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性交渉なしでも感染する!? 女性の4人に3人が経験する「腟カンジダ症」とは

フォルサ

白いおりものが出たり、陰部にかゆみがでたりして、誰にも相談できずに悩んでしまった経験はありませんか? 女性の4人に3人が一生に一度は経験するという「腟カンジダ症」は、性交渉による感染とは限らず、性病とは言えません。悩むことなく、受診をすることが大切だと言います。

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「腟カンジダ症」とは

カンジダは、真菌と呼ばれるカビのような一種の常在菌(※1)で、女性の約2割が腟の内部に持っており、健康な人は多くの場合、無症状です。腟カンジダ症の症状としては、まず腟や外陰部にムズムズしたかゆみが起こり、症状がひどくなると白いカッテージチーズのようなおりものがでて、発酵臭を発生させます。

◆原因の多くは性交渉ではなく「免疫低下」

ガンジダ症は、自分自身の免疫力が低下した場合に多く発症します。健康な身体の場合は、腟内の乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)という常在菌が内部を弱酸性に保ち、カンジダや雑菌の繁殖を抑えてくれています。しかし、疲れやストレスがたまり、免疫力が下がってくると、カンジダが急激に増加して不快なかゆみやおりもの、ニオイを発生させます。

また、便秘の人は腸内にカンジダが増えやすいので、排便後にうしろから前へ拭かないよう注意が必要です。蒸れやすい下着なども、カンジダが繁殖しやすい環境をつくるので避けたほうが◎。そのほか、ステロイド剤の使用や、風邪をひいた際の抗生物質の内服などによっても発症する場合があります。

性交渉でうつる場合、セックスの数日後にかゆみなどの症状が発生。症状を感じたら、早めに婦人科か皮膚科を受診することをオススメします。また、この場合はパートナーも一緒に治療する必要があります。

◆感染した場合の対処法

軽度のものは、生理がくると経血といっしょにカンジダが洗い流されるので治ることも。かゆみが長引き、白いおりものが出はじめたら抗真菌剤というカビを殺す薬を使い、腟内への挿入や、塗り薬で治療します。気になったら我慢せず、婦人科か皮膚科を受診しましょう。

ひとりで深刻に悩まないで

デリケートな部分の症状だと、受診するのをためらってしまう人も多いですが、恥ずかしがらずに早めの対処が大切です。また、パートナーがいる人は、彼が保菌者の場合もあります。男性には自覚症状がないので、女性が治療しても治らないときは、勇気を出して話し合い、一緒に治療を受けるようにしましょう。

※1……人の身体に日常的に存在する微生物(細菌)。

(フォルサ/岩崎弘美)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年06月30日に公開されたものです

フォルサ

ライティング、編集、DTPまで手がける制作グループです。
“フォルサ”はポルトガル語です。「がんばれ!」と応援する言葉ですが、サポートするという意味もあります。女性の為になる情報を間口を広く扱っていきます。

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