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むくみの原因と効果的な食べ物

田嶋美裕

夕方になると足がパンパン……なんて人はいませんか? むくみに悩む女性は多いですよね。そこで今回は、むくみの原因とむくみ解消に効く食べ物について、循環器内科医の田嶋美裕先生に解説してもらいました。

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<目次>

むくみの原因

まずは、むくみの原因について見ていきましょう。

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(1)血液の循環不良やリンパの停滞

血液やリンパ液の循環が悪くなると、血管やリンパ管の中に水分がたまってしまうため、むくみが起きます。たとえば、長時間立ち作業をしていると、夕方ごろに足がむくんでしまうことがありますよね。これは、血液の循環が悪くなり、重力の関係で体の一番低いところに水分がたまることが原因です。

(2)運動不足

全身の筋肉は、収縮することで血液を押し出すポンプ機能の役割を果たしています。運動不足により筋肉が衰えると、このポンプ機能が低下。すると、血液の循環が悪くなり、むくみが起こることがあります。

(3)塩分の過剰摂取

日本人は味噌汁を飲む習慣があるため、欧米人に比べて塩分を多く摂取する傾向にあるといわれています。塩分は浸透圧を高くし、水を引きつける作用があります。したがって、塩分を過剰に摂取すると、身体の中に余分な水分がたくわえられるために、むくみが起こります。

(4)甲状腺、心臓、肝臓、腎臓など内臓の異常

甲状腺機能の低下などによって自律神経の働きが異常になると、血液循環が悪くなり、むくみが起こることがあります。また、心臓や腎臓、肝臓の異常(それぞれ心不全や腎不全、肝不全)により、むくみが起こることも。この場合、手足や顔など、外から見えるところに水分がたまるほか、身体の中にも水(胸水や腹水)がたまることがあります。特に肺に水がたまると、呼吸状態が悪化し命にかかわることもあるため、早めの治療が必要です。

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