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「むくみ」の放置は厳禁! 病気が原因の可能性も!?

眞鍋憲正

多くの女性が慢性的に悩んでいるむくみ。むくんだ状態を「いつものことだから……」と軽い気持ちで放っておくと、実は深刻な病気が原因の可能性もあるのです。むくみが起こる原因と解消法について、整形外科医の眞鍋憲正先生に解説していただきました。

むくみとはどんなもの?

むくみというと「手足が腫れぼったくなって、だるい」というイメージですが、実際はどうなのでしょうか? むくみにより、体がどのような状態になっているのか、眞鍋先生にお聞きしました。

むくみのメカニズム

私たちの体は約60パーセントが水分でできています。そして、この水分は(1)血管の中の水分(2)細胞の中の水分(3)細胞と細胞の間の水分、と3つに分けられます。むくみとは、何らかの原因で(3)細胞と細胞の間に水分が過剰にたまってしまうことで、皮膚が腫れてしまう状態のことを言います。

むくみの種類

むくみは大きく分けると2種類あります。

局所性のむくみ

体の一部分だけが、むくんでしまうような場合です。通常、体のある部位で右と左とを比べると、どちらか片方だけ腫れているようなことが多いです。例えば、けがをしてしまったり、虫に刺されたりした場合、その部分に炎症がおきてむくみが生じます。

全身性のむくみ

手と足、顔などいくつかの部位が同時に腫れてきます。局所性のむくみと違い右と左とを比べても、あまり差がありません。体の水分コントロール状態が悪化して起こるため、中には腎臓や肝臓などの病気や薬剤などが原因のこともあります。症状としてはむくみだけでなく、だるさや疲労感を伴ったり、食欲が減退する、尿の量が減少したりするなどが現れることもあります。

次ページ:むくみの原因と症状・対処法とは?

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