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乾燥肌にいい食べ物&乾燥肌を悪化させる食べ物

鈴木稚子

「乾燥肌をどうにかしたい」「スキンケア以外で乾燥肌対策を知りたい」……など、あなたは乾燥肌に悩んでいませんか? 今回は乾燥肌にいい食べ物や、乾燥肌を悪化させる食べ物について、美容皮膚科医・鈴木稚子先生の解説を元に紹介します。

肌を気にする女性

乾燥肌にいい栄養素って?

まずはじめに、乾燥肌の改善に効果的な栄養素はどんなものがあるのか見ていきましょう。

ハート

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にし、正常な状態に保ちます。また、角質層のNMF(天然保湿因子)の生成を促す働きもあります。ビタミンAが不足すると、肌の抵抗力が低下してしまうため、偏った食生活にならないよう気をつけましょう。

ビタミンB群

ビタミンBには肌のターンオーバーを正常にさせる効果があります。特にビタミンB2とB6は、肌の代謝に欠かせない栄養素です。ストレスやアルコールはビタミンB群を大量に消費させる原因となるため注意しましょう。

ビタミンC

ビタミンCは水に溶けるため、血液によって全身に運ばれます。全身に運ばれたビタミンCは、コラーゲンの生成を促進したり、体内の活性酸素を除去したり、細胞内の酸化したビタミンEを元に戻す作用があります。そのほかにも肌の保湿・鎮静・収斂・除菌・美白などの効果があります。ビタミンEと一緒に摂取することで相乗効果があります。

ビタミンE

ビタミンEは肌の血行を促進し、新陳代謝を活発にします。また、細胞膜の脂質に存在し、活性酸素から細胞膜の細胞を守る働きがあり、人体を形成している約60兆個の細胞すべてにとって大切なビタミンです。

ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、血液に溶けこんで全身に運ぶことができません。そのため、小腸で体内に吸収された後、「リポタンパク質」と呼ばれるタンパク質の中に吸収されて全身に運ばれていきます。タンパク質が不足していると、全身にビタミンEを運ぶことができなくなってしまいますので、ビタミンEと同時に、タンパク質も十分に摂取するようにしましょう。

α‐リノレン酸

アレルゲン(ダニ・ホコリ)から肌を守ります。また、肌の炎症を起こしにくくします。

亜鉛

亜鉛は人の身体に約2g程度含まれています。鉄の次に体内に多く存在する微量ミネラルです。
亜鉛は細胞分裂に深くかかわっており、肌や髪の毛、爪などの健康を維持するのに必要です。亜鉛が不足すると肌荒れや皮膚炎、湿疹などを引き起こしやすくなります。もちろん、乾燥肌にもなりやすくなります。

亜鉛はアルコールや加工食品に含まれる添加物を摂取すると、大量に消費されたり、吸収が阻害されて体外に排出されてしまいます。そのため以下に該当する人は、亜鉛を含む食べ物をより積極的に摂るのをオススメします。

<亜鉛を含む食べ物を積極的に摂った方がいい人>
・ダイエット中の人
・ベジタリアンの人
・お酒を頻繁に飲む人

次ページ:乾燥肌対策におすすめの食べ物

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