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【第1回】「忙しい彼・激務の彼」へのプレゼント

高山真

人気連載「恋愛相談バー」のママでおなじみ! マコトねぇさんが今度はギフトショップのマダムとして帰ってきた! 彼の気持ちをガッツリ釣り上げる「プレゼント選び」について、マダムがガツンとアドバイスします♪

みなさん、こんにちは。以前、このマイナビウーマンで『マコトねえさんの恋愛相談バー』をオープンしていた、高山真と申します。

前回は「バーチャルバーのママ」として、そして今回は「マンツーマンで商品をお勧めする、セレクトショップのマダム」として、みなさんとお話ができたらと思っています。

ってか、さっそく「肩書きの多さは、うさんくささに比例する」なんて声が聞こえてきそうですが、冗談じゃありません。オンナ(正確にはゲイ)の顔はひとつじゃないの。ってことで、よろしくお願いいたしますね。

今回の「マダム・マコトのギフトショップ」では、「彼にどんなものを贈ったら、彼の気持ちをガッツリ釣り上げることができるか」をテーマにしています。「どんな彼か」に応じて、プレゼントは変わるもの。だからこの連載では、さまざまなタイプの彼に対して、何が効果的か、一緒に考えていきましょう。

第1回目のテーマは、「忙しい彼・激務の彼」へのプレゼント。

彼となかなか会えないことに焦れてしまう……なんて人も多いのではないかしら。でもアタシの場合、社会人になってから過去に付き合ってきた恋人たちの中に、「ヒマなオトコ」ってひとりもいなかったから、「デートは月2」程度は当たり前なのよね。ただ、激務の彼を、そのまま放置しておくことはしなかったわ。アタシなりの首輪の付け方、それは、「お風呂で使うものを贈ること」なの。そう、入浴剤とかボディソープね。

一日中働いている人が、ホッとひと息つける場所……。それって、やっぱりお風呂タイムだと思うの。今年出したアタシの本、『恋愛がらみ。』(小学館)にも書いていますが、アタシは、出張続きの彼には、入浴剤をプレゼントするのがお約束です。ボトルタイプのものではなく、出張用のバッグに入れても邪魔にならない、1回分の個別包装のもの。ブランドは、『クナイプ』のものをチョイスすることが多いわね。相手は男子なので、美肌用ではなくて疲労回復用のものを選んでいるわ。『クナイプ』は、ちょっと大きめのドラッグストアならば、置いてあるところが多いはずよ。

ビジネスホテルって、ボディソープやシャンプー・リンスの備えはあっても、入浴剤まで置いていないことが多いでしょ。だから「ひとりっきりのホテルのバスルームで、ほのかな香りのお湯であったまりながら、アタシの心遣いを思い出すがいい」って感じかしら。もちろん、こんなアグレッシブな計算高さ、彼の前では一瞬たりとも出したりしませんけどね。うふふ。

バスルームに漂う香りって、ホント大事。疲れをとるだけじゃなくて、「その香りをきっかけに、アタシのことを思い出す」という、重要な役割を演じてくれるものだし。だから、「デートのときに、彼の家に常備するボディソープを一緒に選び、それをプレゼントにする」というのも、よく使うワザです。

アタシは現在、トム・フォード ビューティーの『ネロリ・ポルトフィーノ シャワージェル』という商品が、ボディソープとしてはダントツのお気に入りです。それを今の彼にもプレゼントしているの。シャープかつグラマラスなファッションでグッチを建て直したデザイナー、トム・フォードらしい、キレのあるセクシーな香り。彼が家でお風呂に入り、セクシーな香りに包まれるたび、アタシのことを思い出す……という寸法ね。

トム・フォードは日本でも扱っているお店が少ないうえ、税込みだと9000円を超えてしまうので、誰にでもオススメするわけではないのですが、「デートのときに、彼の家に常備するボディソープを一緒に選ぶ」のは、ぜひ一度やってみてはいかがかしら。たとえばLUSH(ラッシュ)なら、日本だけで130店舗くらいあるみたいだし、価格帯もリーズナブルだしね。香りのチェックもしっかりさせてくれるわよ。

彼もあなたも気に入った香りのものを、ふたつ買って、ひとつはあなたのバスルームに、もうひとつは彼のバスルームに。この習慣がしばらく続くと、その香りをかいだだけで、相手のことを思い出すようになる人も多いの。「香りと記憶」って、けっこう密接に結びついているものよ。

プレゼントを贈る際、心配なことのひとつに「相手はちゃんと使ってくれるだろうか」ってことがあると思うのですが、ボディソープや入浴剤は、その意味でもグッドね。ノンケのオトコって、ボディソープやせっけんに「これじゃなきゃダメ」というこだわりを持っている人って、超少数派だから。「あるものを使う」人がほとんどです。一緒に選んだものであれば、その点も安心でしょ?

マダム直伝! プレゼント選びのポイント

ポイント1

「あなたの疲れを癒してあげたい」という大義名分を前面に押し出すのが大切。その気遣いに感謝されつつも、「離れた場所でも私のことを思い出しなさい♡」という、あなたの野望は隠れます。うふふ。

ポイント2

「すてきな香りをかぐと、その香りをまとっている人のことまで思い出す」のは、けっこうな真実。会えない時間をつなぐ、重要なファクターになりえます。

ポイント3

ボディソープやせっけんは、たいていのノンケ男子は「なんの疑問も迷いもなく、家にあるものを使う」もの。マーキングとしても、非常に強力なアイテムです。

ギフトショップ「マダム・マコト」のおすすめ

●クナイプ バスソルト

レモングラス&レモンバームの香り40g 162円(税込み)

レモングラス&レモンバームの香り40g 162円(税込み)

★このワードでネット検索!★
「クナイプ バスソルト 個包装」

●LUSH ボディソープ

Dirty シャワージェル 900円(税込み)100g~

Dirty シャワージェル500g 3000円(税込み)

★このワードでネット検索!★
「LUSH シャワージェル リフレッシュ」

本文でも挙げた3つのブランドは、あくまでも「アタシと歴代の彼が好きなもの」と「一緒に行くのがオススメなお店」です。「香り」は、本当に好き嫌いが分かれるもの。必ず、あなたと、あなたの彼にとっての「お気に入り」を選ぶようにしましょうね。

プレゼントするときのコツ&NG行動

先ほどお話ししたように、バスソルトやボディソープは、メイク落としとか化粧水のような、ベタすぎて男子にもバレてるマーキングアイテムじゃないのもいいわね。だからこそ、贈るときには「これはマーキングアイテムです」と感じさせないことが大事だとアタシはアタシは思ってるの。「これ、いつも使ってね」みたいなことを言ったら逆効果。舞台裏はお客に見せてはいけないの。アタシの経験上、「これで疲れがとれるといいね」くらいのセリフのほうが、男子の「釣られっぷり」ははるかに上だったわ。

(文/高山真)

次回の「マダム・マコトのギフトショップ」は、10/21(金)更新予定です。お楽しみに!
※毎週金曜更新

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※この記事は2016年10月14日に公開されたものです

高山真

女友達でも絶対に言わない愛のある「本音アドバイス」に定評があるゲイのエッセイスト。ファッション誌Oggi連載の「マナー美人の心意気」を書籍化した『恋愛がらみ。: 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)は、マイナビウーマンのインタビューも好評だったジェーン・スー氏も、「知的ゲイは悩める女の共有財産」「辛気臭いのは御免。私たちはいつだって、華やかに叱られたい」と絶賛する一冊。

■公式ブログ 「高山真のよしなしごと」
http://d.hatena.ne.jp/makototakayama/

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