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渋谷のワンルームで暮らすキャリアウーマンは家電がお好き

働く独身女性の中には、ワンルームに暮らす人も多いはず。部屋の数が多くて、広いマンションに住みたいし、年収が上がれば引っ越したい。何LDKって自慢してくる子もいる。広くないし、賃貸だとやれることも限られるワンルームだけど、ミニマムな良さがある。そういえばビートたけしさんが引退したら六畳一間に戻りたいって言ってたな。働く女性のミニマムライフ、覗いてみようか。

東京の中心地、渋谷。眠らない街、夜景の中でもひときわ光を放つ場所。若者から大人までいろんな人が遊ぶところだけど、暮らす人ももちろんいる。彼女は半年前、名古屋から渋谷へと転勤で引っ越した。渋谷でひとり暮らしをしている女性は、どんなふうに過ごしてるんだろう。

ひろちゃん:会社員。1989年、福岡県生まれ。
間取り:1K
広さ:6.4畳
居住歴:6カ月

「最近Google Home miniをゲットしたの! こうやってね、『オッケーGoogle、音楽をかけて』っていうと……(音楽が流れはじめる)、ほらね!」


「結構おっきい声で言わないと反応してくれないの。たまに無視されちゃう。アラームもかけられるんだけど、ベッドの中から叫ぶようにして止めてる(笑)。それで目が覚めるから結果いいんだけどね。家から出るときも『オッケーGoogle、行ってきます』っていうと『行ってらっしゃい、気をつけて』って私を送り出してくれるの」

Google Home miniをかわいい、かわいいと連呼しながら、キラキラした目で説明する彼女。私的には彼女がかわいかった。ほかにも部屋の中には便利な家電がたくさんある。ハンガーにかけたまま手軽に使えるアイロン、スキンケアで使うスチーマー、充電式の静音掃除機、そして光を調節できる落ち着いた間接照明など。

「個人的には改めて家電の大切さを感じてます。生活しやすい環境を整えてくれる家電は、ついつい集めちゃうなあ。暮らしの中でも、特に大事にしているのが睡眠。とにかく睡眠が大事だよ! 仕事柄、夜勤も多いので起きる時間が毎日バラバラで、不規則な生活を送っているので上質な眠りを目指してます。マットレスはエアウィーヴを使ってるよ」

なるほど、人生の多くを占める睡眠はやはり大切にせねば。にしても、仕事が忙しそうだ。部屋の中ではどうリラックスしてるのだろうか。

「家に帰ってくると暖房とスチーマーをつけて、ネットをチェックしますね。最近勉強をはじめたフランス語の文法書に目を通したり、国際情勢を扱う仕事なので、勉強のために本を読んだりすることも多いかな」

名古屋近辺で使われる交通系ICカードmanacaは、今でも大切にとってある。

なんと意識の高い過ごし方。疲れとれてますか……?

「あ、でも、パジャマに着替えたらオフモード全開でベッドに寝転がってるよ。どれだけ寝てても腰が痛くならないし、やっぱりマットレスは大事。あとは時間があるときに湯船に浸かるようにしてるかな。昨年、出張先のドイツでゲットした入浴剤を入れたり、“生姜湯ぽかぽか”なんてうたい文句がついてる入浴剤を試したり。全身浴で30分弱は入ってるかな(笑)」

机の左手にはアクセサリーがきれいに置かれている。「プチプラと高価なものと分けて収納してるの。このスペースだけは、女の子らしくありたい! という場所」

常にいろんなことを考えて行動しているひろちゃん。デキる女のひとり暮らしとはこんなものなのかと、彼女から暮らしのヒントが学べる。そんな彼女がこの部屋に決めた理由はなにか。

「職場まで歩いていくことのできる近さと、風通しの良さかな。この部屋には窓が3つもあって、換気しやすいのがポイント。どんなに寒い日でも換気は必ずするよ」

以前は仕事に人生の重心を置いてきたけれど、最近ではプライベートな時間も大切にするようになってきた。

「仕事でやりたいことや勉強しなくちゃいけないことがたくさんあるから、結婚や出産は今すぐにとは考えていないかな。部屋は広くないけど、便利で楽しい毎日を過ごしてるしね。東京で半年暮らして慣れたことはあるけど、まだまだできないことも多くて。仕事が忙しくて流されてしまいそうでも、ちょっとずつ勉強する時期なんだなと思ってます。この空間では、しっかりやる場所(机)とリラックスする場所(ベッド)と分けているので、そうやって確立した生活をしばらく維持したいかな」


彼女のように不規則な仕事を私がしたら、部屋にいるときくらいはと、つい怠けてしまいそう。今でさえダラダラ過ごして、何もしない時間を無駄に消費することがよくあるから。でも彼女はちがう。毎日の換気や掃除、ゆっくり入るお風呂、便利な家電をうまく組み合わせて、ていねいな毎日を送っている。

ゴミが目立ってきたら掃除しよ~って考えはダメだなあ。彼女の整然とした部屋からの帰り道、そう思うとともに、暮らしのヒントを得た気がした。

そっか。整えられた部屋ってこんな気持ちにしてくれるんだ。

もっと生活することにも目を向けてみよう。私が快適に過ごせる空間は、私が一番よく知っているんだから。

(取材・文:藤田かおり、撮影:出川光/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2018年02月12日に公開されたものです

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