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膿んだニキビを潰すのはOK? ニキビが膿む原因と治し方

福永麻紀

石部千晶/六識

悪化したニキビから、膿が出てきた経験はありませんか? ニキビが膿んでしまったら、気になって潰したくなるもの。でも、それって問題ないの……? 今回は、ニキビの膿に関する疑問を、北青山Dクリニックの皮膚科専門医である福永麻紀先生に答えてもらいました。

<目次>

ニキビが膿む原因とは?

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ニキビは最初、毛穴に角質や老廃物がたまった「面ぽう」という状態からはじまります。一般的に言われる「白ニキビ」や「黒ニキビ」がこれにあたります。この時点でうまく治ればいいのですが、治療をせずに放っておくと、ニキビ菌が増えて炎症が発生。赤くなって膿んでしまうのです。つまり、膿んだニキビは、ニキビが進行したものなんですね。なので、初期段階から「膿んだニキビができる」というわけではないのです。

潰すべき? 膿んだニキビの正しい対処法

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やはり膿がでる原因は、ニキビの悪化にあるということ。では、ニキビが膿んでしまった場合、どんな対処法が有効なのでしょうか? さっそく見ていきましょう。

膿んだニキビは潰してもいいの?

膿んだニキビは見た目が気になりますし、つい触ってしまったり、潰してしまったりする人も多いかと思います。

病院でやるような清潔で正しい膿の出し方は、治療を早めることにつながります。しかし、自分で膿を出すのはおすすめできません。誤った方法で潰してしまうと、炎症が広がって治りが悪くなったり、ニキビ痕ができやすくなったりするからです。潰したい気持ちはわかりますが、自分では潰さないようにしてください。

膿んだニキビの正しい治し方

膿が出るまで悪化すると、抗生物質が入った飲み薬または塗り薬が必要になってきます。病院では、抗生物質の外用薬や皮膚の新陳代謝を高めて、膿を早く出すための薬がもらえますので、そういった薬で炎症を早めに抑えるのが、一番キレイで安全に治る方法だと思います。

ニキビが膿む前にできる対策って?

膿んだニキビを作らないためにも、ニキビは面ぽうの時点で治すことが大切。毛穴の汚れを早く出してあげることが重要なので、1日2回洗顔を行い、ニキビ部分のお化粧を控えるようにしましょう。ニキビはお化粧で隠したくなるものですが、悪化させないためにもこの期間は我慢をしてください。

あとは、ビタミン類をとって、生活リズムを整えると◎。面ぽうの段階なら自宅でも治すことができると思います。

まとめ

膿んだニキビは気になるけれど、自分で潰すのはよくないということ。ケアを間違えれば、一生痕が残ってしまう可能性もあります。悪化させてしまった場合は、病院で医師の助けを借りるのが一番。そもそも膿んだニキビを作らないように、できてしまったニキビは早い段階で治すよう、今回紹介した対策を試してみましょう!

(取材協力:福永麻紀、文:石部千晶)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2017年05月31日に公開されたものです

福永麻紀

慶応義塾大学医学部卒業後、同大学皮膚科学教室に入局。浦和市立病院皮膚科、練馬総合病院皮膚科を経て、現在は北青山Dクリニックフォーラムに在籍し、皮膚科治療を中心に診療をしている。下肢静脈りゅうの中でもレッグベインと呼ばれる細かい網目状の血管に対するレーザー治療を中心に、ニキビ治療、肌荒れ、脱毛などの相談も男女問わず行っている。患者さんの要望をよく聞き、それぞれに寄り添った診療を心がけている。

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石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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