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日本の残業時間が大幅減少! 3年前と比べ月11時間減に

就職・転職のための社員クチコミサイト「Vorkers」が、社員クチコミによる「平均残業時間推移」を発表しました。果たして、日本人の残業時間はどのように推移しているのでしょうか?

月間平均残業時間は2015年から大幅な減少傾向

今回集計した残業時間は、回答時に「現職」であった社員からのクチコミに絞って集計することで、より実態に即した月間平均残業時間を算出しました。過去5年の推移から見えてきたのは、2015年と2016年の残業時間の大幅な減少です。2014年に平均44時間/月であったものが、2015年には5時間減り39時間/月、2016年はさらに4時間減り、平均35時間/月という結果になり、2013年と2016年を比べると月間11時間の減少となっています。

業界別の月間平均残業時間推移

次に、業界別の平均残業時間推移を見てみましょう。業界によって差はあるものの、2015年と2016年はほぼすべての業界で減少しています。

まとめ

近年、長時間労働をどう是正していくべきかという議論は多くのメディアでも取り上げられ、女性の社会進出や働き方の多様化などのテーマと合わせて盛り上がりを見せています。また、SNSなど、個人が情報発信をできるようになっていくにつれ、「ブラック企業」と言われる厳しい労働環境の実態が明るみになり、従業員の過労自殺などの報道と合わさり、不法な労働環境に対する非難の声が一気に高まりました。そんな中、2013年に自民党が「ブラック企業」の公表を提言、安倍内閣は「働き方改革」を掲げ、2015年には長時間労働に対する指導を強化する内容を含んだ労働基準法の改正案が国会に提出されています。政府による「働き方改革」が本格始動する来年以降の変化にも、引き続き注目していきたいですね。

データの収集方法

「Vorkers」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。
会社評価レポートの回答条件は下記の通りです。
・社員として1年以上在籍した企業の情報であること
・500文字以上の自由記述項目と、8つの評価項目に回答いただくこと
・月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集

対象データ

Vorkersに投稿された、回答時現職の社員による残業時間66,035件を対象データとしています。業界別平均は、各年50件以上の回答のあるものを発表。(集計期間:2012年1月~2016年11月)

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年11月17日に公開されたものです

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