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スタイリスト佐々木敬子さんが語る ファッションへの飽くなきこだわり

ファッション感度の高い女性から絶大な支持を得ている人気スタイリスト、佐々木敬子さん。独特のファッションセンスで紡がれるエッジの効いたスタイリングは、多くのタレントやセレブリティからも信頼を得ています。2014年には自身のブランド『MYLAN(マイラン)』がデビュー。スタイリストとして、ディレクターとしてのどのようにファッションと向き合っているのか、そのこだわりについて語っていただきました。

佐々木 敬子さん プロフィール

雑誌、広告、CMなどで幅広く活躍するファッションスタイリスト。2014年には社長兼クリエイティブディレクターとして自身のブランド『MYLAN』を立ち上げる。雑誌『Sweet』(宝島社)での10年間のファッション連載を収めた『A FASHION Life KEIKO SASAKI 2006-2016.』やスタイルブック『Ketty’s FASHION LIFE』などの書籍も出版。

佐々木敬子さんに聞く、春夏のトレンドとは?

今年らしい透け感たっぷりのドレスで登場された佐々木さん。まず、この春夏のトレンドについて伺います。

「今季はシースルー、キラキラのラメやスパンコールなどおもしろい素材が大豊作。発色のいいカラーやギンガムチェック、ドット、アフリカンなどの柄ものも多く、これらをミックスするのがひとつのトレンドです。エフォートレス×90’sの両極の流れも気になるところ。ボリューミーなシルエットのリラックス感のあるスタイルと、ミニマムでジェンダーレスなスタイルが共存するイメージ。個人的には、ナチュラルなものとラメなどの相反するものをミックスしたい気分です。今日着ているような、シースルーアイテムも気になります」。

スタイリストになろうと思ったのは
いつ頃? きっかけは?

いつ頃からスタイリストになりたいと思うようになったのでしょうか? またそのきっかけは?

「幼い頃からキレイなものや洋服が大好きで、小学4、5年生くらいの時にはよく洋服のデザイン画を描いていました。そして6年生くらいの時に雑誌『オリーヴ』で“スタイリストの一日”というページを見て、こんな仕事があるんだ! と思ったのがきっかけです。その後、なぜが東京に出て来て特殊メイクの専門学校に通うという、今となっては鉄板の笑い話があるのですが、そんな寄り道もありつつ、憧れだった職業に就くことができました。思えば夢って叶うものですね」。

スタイリストとして
スタイリングする際にこだわっていることは?

雑誌やTVなど幅広く活躍されている佐々木敬子さん。スタイリングをする際には、どんなことを意識しているのでしょうか?

「その人に似合っているかどうか。当然のことですが、その人に似合ったスタイリングであれば、その人は輝いて見えます。撮影が被写体あってのものであるように、洋服は着る人あってのもの。着る人が主役なんです。だからトレンドにあまりに寄りすぎたり、自分本位のスタイリングではなく、着る人に寄り添った洋服選びを心がけています。その人に似合った服ならば、内面から湧き出るパワーやオーラが相まって、スタイリングをより輝かせてくれるはずです」。

具体的に“似合う”とは、どういうことなのでしょうか?

「その人らしくいられる、ということ。リラックスしていると素の自分になれますよね。その感覚です。自然体でいられる、自分らしくいられる。そこに大きく関わっているのが、素材の良し悪し。着ていて気持ちいいものはフッと力が抜けて、自然と笑顔になれる。撮影ではテーマがあったり、着映えするものを意識したり、いろいろと制約がありますが、その中でいかに肌触りがよく、着心地いいものを選ぶか。それによって、人の表情って変わってくるものなのです。

また仕事によっては、初対面の女優さんやタレントさんのスタイリングを当日現場で行うこともあります。そんなときは、こっちのパターンだったらコレ、あっちのパターンだったらアレといった風に、自分の中にイメージを膨らませておきます。選択の幅が広がるよう、いろいろな衣装を用意しておくのですが、実際に決めるのは、会った瞬間のインスピレーション。なかなか言葉で説明するのは難しいのですが、その日のその方の体調や気分だったり、もしかしたらお天気とかも関係しているのかも。瞬間的に、パッとひらめく感じ。経験とも勘とも違う……そんなインスピレーションも大切にしています」。

自身のブランド『MYLAN』のディレクターとして
洋服づくりでこだわっていることは?

“Life is journey”をコンセプトに展開している『MYLAN』。モノづくりという観点では、どのようなことにこだわっているのでしょうか?

「ブランドを立ち上げる4~5年くらい前から色々と構想を練っていて、上質な素材とカラフルなカラーバリエーションを軸に、生活にまつわるあらゆるものを展開していきたいなと思っていました。今でこそ、エフォートレスな時代の流れとリンクしているように見えますが、当時のファッション界はタイトなシルエットが多く、どこを見渡しても黒、ベージュ、グレーばかり。もともと色好きだったこともあり、自分が着たい服、自分らしくいられる服を形にできたらなと。

そこで、さっきのスタイリングの話ともつながってくるのですが、“らしくいられるもの”を追求した結果、素材選びに強くこだわりを持つようになりました。どんな人が着ても心地よく、リラックスできるもの。それはやはり、ナチュラルな素材。上質なカシミヤやリネン、コットンシルクなどの素材は、肌に纏った時の風合いのよさが格別です。だから私の服づくりは素材ありき。ずらーっと生地を並べて触ってみて、自分が納得したものだけを厳選。そして、気に入った素材に合わせてデザインを考えていきます。発色性や光沢感など素材によって見え方も様々なので色合いのバランスにもこだわっています。

ファッションは人を元気にしたり、エネルギーを与えてくれるもの。シンプルなデザインに、上質な素材とカラフルな色を乗せた『MYLAN』のアイテムたちがそんな気持ちにさせる、ワクワクのひとつになってくれたら嬉しいです」。

今までの概念をくつがえす、素材との出会い


常にファッションの最先端にいる佐々木さん。様々な情報を耳にすることも多く、最近では衝撃的な素材との出会いがあったそう。それは両立が難しいと感じていた、タイトなシルエットの洋服でも心地よく着こなせるもの。

「『ロイカ』というストレッチの糸を使った素材なのですが、今までのイメージをくつがえす驚きの素材だったのです。タイトシルエットの服は、窮屈だったり、着る時や脱ぐ時が大変!という経験がありますよね。でも『ロイカ』を使った素材は肌になじむようなしなやかさがあり、上質な雰囲気。伸び縮みすることで発熱するなどいろいろな機能もプラスすることもできるようで、何でもっと早く出会えなかったんだろう!?と思えるような新たな発見でした。これなら色々な着こなしが楽しめそう。今までケミカルなものとは距離を置いていましたが、日本の技術の進化を目の当たりにして、スタイリングと服づくりの可能性が広がったような気がしました。今後の商品開発にも試してみたいなと思っています」。

「ロイカ」は、毎日の生活を豊かにデザインする旭化成のプレミアムストレッチファイバー。グローバルブランドとして、ユーザーに応じた多彩な機能バリエーションを展開。インナーからレッグウエア、スポーツウエア、アウターまで、あらゆるワードローブの価値を高める優れたフィット感と高品質で快適性を提供します。

『ロイカ』について詳しくはこちら≫

提供:旭化成株式会社

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