お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

眠りが浅いと悩んでいませんか? その原因と改善策

小林麻利子

ヨダヒロコ/六識

人は、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても疲れが取れていなかったりすると、「眠りが浅い」と感じるものです。だけど、健康的な毎日を過ごすためには、質のいい睡眠が大事であるのは誰もが知るところ。では、毎朝気持ちよく目覚めるためにはどうすればいいのでしょうか。眠りのプロである、ナイトケアアドバイザー・小林麻利子さんに、眠りが浅くなる原因とその改善策をアドバイスしてもらいました。

眠りが浅いとは、どんな状態を指すの?

「夜、なかなか眠れない」「途中で何度も目が覚めてしまう」「まだ眠いのに朝早く目が覚めてしまう」……など、睡眠の悩みは切実なもの。では、どうして睡眠は浅くなるのでしょうか?

睡眠の種類とメカニズム

小林:まずお伝えしたいのが、よく「レム睡眠=眠りが浅い、ノンレム睡眠=眠りが深い」と言われますが、レム睡眠は浅い眠りとは一概には言い難く、確かに脳は覚醒には近い状態ですが、筋肉の弛緩が著しかったり心拍数や呼吸数が不規則です。

睡眠には段階があり、眠りはじめには脳を積極的に休息させるノンレム睡眠が1→2→3→4段階へと深くなっていき、今度は4→3→2→1と浅くなり、レム睡眠が出現します。これが睡眠のメカニズムです。

ぐっすり眠るために必要なこと

小林:熟睡するためにもっとも重要なのは、ノンレム睡眠の3~4段階。寝始めてから1時間半以内に、いかに睡眠段階4まで深く眠れるかどうかがポイントになります。というのも、この1時間半の間に睡眠段階3~4が出たときに初めて、成長ホルモン(脳の疲労回復や、細胞の修復・増殖を促すホルモン)が分泌されるからです。そして、これがトリガーとなって、次の睡眠周期に深い眠りが出現し、再び成長ホルモンがぐぐっと分泌されるわけです。

「眠りが浅い」とは……

小林:1時間半以内にぐっすり熟睡状態までいかなければ、途中で何度も目が覚めたり、本来なら朝が近づくにつれて出なくなるはずの3~4段階が起床時間帯に出現してしまってすっきり目覚められなかったり、成長ホルモンがしっかり出なくて起きても疲れが取れていなかったり……となってしまうのです。これがよく言われる「眠りが浅い」状態です。

次ページ:眠りが浅くなる原因は、現代の生活習慣にあった!

SHARE