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ほくろが大きくなる原因と対処法~悪性のほくろの見わけ方~

松島桃子

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ふと鏡を見たら、気づかないうちにほくろができていたなんてこと、ありませんか? ほくろはさまざまな原因で発生しますが、中にはだんだん大きくなってしまうものもあります。ほくろができる原因と対処法について、皮膚科医の松島桃子先生に教えていただきました。また、悪性のほくろの場合には治療が必要になるため、ほくろの見分け方についても解説します。

<目次>

ほくろの性質と原因

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そもそもほくろとはどんなもので、何が原因で発生するのでしょうか。松島先生に聞いてみました。

ほくろとは

松島:ほくろは、医療用語で「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれます。ほくろは、「色素細胞(メラノサイト)」というメラニン色素を作る細胞が変化した「母斑細胞」と呼ばれる細胞のかたまりです。色素細胞と同様に、母斑細胞もメラニン色素を作り出すため、肌が褐色ないし黒色に見えるのです。

一方、ほくろと間違われやすいシミは、皮膚の「基底層」という場所にあるメラノサイトが活性化し、メラニン色素を作り出すことによって現れます。通常、メラニン色素は肌のターンオーバーとともに排出されていきますが、代謝の乱れなどによってメラニン色素が排出されずに残ってしまうと、シミになるのです。

ほくろができる原因

松島:肌が紫外線を浴びると、メラノサイトがメラニンを作り出します。代謝がしっかり働いていれば、ターンオーバーとともにメラニンが排出されるため、肌は元の状態に戻ります。しかし、メラノサイトが活性化しすぎたり、何らかの刺激を受けて異常を起こすことによって、母斑細胞へと変化し、ほくろが形成されます。

ほくろができる原因の大半は紫外線ですが、ストレスや生活習慣の乱れによってもメラノサイトの働きが活発化し、少なからずほくろの形成に影響を及ぼします。

次ページ:ほくろが大きくなる原因と対処法

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