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ハグの効果とは? ストレス解消するハグのやり方と男性心理

小日向るり子

パンジー薫

ハグにはストレスを解消する効果があるとされています。好きな人に抱きしめられると幸せな気持ちになった経験はありませんか? 今回の記事ではハグの効果と男性・女性の心理、効果的なハグの方法を心理カウンセラーの小日向るり子さんに解説してもらいました。

ちょっと不安なときや気持ちがざわざわするとき。好きな人にハグで抱きしめてもらうだけで気持ちが軽くなり、幸福感と安心感に包まれることがあります。

ハグによるストレス解消の効果から、ハグの仕方のちょっとしたアドバイスまで。

心理カウンセラーの小日向るり子さんに解説していただきます。

ハグにはどんな効果がある?

道端でハグをすることにはちょっと戸惑うかもしれないけれど、家族や大好きな人とハグをしてふっと気持ちが楽になるあの瞬間はかけがえのないものです。

さっきまで涙が喉のあたりまでこみあげていても、あたたかな安心感がそれをゆっくりと取り去ってくれる。なんだか不思議ですよね。

ハグにはどんな効果があるのでしょうか。

(1)ストレス解消効果

好きな人とハグをした経験のある方なら誰しも、なんだか落ち着いた、癒やされた、気持ちいい、安心した、ストレスが和らいだ、といった気持ちを味わったことがあるのではないでしょうか。

なぜハグをするとそのような気持ちになるのでしょう。これにはきちんとした脳のメカニズムがあるのです。

まず、好きな人とハグをすると、脳内では「ドーパミン」という幸福感を感じた時に出るホルモンと、「オキシトシン」というホルモンが分泌されることがわかっています。

このオキシトシンが分泌されると、血圧の上昇が抑えられ、呼吸が深くなります。ヨガや瞑想を体験したことのある方はよくわかるかと思いますが、呼吸が深くなると身体がほぐれて心が落ち着いてくるのです。

こうした2つのホルモンの作用により、日常でたまっているストレスが好きな人とのハグで解消される効果が期待できます。

(2)リラックス効果

ハグをするとホルモン以外に自律神経にも変化が。副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスした状態になるのです(交換神経が優位のときは体が興奮状態になります)。

ハグだけではなく、授乳や楽しいおしゃべりをすることでもオキシトシンが分泌されることがわかっています。

同じようなホルモンとしては「セロトニン」も有名です。セロトニンは、欠乏するとネガティブ思考になる、やる気が出ない、良質な睡眠がとれなくなる、といった脳の状態を作ってしまう物質です。

実はオキシトシンが分泌されるとセロトニン神経までも活性化することがわかっているのです。つまり、ハグをすることにはポジティブな気持ちになる、やる気が出るといったうれしい効果も期待できます。

参考記事はこちら▼

ポジティブになる方法は、ハグ以外にもあるんです。

(3)相手の体温や愛情を感じられる

科学的に解明されたハグの効果もそうですが、相手と体を密着させることで体温を感じたり、鼓動から相手がドキドキしているのを感じたりするのもメリット。

時には「好きだよ」「愛してる」のような甘い言葉よりも、ギュッと抱きしめられた方が相手からの愛情を感じる場合もあるでしょう。

ハグで分かる男性心理

ハグには思った以上にすごい効果があることが分かりました。それではここからは、ハグで分かる男性心理を紹介します。

男性が思わず彼女にハグしたくなるのはどんなとき? 恋愛セラピストのゆーしさんが解説します。

(1)彼女がかわいい、愛おしい

「抱きしめたい」という気持ちは愛情から来ています。つまり、ハグをする男性心理として最初に考えられるのは、彼女のことがかわいい、愛おしいという気持ちです。

正面からのハグは特に体の密着度が高く、相手の鼓動も伝わってきます。お互いを愛おしく思っている気持ちが伝わるハグだと言えますね。

(2)甘えたい・癒されたい

ハグによって甘えたい気持ちを表していることもあります。

特に男性は、つらいことや疲れることがあっても、なかなか「甘えたい」「癒やされたい」という気持ちを言葉では表現できません。

そんな言葉にできない気持ちを、ハグという行為に代えているのです。大切な人とハグをすることで心が温かくなり、癒やされた経験から、無意識のうちにハグを求めているのです。

(3)彼女を独占したい

彼女を独占したい、守ってあげたいという心理も考えられます。

ハグをすることで、「彼女は自分だけのもの」「自分が守ってあげたい」という気持ちを表現しているのかもしれません。

(4)性的欲求が高まっている

ハグが性的欲求の高まりを意味する場合もあります。

抱きしめ合うことで体の密着度が高まるので、その後の展開を期待しやすくなるのでしょう。

(5)好きな人にアピールしたい

付き合う前の関係性で男性からハグをされると、「下心があるだけ?」「結局遊びだったの?」と彼の心理が気になるところ。

しかし必ずしも下心というわけでなく、好きな人に好意をアピールしたいという男性心理が隠れている可能性もあります。

22~39歳の未婚男性400人へアンケート調査(※)を行ったところ、付き合う前にハグをするのは「相手が本命だから」と答えたのは61%、「遊びだから」と答えたのは39%でした。

