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【良縁遠ざけ女子】「男性経験がない」ことを、特別なことと考えていませんか?

にらさわあきこ(文筆家、美容研究家)

「幸せな結婚につながるような恋愛がしたい!」と思っていても、なかなか「いい出会いがない」と嘆いている女性は少なくないはず。もしかしたら、自分では気がつかないうちに、出会いのキッカケを逃してしまっているのかも……。そこで、恋愛・婚活研究所主宰のにらさわあきこさんが、「良縁を遠ざけてしまうNG行動」を毎回ご紹介。解決のヒントをチェックして、素敵な異性を引き寄せる女性へと近づいて♪

●今回の良縁“遠ざけ行動”は?

「男性経験がないことを引け目に感じている」

幸せな恋がしたいみなさま、こんにちは。「恋愛・婚活研究所」主宰のにらさわあきこです。独身女性を取材していて、最近、とてもよく聞かされるのが、「今まで一度も男性と付き合ったことがないんです」……ひいては、「経験人数がゼロ」というお悩み。いかにも付き合ったことがなさそうな人が言うこともありますし、モテそうな女性が言うときもある。ただし共通しているのは、「だから、恋をするのが怖い」という強い主張。ですが、経験がないことってそんなにもマイナスになるものでしょうか? ということで、今回の良縁遠ざけ行動は「男性経験がないことを引け目に感じている」件についてです。

●「経験がない」は決して特別なことじゃない

そもそも「経験がない女性」って、今、どれくらいいるのでしょうか? 国立社会保障・人口問題研究所が平成28年9月15日(木)に発表した調査データによると、18~34歳未婚女性の44.2%、18~34歳未婚男性の42.0%が「性経験がない」という結果に。なお、2010年に実施した同じ調査では、女性は38.7%、男性は36.2%でしたから、数年でじわじわと、「経験のない」勢は増えてきていると思われます。事実、私が日ごろ行っている取材でも、「一度も異性と付き合ったことのない」男女はけっこうおりますので、「経験がない」ことは、特別ではないような気がします。

けれど、そんな「特別でもないこと」を、「特別」にする人がいます。それは、ほかならぬ「経験のない本人」たち。客観的に見れば(数字上でも)特別なことでも何でもないのに、「これって変ですよね」と言い出すから、恋がうまくいかなくなるのです。

●意識すると「いい面」が出せなくなる

でも、「自分はこうだから」と自分のことばかり気にしすぎるのは、結局は自意識過剰なんですね。そして自意識過剰がいかに面倒くさいかは、例を見れば明らかです。

たとえば、日本人の平均身長は男性が約171センチです。で、ここに168センチのさわやかな男性がいたとしましょう。あなたとしては、「あら、さわやかな人ね」と好印象を抱いたのに、彼が口を開くや、「俺、背が低いから」と言って来たらどうですか? そしてことあるごとに「背が低いから」と言われたら、あなたも困りますよね。ほんの少しだけ日本人の平均身長より低いだけで「そこまで言う?」って思いませんか? いえ、ほんの少しでなくても同じです。もっと背の低い男性が、すべての会話に「背が低い」ことを差し込んできたらどうでしょう? 彼の「いいところ」を見る機会が減ってしまうと思いませんか。

●マイナス面よりもよさを出そう

口に出して言わなくても同じことなのですよね。あなたが「男性経験がないこと」を引け目に感じて、それにばかり気を取られていると、男性と接するときにはどうしても自意識過剰になるでしょう。そして自意識過剰は態度に出るから、あなたはモテなくなるかもしれません。本当は、あなたに男性経験があろうとなかろうと、そんなことは1ミリもあなたの魅力には関係ないのに、それに気を取られているから、あなたの「よさ」がアピールできなくなるのです。

実を言うと、男性陣は、「女性に男性経験がないこと」を特に気にしてはないですし、喜ぶ人のほうが多いです(@当研究所調べ)。それに、女性と付き合った経験がない大人の男性も大勢います。つまりお互いさまなのです。

●自分よりも「目の前の異性」を見るべし!

なので、あなたが何歳であろうと、何人の異性と付き合ってこようとも、逆に付き合ってこなかったのだとしても、あなたの「本質」や魅力はそんなところにはないのです。 あなたの本質(魅力)とは、あなたが今日まで生きてきた中で、何を考えて、何を感じて、他人に対してどう思いやれているかという、それだけなのですね。そういう意味では、「経験のなさを引け目に感じる感情」も、あなたの感性ですし、魅力です。ただし、「自分の事情にばかり」固執するのは、やはり子どもっぽい行為です。そして恋とは他者との関係の上に成り立っているものですから、自分のことばかりにこだわって、相手を思いやれないようでは、成立するはずもないのです。

●まとめ:「男性経験がないことを引け目に感じている」あなたへのアドバイス

これまで経験がなかったとしても、これから「大人として」恋をしたいと思うなら、自分にばかり意識を向ける子どもっぽさとは卒業しましょう。そして、目の前にあらわれた異性をしっかり見ていくこと。それが今のあなたに必要な恋のレシピだと思います。

(文:にらさわあきこ イラスト:カツヤマケイコ)

※参考:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査結果の概要」http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp

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※この記事は2016年10月05日に公開されたものです

にらさわあきこ(文筆家、美容研究家) (文筆家・恋愛婚活研究所主宰・美容研究家)

文筆家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容などの分野で取材・執筆活動を行う。未婚男女の実情に迫った『未婚当然時代』(ポプラ新書)や婚活する女性たちを描いた『婚活難民』(光文社)、『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など著書多数。2019年からは美容活動「美活」を積極的に行い、簡単&ラクに綺麗になるための情報を発信中。
インスタ:akiko_nirasawa_beauty
ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

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