです。普段なら流せることが流せなくなっているので、事前に対策を立てたり具体的なお願いをしてみたり、お互いにコミュニケーションを取ることが大切だと思います。
PMSの始まりは、基礎体温(※3)を測っていればわかります。PMSは月経前の高温期に症状が出るので、普段から基礎体温を測っていれば、かなり正確に予測できるそう。大事な予定を避けるなど、スケジュール管理がしやすくなったり、心身の不調に対する心構えができるので、あらかじめ体調が崩れる可能性を知ることは大きなメリットです。
※1 月経前症候群(PMS) | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※2 みんな悩んでる月経のトラブル | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※3 基礎体温 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
PMSだけじゃない。
ライフステージごとに変わる女性の不調
PMSのほかに、月経時もかなりしんどいというバービーさん。さらに産後の不調(※4)なのか、プレ更年期(※5)なのか、月経不順(※6)や睡眠の質の低下などを感じているそうです。

経血量がかなり多く、吸水ショーツを履いて、ナプキンしてタンポンを入れても漏れるくらい。夜は心配で眠りが浅くなる時も多いです。最近はイライラや生理周期の乱れがあり、プレ更年期かも? と思うことも。
池田先生:PMSの症状はライフステージとともに変化するもの。私のクリニックにも更年期かなと外来に来る40代の方がいらっしゃいますが、PMSだったという方も多いです。身体だけでなくメンタルにも影響するし、眠りの質にも影響します。
更年期はイライラのイメージが強いですが、倦怠感が表に出てくる方も多く、症状はさまざまです。
女性は月経以外にも、妊娠や出産、閉経や更年期など、人生を通して女性ホルモンの変動が激しく、影響を受ける機会が多いです。
それらの不調とどう向き合っていけばいいのでしょうか? 池田先生は、自分のリズムを知って、ケアの仕方を知ることが大事だとおっしゃいます。

池田先生:まずは、自分がしんどいということを認めてあげてください。そして、あの手この手を使ってみてください。その一つに、医療機関の受診があります。今は低用量ピル(※7)の種類も多いですし、ピルとは違う飲み薬、メンタルに効く薬、漢方薬、認知行動療法など治療法もいろいろあります。1つの対処法が合わなければ、あきらめずにほかの対処法を試してみるといいですよ。
※4 産後のトラブル | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※5 早めの相談がカギ 更年期に多い症状と病気 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※6 月経不順・無月経 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
※7 生理痛(月経痛) | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
自分のリズムを“客観的に”知るためのアイテムとは?

自分の体調と向き合うには、自分のリズムを記録して客観的に知ることが大事です。池田先生が監修者の一人である、パナソニックの体調ナビゲーションサービスRizMo(リズモ)は、機器を装着して眠るだけで衣服内で計測した低温期と高温期の温度変化と睡眠のデータを自動計測して、体調の原因の分析や予測、アドバイスなど、きめ細かくサポートしてくれます。
池田先生:寝る前にショーツなどのウエストに、機器の裏側が肌に触れるように挟むだけ。朝起きたら、ワンタッチでデータを転送すれば、アプリですぐに今日の体調の予報が届きます。温度変化や睡眠の量・質・リズムなども表示されます。体調の入力もできて、いつどんな不調が発生しやすいかの予測も表示されます。

(ウェアラブルデバイスを持って)めっちゃ軽い! 日々のデータがパッと見られるし、便利な機能がたくさんあってありがたい。
計測データをもとに、毎日、体調の予報が届きます
1か月間の体調のリズムが確認できるカレンダー機能が付いています
生理日予測や周期にともなう体調変化を、パートナーに自動でお知らせします
池田先生:10代の娘も使っていて、自分の生理、リズムに気づきやすくなるので親としても安心です。今後の1か月間の予測もしてくれるので、PMSの時期は大事な予定を避けるなど、スケジュールも立てやすくなります。さらに、月経予定日や月経開始日、妊娠しやすい時期などをパートナーと情報共有するよう設定することもできるんです。
パートナー:すごく嬉しいですね。身体のことを話すきっかけになると思いますし、コミュニケーションのサポートになると思います。イライラ期に発せられた一言も、受け止める余裕ができそうです。
さらに『リズモ』では、専門家にオンラインでテキストやZoomでの相談ができます。「こんなときどうしたらいいのか?」など、気になることがあれば、看護師・薬剤師・管理栄養士など、さまざまな分野の専門家約50人以上に、追加料金なしで、いつでも何度でも匿名で相談ができます。