この結果を見ると、半数以上の男性が付き合う前の相手にするハグを遊びだとは考えていないことがわかります。

言葉で伝えられない愛情をハグによって伝えていたり、「彼女を自分のものにしたい」という気持ちがあふれてハグをするのかもしれないですね。

(6)脈ありかどうか確かめたい

好きな人へ好意をアピールしたいという心理の他、相手が自分に対して脈ありかどうかを確かめる心理が隠れていることも。

この場合、好きな人を抱きしめて相手がそれを受け入れてくれたなら、「脈ありの可能性がある」と判断し、一方でハグを拒まれた場合は、脈なしだと判断するのかもしれません。

ハグで分かる女性心理

好きな人やパートナー、また相手がいない場合でも「抱きしめられたい」と感じる時ってありますよね。

女性がハグをする心理にはどのようなものがあるのでしょうか。

(1)好きな人の温もりを感じたい

好きな人や恋人がいる場合は、「その人の温もりを感じたい」と思った時に抱きしめられたいと感じることが多いのでは?

抱きしめられることで体が密着すると、相手の温もりやにおいを感じられホッと落ち着くものです。

(2)甘えたい

疲れている時に甘えたい、癒やされたいという欲求は誰にでもあります。

そんな時に疲れや寂しさを埋めるため「誰かに抱きしめてほしい」と感じるのかもしれません。

(3)好意がある

付き合う前に女性がハグをする場合、その相手に対して好意を抱いている可能性があります。

「好きな人に触れたい、近くにいたい」と思うのは当然のこと。たとえお付き合いをしていなくても、好意を抱いていたらハグをしたくなるのかもしれません。

(4)特別な意味はない

女性の場合、友達感覚でボディタッチやハグをすることに抵抗がない人もいます。そのため、ハグをされたから必ずしも脈ありだとは判断できません。

その他の言動なども併せてチェックして、彼女の気持ちを確かめてくださいね。

ストレス解消&愛を深めるハグの仕方

ハグの仕方によって効果は高まったり、逆に下がったりしてしまうのかも掘り下げてみましょう。

効果を高めるハグ、効果を下げるハグ。それぞれどんな特徴があるのでしょう。

効果が高いハグの時間は何秒?

ハグの秒数は、30秒間くらいがおすすめ。

人間の体は常に血液が循環していますので、血圧が下がって副交感神経が優位になり、気分がリラックスしてくるまでには少し時間がかかります。

したがって、ハグをしたらすぐに離すのではなく、30秒くらいはそのまま抱きしめ合っていましょう。

抱き合っているうちに相手の鼓動がゆっくりになってきたら、優しく背中をさすってあげるとよりリラックスできます。

また、抱きしめるだけではなく言葉を添えると効果が倍増しますので、耳元で優しく声をかけたりしてもいいですね。

参考記事はこちら▼

背中をさする行為には、励ましや気遣いなどの意味があるんです。

効果を高めるハグの種類

ハグの仕方にもいくつか種類がありますよね。

・正面から向き合うハグ

・後ろから抱きしめられるハグ

・後ろから抱きしめるハグ

・寝ながらハグ

どういったハグでも効果はありますが、「守られている」という安心感を得るためには、相手を大きく包む感じで、お互いの密着部分が多くなるやり方がおすすめです。

また、ストレス解消効果を高めるには、愛し合っている人とハグをするのが良いでしょう。

ただ、抱きしめ合わなければまったく効果がないということではありません。

つらい部分に手を当ててもらったり、さすってもらったりした際に痛みやつらさが和いだ、という経験を持っている方は多いと思いますが、愛情を持って触ることで十分ストレス軽減効果はあるのです。

効果を下げてしまうNGなハグとは

一方、ストレス解消などの効果を下げてしまうNGなハグには以下のような特徴があります。

苦手な相手とのハグは逆効果

愛情がない相手や嫌いな相手とのハグには、ストレスを解消するどころかむしろストレスが増えてしまうこともあります。

例えば、嫌いな人や苦手なもの(虫など)から触られそうになったら身体はどうなりますか?

ビクっとして緊張しますよね。緊張した体は硬直状態になってしまい、神経は興奮してしまいます。

そのような状態では当然幸せホルモンのドーパミン、癒やしホルモンであるオキシトシンは分泌されることはないので血圧は上昇し、呼吸は浅くなってしまうのです。

片思いの相手とのハグも効果はイマイチ

オキシトシンはお互いが想い合っている相手とハグする時にのみ放出されることがわかっています。

そのため、相手が自分のことを好きだからといって、自分が好きでない相手に義理でハグをさせてあげても相手の脳からオキシトシンは出ないのです。

したがって、ハグの効果を得るためには「自分が愛情を注げる対象であること」がとても重要になります。

参考記事はこちら▼

付き合う前にハグする関係、実は危険かもしれません。

▶次のページでは、ハグを習慣化する方法と相手がいない場合の対処法を紹介します。

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