あのマキロンからニキビ治療薬が発売! はたらくmuseがくわしく研究者にきいてみた!
切り傷やすり傷の消毒といえば「マキロン」(現「マキロンs」)と思い浮かべる人は多いのでは。家庭の常備薬として、昔から知られていますよね。そのマキロンから、この春、ニキビ治療薬「マキロン アクネージュ」が発売されたことをご存知ですか? マスクによる肌トラブルを抱える人が多い、今日この頃。ニキビに効く「マキロン アクネージュ」は、とても気になるアイテムです。……ということで、今回は、はたらくmuseが研究者の大塚さんを直撃します!
若奈さん(29歳/IT系企画職)
最近の肌悩み:マスク生活であごの下にしつこいにきびができて治りにくくなってしまった。膨らんだニキビではなくなったあとも、いつまでもシミのように色が変わり残ってしまうのが気になる……!
本日は弊社研究所へお越しいただきありがとうございます。
今日はよろしくお願いします!
開発のきっかけは口コミ。ニーズに応えるためニキビ治療薬の開発に着手。
今日はよろしくお願いします! 私自身ニキビに悩むことがあるので、お聞きしたいことだらけです。「マキロン」は実家に常に置いてあって、「怪我をしたらマキロン」というイメージのなか育ちました。
ありがとうございます。「マキロン」(現「マキロンs」)は、販売スタートから今年で50周年を迎えました。歴史が長いこともあって、マキロンはキズ薬として認知度が高いようです。そのため、今回ご紹介するニキビ治療薬「マキロン アクネージュ」を発売する際は、周囲から「マキロンからニキビ薬を出すの?」と驚かれました(笑)。
たしかに、そうですよね。「マキロンs」は、殺菌消毒薬として、ほとんどの家庭で常備しているんじゃないかなって感じがあります! そのブランドがニキビ治療薬を作ったというのは気になります。
「マキロン アクネージュ」のプロジェクトは5年前に立ち上がりました。そしてようやくこの春、満を持して発売しました。
え、初めに話が出たのは、5年も前のことなのですか!? 開発のきっかけは何だったのですか?
2014年頃に、インターネット上で「ニキビが潰れてできてしまったキズのケアに『マキロンs』を使用している」という口コミを確認しました。その後も口コミは続いていたのですが、「マキロンs」はあくまでも傷口の消毒に使うもので、ニキビに効能がある薬ではありません。
口コミはあっても、「マキロンs」をニキビに塗るのはダメなのですね。
そうです。この口コミをきっかけに、弊社としては、ニキビに悩む皆さんの悩みにしっかり応えたいという思いが生まれました。そして5年前に研究の製剤担当と開発担当、マーケティング担当の3人でチームを立ち上げました。
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そもそもニキビ治療って何が大切なの?
→殺菌・抗炎症・角質軟化 が大切です。ニキビは誰しも発症する可能性があり、しつこく、くり返し発症する皮膚疾患です。
「マキロンs」の主成分であるベンゼトニウム塩化物に改めて着目。
最初は3人だけでプロジェクトがスタートしたなんて、すごい! 製品を作るにあたって、一番大変だったことは何ですか?
この製品には、「マキロンs」の主成分であるベンゼトニウム塩化物という殺菌消毒成分が入っています。ベンゼトニウム塩化物を配合したニキビ治療薬を作るのは日本で初めて(※1)なので、製造に着手していいかどうかについて、会社に認めてもらうまでに1年かかりました。まずはそれが大変でした。(※1)……OTC 医薬品のニキビ治療薬として(2021年3月現在)
作り始めるまでに1年ですか!
ベンゼトニウム塩化物は消毒剤の成分として幅広く使われていて、医療現場では病院の設備の消毒に使用されています。「マキロンs」にも入っているのですが、「ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌できるものなのか」「殺菌できるとしてどれぐらいの効果があるのか」というデータが5年前には存在しませんでした。
ですので、ベンゼトニウム塩化物の殺菌効果を確認したり、ベンゼトニウム塩化物について記された文献や論文を調べて、安全性を調査するなど検証を重ねました。
新しいことを始めるのって、大変ですね……。
そうですね。医薬品として国の承認を取得して発売するためには念入りに開発を進めなくてはいけません。安全性に関しては、もっとも重視してきました。高い殺菌力のある成分を肌につけるとなると、同時に刺激にもつながります。
ですので、どの程度の割合を配合すれば刺激が少ないのか、徹底して検証を重ねました。気が遠くなるような過程でしたが(笑)悩んでおられる消費者に寄り添い、問題を解決することは弊社の企業理念でもあります。
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「ニキビ」と「吹き出物」の違いって?
