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【妊娠出産のウソ&ホント】2人目は授かりやすいってホント?

尾西芳子(産婦人科専門医)

ヨダヒロコ/六識

将来妊娠したい、したくないに関わらず、妊娠・出産は未知の世界。出産未経験の女性たちが感じている妊娠・出産にまつわる素朴なギモンについて、産婦人科専門医の尾西芳子先生がわかりやすく教えてくれます。ウソかホントかわからない情報に惑わされずに、正しい知識を身につけましょう!

「2人目は授かりやすい」とも聞くけれど、一方で、「2人目不妊」という言葉もよく聞きますよね。どちらが正しいのか、それとも、どちらも正しいのか。もし、どちらも正しいのであれば、授かりやすい人と授かりにくい人のちがいはどこにあるのか。今回は、そんな2人目妊娠にまつわるウソ&ホントに迫りました!

本日の「ソボクな疑問」

Q.2人目は授かりやすいってホント?

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<読者の声>

・焦りが少ないから妊娠しやすく感じると思う。(25歳/生保・損保/事務系専門職)
・2人目不妊という言葉もあるし、2人目はひとり目より年齢を重ねているぶん、できにくいと思う。(29歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・経験があるぶん産むのは多少楽になりそうだが、授かりやすさは関係ないのではと思う。(31歳/その他/その他)
・一度妊娠すると、妊娠しやすいと聞いたことがあります。(34歳/その他/事務系専門職)

尾西先生のアンサーは!?

う~ん答えは……
う~んです!

妊娠中は通常の何倍もの女性ホルモンに体がさらされるため、よくも悪くも、出産を機に体質が変わることがけっこうあるんです。たとえば、月経不順がなくなったり、逆に不順になってしまったり。また、生理痛が軽くなったり、重くなったりすることもあります。そういった変化によって、2人目を授かりやすくなる人もいれば、2人目不妊になってしまう人もいるわけです。

「焦りが少ないから妊娠しやすく感じると思う」というコメントがありますが、たしかに、ストレスは妊活の大敵です。ひとり目のお世話で忙しくしているうち、気づかずに2人目を妊娠していたという人はけっこういますから、あながちウソではないと思います。

また、「2人目はひとり目より年齢を重ねているぶん、できにくい」というのは、本当です。これはひとり目にも言えますが、歳をとればとるほど妊娠しにくくなるのは事実なので、加齢による2人目不妊は十分にありえます。

ですから、「いつか子どもを産みたい」と思っているのであれば、妊娠は計画的にしてほしいですね。そして、妊娠したいと思ったときにスムーズに妊娠できるよう、普段から基礎体温をつけたり、自分の生理周期を把握しておきましょう。

ちなみに、コメントの中に「経験があるぶん産むのは多少楽になりそう」とありますが、こちらもその通りです。ひとり目の出産で産道がすでに広がっていますし、基本的にお産にかかる時間もひとり目の約半分で済むと言われていますから、だいぶ楽だと思いますよ。

(取材協力:尾西芳子、文:ヨダヒロコ、撮影:masaco)

※次回の更新は1月28日(土)です。お楽しみに!

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.26)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2017年01月21日に公開されたものです

尾西芳子(産婦人科専門医)

高輪台レディースクリニック副院長

日本産科婦人科学会会員
日本女性医学学会会員(専門医)
日本産婦人科乳腺学会会員

神戸大学国際文化学部卒業後、山口大学医学部学士編入学。慈恵医大病院、日本赤十字社医療センター、済生会中津病院の勤務を経て、都内の産婦人科クリニック勤務。2017年7月、高輪台にて開業。

妊娠・出産から、婦人科がんの手術、不妊治療と広く学び「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と女性のすべての悩みに応えることのできる女性のかかりつけ医を目指す。モデルの経験を活かし、美と健康に関する知識も豊富。Webの連載をはじめ、TV、雑誌、講演会で活躍中。

オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/

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ヨダヒロコ/六識

女性向けライフスタイル情報誌&Webサイトの編集者を経て、 2013年に制作プロダクション「六識」をスタート。「働く女性が笑顔でいられる生き方を応援したい」という想いで、グルメや美容、マネー、恋愛・結婚をテーマにした記事の構成~執筆を行う。2児の母として、時短グッズの情報収集に余念がない。仕事・家事・育児に追われる日々の中、月に一度のネイルが癒しに。

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