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好きな男と好きだった男『南瓜とマヨネーズ』で観る恋人の選び方

神保町とゴールデン街に生息する一介の映画好きサブカル男子が、週末の観てほしい作品をご紹介。ストレス解消に、週明けからまたがんばろうという活力に、ちょっとした癒やしに、何かを考えるきっかけに。さぁ金曜帰りの電車に乗り込んで、映画といっしょに楽しい週末を。

今週もおつかれさまです、うすいです。

ホワイトデーから2日が経ちました。お返しは大好きな新宿伊勢丹で、Pacosのボタニカリウムを。あとは一方的なホワイトデーとして、日頃お世話になっている方へサダハル・アオキのボンボンショコラを押し付けがましく渡しました(「クソサブカルが」と怒られそうな購入場所とラインナップ)。
相手のことを考えながらプレゼントを選ぶ時間は尊いもので、買い物そのもの・相手のことを考えている時間・渡した時の反応すべてが好きで、自分自身も満たされます。プレゼント選びにお困りのあなた、ぜひうすいまでご相談くださいませ。

さて、今回ご紹介する作品は、明日公開予定『素敵なダイナマイトスキャンダル』の冨永昌敬監督による『南瓜とマヨネーズ』。
この作品を観ながら、お世話になっているある女性を思い浮かべていました。彼女は今年に結婚を控えていて、ひとりの男性に決められたわけですが、そんな人が2人の男性の間で揺れ動く同年代の女性を見たら、どう思うのかな? と。
出会いを求めて三千里、友達以上恋人未満、結婚前夜。十人十色、さまざまなフェーズがあると思いますが、本作を通して自分の恋愛観を見つめ直してみませんか?
いろいろ問題のある2人の男と、その2人が好きなひとりの女。そこを取り巻く人間模様を見ていきましょう。

ヒモとバンドとダメ男と女

才能はあるのになかなか曲が書けない、バイトも続かない、太賀演じるバンドマンのせいいち。そんな才能に惚れ込み、「お金のことは気にしなくていいから、せいちゃんは音楽だけやってて」という臼田あさ美演じるツチダ。


出典:映画『南瓜とマヨネーズ』公式サイト
ライブハウスのスタッフとして働く彼女は、せいいちを支えるために彼に内緒でキャバクラでの副業を始め、そこで出会ったお客さんと、ある関係を結んでしまいます。
ツチダの煙草をもらおうとして、開けた箱に入っていたのは、大量の1万円札。不審に思ったせいいちは、彼女を問いただします。打ち明けられたのは、前述の関係性。過去のバンドメンバーとのひと悶着もあり、せいいちはこれらの出来事をきっかけに、少しずつ変わっていきます。
そんなタイミングで、ツチダはとある男との再会を果たすのです。

今回のワンシーン「昔好きだった男は、今でもかっこよかった。揺れる心と揺らぐ関係」

いつものようにライブハウスで働いていると、バーカウンターに見覚えのある顔。それは、昔好きだったオダギリジョー演じるハギオでした。
その場ですぐには声がかけられなかったものの、彼女はいても立ってもいられなくなり、帰り際のハギオを引き止めます。それから2人で飲みに行き、もう1軒なんて言いながら、お酒を買ってライブハウスへ。そんなワンシーン。

トロンとした顔と何とも言えない顔の対比が絶妙
出典:映画『南瓜とマヨネーズ』公式サイト
そこからくんずほぐれつあるわけですが、2人の絡みは本編でぜひ。今の恋人と昔好きだった(今でも好き)人、そして私。3人の関係性はどんどん絡み合っていきますが、結末は意外なくらいスッキリとしたものでした。あなたなら、どちらを選ぶ(それともどちらも選ばない)でしょうか。そもそも、なんで人って付き合うんでしょうね。という話を先日したばかりですが、その解は未だ見つかっていません。

昔、ヒモになりたいなと思ったこともありましたが、多分僕は向いていません。こんなんでいいのだろうかと良心が痛み、そもそも働いていないという状況が、自分を不安にさせると思うので(その話をしたうちの何人かは「うすいくん似合いそう」と言っていましたが)。みなさま、ヒモ(みたいな)男はありですか?

今週もおつかれさまでした、よい週末を。

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映画『南瓜とマヨネーズ』公式サイト
http://kabomayo.com/

(臼井大輔)

※この記事は2018年03月16日に公開されたものです

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