池田先生:『リズモ』は自分の体調やリズムを知るための土台づくりにも役立ちます。また、病院へ行くハードルが高いとき、「まずここで専門家に相談してみる」というワンクッションになってくれると思います。ぜひ利用して、心と身体のリズム、波に上手に乗っていただければと思います。
ちょっとした不調でも我慢しないで、自分自身の状態を受け止めて
女性にありがちな「なんとなく不調」の正体は、ホルモンバランスの変動や睡眠、ライフステージなど、さまざまなリズムが影響しています。我慢してやり過ごすのではなく、客観的に自分の状態を知ることが体調管理の近道です。病院を受診したり、アプリを活用したり、あの手この手を使って自分の調子を整えていきましょう。
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“なんとなく不調”はホルモンのせい?
自分のリズムを知り身体と心をケアしよう

- 池田裕美枝先生
NPO法人女性医療ネットワーク理事長、医療法人心鹿会海と空クリニック京都駅前院長
京都大学医学部卒業。医学博士。認定内科医、産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、社会医学系専門医。リバプール熱帯医学校にてリプロダクティブヘルスディロマ、米国内科学会プログラムにてメイヨークリニックで女性医学研修。神戸市立医療センター中央市民病院女性外来担当。一般社団法人SRHR Japan代表理事。女性医療を医学、社会学、倫理学、公衆衛生学など多様な側面で問い直し、ひとりひとりが心と身体を健やかに過ごせる様にお手伝いすることをモットーに取り組んでいる。

- お笑い芸人。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS『ひるおび!』のコメンテーターやTBSラジオ『バービーとおしんり研究所』のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷の北海道・栗山町の町おこしにも尽力。YouTube『バービーちゃんねる』の登録者数は30万人を超える。著書『本音の置き場所』(講談社)、『わたしはわたしで生きていく』(PHP)も話題。
パートナー企業

つけて、寝るだけ。ウェアラブルデバイスで低温期・高温期※の温度と睡眠状態を自動計測。自身のデータにもとづき、体調の原因分析・予測・アドバイスまで、きめ細かくサポート。50名を超える専門家にオンライン相談も可能。
※衣服内で計測した温度の低温期・高温期
ウィメンズ・ヘルス・アクションとは?

今年、10年目を迎えるウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会では、国や自治体、医療・教育の現場や職場・家庭・地域などが連携し、現代日本における女性の健康推進の必要性とその課題について考えるための取組みを行っています。
女性は、思春期、妊娠・出産期、更年期、老年期と生涯を通じて、ホルモンバランスが大きく変動し、また、結婚や育児などのライフステージによっても、心と体に男性とは異なる様々な変化が現れます。女性ホルモンの変動に伴い、月経不順や月経痛、月経前症候群(PMS)、不眠やうつなどQOL(生活の質)の低下を伴う心身の失調を起こしやすい特徴があります。女性の健康リスクを低減させることは、人生各期における女性の自己実現と社会参加を促進し、日本全体の経済発展と活力増進を促す力となります。今、様々な場所で思春期や妊娠・出産期、更年期などのライフステージに応じた女性の健康推進サポート強化の動きが生まれています。
毎年3月1日~3月8日は「女性の健康週間」です。女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごす社会を実現するためには、家庭・地域・職域・学校などを通じて女性の健康問題を総合的に支援することが重要です。毎年、全国各地で「女性の健康づくり」を国民運動として展開しています。
毎年3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。女性への差別撤廃や地位向上などを目指し、世界各地で啓発イベントや記念行事が行われています。 日本国内でも様々な働きかけが行われており、その輪は国連機関から政府や自治体、NGO、メディア、一般企業等にも広がっています。
URL: https://whasympo.com/

