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産婦人科医に聞く! 婦人科検診って何するの?【内診編】

「婦人科検診」は、女性として自身の身体と向き合うために大切なこと。そうはわかっていても、具体的にどんなことをするのかわからないという不安から、受診をためらってしまう女性も少なくないはず。「婦人科検診までに準備しておくことは?」「内診はどんな流れで行うの?」など、女性たちの悩みの種となっている疑問はさまざまですよね。そこで今回は、“知らない”という恐怖心を少しでも緩和するべく、がん研有明病院 健診センターの産婦人科の先生、看護師長に「婦人科検診の流れ」についてくわしく解説してもらいました。

「婦人科検診」でわかることとは?

がん研有明病院 健診センターの婦人科検診では「子宮頸がん」「子宮体がん」「子宮や卵巣の腫瘍」を発見することができます。特に20~30代の女性は、「子宮頸がん」を患うケースが多いです。健診センター毎にどの検査を行うかは異なるので、不明な点がある場合は事前に病院に問い合わせをするとよいでしょう。

受診の前に

●受診前の準備

よくアンダーヘアの処理を気にされる女性がいますが、これに関しては別に処理をしておく必要はありません。また、デリケートゾーンのケアについて気になる方も多いと思いますが、普段通りのケアで問題はないでしょう。腟の中まで入念に洗浄する必要はなく、受診日当日の朝も特にしておくべきことはないので、日常生活のままで受診していただいて大丈夫です。

ただ、月経のタイミングと重なってしまうと、出血により結果が正確に出ないため、月経周期を把握して、月経の日とずらして検診の予約をするようにしてください。おそらく、これらは予約の段階でアナウンスをされることがほとんどだと思うので、それに従って受診の準備をするといいでしょう。「婦人科検診」だからといって、構える必要はまったくありません。ありのままのナチュラルな状態で安心して受診をしてくださいね。

●問診票の記入

問診票の例

がん研有明病院 健診センターでは、検診を受ける前に、問診票を通して自身の生活や身体の状況について患者さんに答えてもらっています。内診前、特に産婦人科医がチェックしているのは、子宮や卵巣に関する質問事項。婦人科検診の受診歴の有無を聞いて、受診経験がなく、「怖い」という感情を抱いている患者さんにはしっかりと検診の内容に関して説明をするよう心がけるなどの取り組みをしています。

また、答えることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、問診票では性交渉の経験についても確認しています。性交渉の経験がない場合、検診によって処女膜が破れて痛みを伴うこともあるため、答えにくい質問ではありますが、きちんと申告していただくほうがよいでしょう。

【次ページ:内診台ではどんなことをするの?】

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