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【遠距離恋愛成功のコツ08】彼の嫉妬が激しすぎ! 束縛がひどい彼の対処法

ゆうきゆう

遠距離恋愛カップルにありがちな悩みやトラブルを、精神科医のゆうきゆう先生が「男女の心理の違い」から解決してくれる本連載。「こんなときどうすればいい?」という女性の疑問に、遠距離恋愛スタートから結婚というゴールに向けて、ゆうきゆう先生が恋愛のステージに合ったアドバイスをしてくれます!

遠距離恋愛の悩みで意外と多いのが「束縛」。相手が手の届かない場所にいるため、「誰かに奪われたくない」という気持ちから、日々の行動を把握しようとしたり、ちょっと連絡がつかないだけで浮気を疑ったり……。相手を思っての行動ですが、それで彼との関係がギクシャクしてしまうのは嫌ですよね。そこで、遠距離恋愛での束縛について、ゆうきゆう先生に聞いてみました!

束縛したがる男性のタイプは2種類! 彼のタイプを見極めて

彼からの束縛が激しい場合、「遠距離だから不安で束縛している」のか、「もともと束縛するタイプ」なのかで対応が変わってきます。前者の場合は、安心材料を多く与えてあげれば安心につながるので、彼の束縛が緩む可能性があります。しかし後者の場合は、あなたの行動を制限することで「自分の支配欲を満たそうとしている」可能性が高いため、女性は心の安らぎが奪われ、いつも男性の反応を気にして自分の意志で行動できなくなってしまうことがあります。

彼がどちらのタイプかを見抜く方法は簡単で、彼がこちらからのアクションに対してどう反応するかでわかります。「あなたと話すのが一番楽しい」「こんなに好きになったのはあなただけ」など、彼が特別だと感じるような言葉をかけたり、予定がある時は事前に報告したり、逆に「あなたはどこにいるの?」と彼のことを質問してみましょう。あなたが彼に関心や好意を向けることで、彼が自分に自信が持てるようになると、あまりしつこく束縛しなくなります。つまり、あなたの態度に満足して彼の束縛がゆるむようなら、彼は「遠距離による不安から束縛する」タイプである可能性が高いでしょう。

しかし、このような行動をしても彼の束縛が変わらず、どんどんエスカレートするようなら「今後も彼と付き合っていけるのか?」という根本的な問いかけが必要になります。この場合は彼のプライドが高すぎるため、あなたを従わせたいと思っていたり、自分の目の届く範囲でのみ行動させたいと思っている可能性が高いからです。こういった男性とは対等な関係が築きづらく、モラハラに発展する可能性もあります。このような彼に対しては、遠距離であることを活用して「彼の言いなりにならない」ようにしましょう。従順であれば彼が満足するかといえば、決してそうではありません。ある程度は彼の安心につながる行動を心がけることが大切ですが、束縛が解消されないようなら冷静な目で彼を見る必要もあるでしょう。

女性が彼を束縛してしまう場合は、とにかく意識を別に向けることが大切

逆に女性が束縛してしまう場合は、なるべく「彼のことを考えないようにする」ことが大切です。自分が安心するために彼に要求を突き付けても、不安は解消されません。それどころか、最初は休日の予定を聞く程度だったものが、飲み会のメンバーをチェックしたり、写真付きのメールを要求したり、SNSのログイン時間を見張るなどといった、重い行動に発展してしまう可能性があります。

当然ですが、このような行動はすべて彼の気持ちが冷めてしまうNG行動です。特に仕事や人付き合いの邪魔になるような要求は、彼にとってあなたの存在をうっとうしいと感じさせてしまうので逆効果だと覚えておきましょう。不安だからと自分の束縛行動を正当化していると、「このくらいして当たり前!」「あなたが不安になるようなことをするのが悪い!」と彼に対して横暴な要求をしかねません。彼の交友関係で女性の存在を過剰に気にして責めたり、不安を彼のせいにしてしまうと、関係は確実に悪化していきます。なるべく早い段階で自分に歯止めをかけておくことが大切です。彼について考える時間を減らし、お料理をしたり友だちと出かけたり、意図的に彼のことを気にする時間を減らしていきましょう。

しかし、女性が「彼に何も求めてはいけない」というわけではありません。「連絡をくれると安心できる」「女の子がいるなんて、やいちゃうな……なるべく早く帰ってきてね?」など、男性がかわいいと感じられる表現で伝えれば、むしろ喜んでくれる男性もいるでしょう。一人で過ごす時間を充実させつつ、プチやきもちを伝えて、上手に気持ちのバランスを取ってくださいね。

「愛してるから束縛する」という言葉を信じちゃダメ!

束縛に至る心理は男女ともに不安がベースにありますが、それは「自尊感情の低さ」が原因です。「自分だけを愛してくれているの?」といった疑いももちろんあるでしょうし、世に出てくる浮気話も非常にたくさんあります。しかし、そういった疑いを持ってしまうことも、自尊感情と深く関係しているものなのです。私たちが不安になっているとき、「もっと相手がこうしてくれれば、安心できるのに」と思うことがありますが、これの多くは幻想です。仮に相手が応えてくれたとしても、自分に自信がなければまた不安になり、新たな安心材料を求めて相手に要求してしまいます。すると、2人の関係がとても息苦しいものになってしまうでしょう。また、行き過ぎた束縛行為はお互いの社会性を損なったり、暴力や暴言で相手を傷つけてしまいかねません。

時々「愛してるから束縛する」という人がいますが、それは本当でしょうか? 相手が望まない束縛をすることが、果たして本当に愛と言えるのでしょうか? 相手のことを考えられない一方的な愛情は、ただのエゴです。 それに束縛は多くの場合、「私はあなたが信じられない」という否定的な意思表明にしか受け止められません。相手への不信感を伝えて気持ちがつかめることはないので、束縛=愛情表現といった認識は、一方的な思い込みや押しつけにすぎないのです。不安や束縛を「愛しているから」「相手を好きだから」といった言葉で美化しないようにしましょう。これは男性から言われた場合も同様で、「好きだから不安になる」といった言葉をそのまま信じるのではなく、もし彼の安心につながるアクションを続けても束縛が止まらないようなら、「好き」という言葉でコントロールしようとしているだけなのかもしれない……といった可能性を考慮しておく必要があるでしょう。恋愛関係においては、愛情表現だと言われてしまうと拒絶しにくい面もありますが、もしつらいと感じるのであれば、立ち止まって関係を見直してみることも大切ですよ。

<今回のまとめ>

・彼からの束縛は、「遠距離だから不安」なのか「もともと束縛するタイプ」なのかで対応が異なる
・「遠距離だから不安」な場合は、彼に安心材料を与える
・「もともと束縛するタイプ」は、彼との関係を見直すことが必要
・女性が束縛してしまう場合は、自分の気持ちを「彼以外」のことに向ける
・「愛してるから束縛する」という言葉をうのみにせず、冷静に考えてみる

(文/ゆうきゆう イラスト/寺崎愛)

※次回は12月15日(木)17時更新です!

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※この記事は2016年12月08日に公開されたものです

ゆうきゆう

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