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首のイボがかゆいのはなぜ? 原因と対処法

福永麻紀

石部千晶/六識

首のイボは人目につきやすい部分。できてしまうと「恥ずかしい」と感じることもあるでしょう。また、見た目だけでなく、かゆみも大きな悩みのひとつ。でも、首のイボがかゆいと感じるのはなぜ? 首のイボがかゆくなる原因と対策について、北青山Dクリニックの皮膚科専門医・福永麻紀先生に教えてもらいました。

<目次>

首にできる「イボ」って何?

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そもそも、首にできるイボはいったい何? うつるのかうつらないのか、気になっている女性もいるでしょう。まずはその正体とできる原因について、解説を見ていきましょう。

首のイボの正体

「首のイボ」と聞いてイメージされるような、首にいくつもできるプツプツした小さなできものは、非ウイルス性のイボの一種。もちろん、ウイルス性のイボが首にできることもありますが、首にできるイボは上記の非ウイルス性のイボの場合が多いです。

首にイボができる原因

首にできる小さなイボの原因は、加齢と言われています。ですが実際には、20代でできてしまう人もおり、若ければできないと言い切れるものではありません。非ウイルス性のため感染はしないのですが、このイボは加齢とともに増えていくのが特徴。2~3個で止まる場合もあれば、それ以上に増えていく場合もあり、増えるスピードや数は人によってさまざまです。加齢が原因なので、残念ながら効果的な対策方法は解明されていないのが現状です。

首のイボがかゆくなる原因と応急処置

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首のイボに対してかゆみが出る人もいるようですが、これは、外的刺激によるものではないかと思われます。イボに服の襟やアクセサリーなどがあたり、それがかゆさにつながっているだけで、イボそのものがかゆくなる特質を持っているわけではありません。イボへの刺激が首のかゆさの原因なら、イボを取ってしまえばかゆさも自然と解消されるはずです。

首のイボが「すぐには病院に行けないけれど、いま猛烈にかゆい!」となったときは、冷やすことで多少かゆみはおさまります。かいてしまうと、皮膚が傷ついて悪化する場合もありますので、強くかかないようにしましょう。

と言っても、イボへの刺激が原因で首がかゆい場合、それはあくまで一過性のかゆみであって、長く続くことはありません。かゆみが長時間続く場合は、首そのものに皮膚炎などのほかの原因があることが考えられます。したがって、皮膚科を受診されることをおすすめします。

首のイボの治療法とは

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首のイボは体に害があるわけではないので、かゆくなるとか、目立つから嫌だという理由がないのであれば、取らなくても特に問題はありません。

病院で治療をする場合、根元が小さく茎を持ったようなイボは、ハサミで切る方法で治療することが多いです。ハサミで切るといっても飛び出たイボの根元を切るので、注射よりも痛みは少ないと思いますよ。また、ハサミで切るなら自分でもできそうと思ってしまうかもしれませんが、これはプロだからできる技。細菌感染を起こしてしまう可能性もあるので、決して自分で切るようなことはしないでください。加えて、上記以外のイボは、液体窒素で焼ききる場合が多いでしょう。あとは、保険外にはなりますが、レーザー治療という方法もありますよ。

イボの“かゆみ”で気をつけるべきこと

首のかゆみとは少しずれますが、“かゆみ”という点で気をつけてほしいことがあります。それは、数カ月などの短期間で全身にイボが多発し、かつ、それがかゆいとき。これは内臓悪性腫瘍(がん)の疑いがあるので、検査をすすめられることがあります。

まとめ

首のイボのかゆみは、摩擦などの刺激が原因のようです。また、首のイボは加齢によるものなので、自分で予防をすることは難しいとのこと。とはいえ、小さいイボなら比較的簡単に治療ができるそうなので、気になったら早めに医療機関へ相談するとよさそうですね。

(取材協力:福永麻紀、文:石部千晶)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2017年05月31日に公開されたものです

福永麻紀

慶応義塾大学医学部卒業後、同大学皮膚科学教室に入局。浦和市立病院皮膚科、練馬総合病院皮膚科を経て、現在は北青山Dクリニックフォーラムに在籍し、皮膚科治療を中心に診療をしている。下肢静脈りゅうの中でもレッグベインと呼ばれる細かい網目状の血管に対するレーザー治療を中心に、ニキビ治療、肌荒れ、脱毛などの相談も男女問わず行っている。患者さんの要望をよく聞き、それぞれに寄り添った診療を心がけている。

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石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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