思春期にできるものが『ニキビ』大人になってからできるものが『吹き出物』と言われることがありますが、実は両者の区別はなく、同じものです。
肌のことを考えた処方。有効成分のトリプルアプローチでしつこいニキビにもしっかり作用。
「マキロン アクネージュ」にはベンゼトニウム塩化物に加えて、さらにニキビ治療薬としての特徴があるんですか?
そうなんです! ニキビに悩む皆さんの期待に応えられるよう、皮膚の炎症を抑える「イブプロフェンピコノール」や血行を促進させて肌のターンオーバーを促す「トコフェロール酢酸エステル」を配合しています。これらトリプルアプローチでしつこいニキビの炎症を抑え、アクネ菌をしっかり殺菌します。(※クリームのみ。ローションは角質軟化成分「サリチル酸」、抗炎症成分「アラントイン」によるトリプルアプローチ)
なるほど……! 頼もしいです! 製品にはローションとクリームの2タイプがあるんですね。
そうなんです! お好みの使用感に応じて選んでいただけたらと思います。弊社は製薬会社の知見を活かし、敏感肌用スキンケアブランドや皮膚保護クリームの商品も手掛けています。なので、商品設計にはとてもこだわっているんです。
私は実際にマスクによってできてしまったニキビにローションをつけてみたんですけど、さっぱりした使用感ですね。「医薬品」と聞くと、薬を塗り込むというイメージがあったのですが、まったくそういうことはなく、サラサラしたつけ心地。これから暑い季節になって湿気が気になるようになると、このサラサラ感はなおさら嬉しいですね。
「マキロン アクネージュ メディカルローション」は、肌を考えた処方にしており、弱酸性でエタノールを入れていません。ただ、エタノールを抜くとさっぱりとした使用感が減るので、さらっとした使用感を維持できるよう工夫しました。
パッケージもかわいいですよね! 青と白の組み合わせは、マキロンカラーですか?
その通りです! 青はマキロンのイメージカラーなのでかならず入れようという話があったんです。そして、アクネージュの「ネージュ」はフランス語で、「雪」という意味。アクネ菌の「アクネ」と「ネージュ」を組み合わせて、「皆さんの肌が、雪のような肌になれるように」という思いを込めました。
だから、雪の結晶のようなデザインなんですね、素敵です! 医薬品っぽくないビジュアルなので使うたび気持ちも高まりそうです。
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マスク着用でニキビが気になる……!
→長時間のマスク着用が原因でできるニキビは「マスクネ」(※)と呼ばれ、悩んでいる女性は多い様子 (※)マスクネとは:マスク+アクネ菌(ニキビの原因菌)を掛け合わせた造語です。
マスクによる肌荒れやニキビに悩んでいる女性は、多いようです。弊社で2019年に調査を行ったところ、「過去1年以内に顔のニキビや吹き出物を経験した人」は20代女性で8割以上、30代女性で7割以上に上ることがわかりました。
また、新型コロナウイルス感染症対策でマスクを着用する機会が増えた2020年4月に当社が実施した調査によると、20~30代の約7割の女性がマスクによる肌トラブルとして「ニキビや吹き出物」と回答されました。
やっぱり、そんなにいるんですね! 私も、マスクの影響でしつこいニキビができちゃったんですよね……。周囲からも「もともとニキビができやすいわけではなかったのに、マスクを日常的につけ始めてニキビができた」という話は聞きます。マスク生活はまだしばらく続きそうなので、「マキロン アクネージュ」でケアしていきたいと思います!
第一三共ヘルスケアのこだわりがつまった「マキロン アクネージュ」
本当に良いものを生み出すためには、いろいろなプロセスを踏んで、そこにはたくさんの人の思いがこめられているんだなと、今日のお話を伺って思いました。「マキロン アクネージュ」は、きっと多くの人を笑顔にすると思います。
そう言っていただけると、とても嬉しいです。「マキロン アクネージュ」は第一三共ヘルスケアが自信をもっておすすめできる製品ですので、女性はもちろん、若い年齢層から大人のかたまで、安心してご使用いただきたいです。
提供:第一三共ヘルスケア株式会社