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いくらが相場? プロが教える「新築祝い」マナー

森川ほしの/OFFICE-SANGA

同世代の友だちがいると、結婚ラッシュから出産ラッシュと、お祝いごとが何かと重なります。そして、それが少し落ち着いてきたころにやってくるのが「新築祝い」。新しい生活をスタートする友だちにお祝いを贈りたいところですが、迷ってしまうのはその金額です。いくらくらいが妥当なのでしょうか? また、何を贈ればいいのでしょう?

働く女性たちに聞く相場と内容

まずはアンケートで働く女性たちに聞いてみました。

●1万円前後が無難?

・「1万は現金で、1万で食器を買って渡しました」(32歳/その他/クリエイティブ職)

・「1万円。一生モノの買い物をしたことに釣り合う額」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「関係にもよるが、上限1万円程度。バスタオル、フェイスタオル、紅茶、コーヒーなど、消耗品を詰め合わせて贈ることが多い。インテリアなどは本人たちのこだわりもあり、寿命があり、かつ必需品を贈るよう心がけている」(26歳/小売店/販売職・サービス系)

・「1万円。ステキなインテリアや、なんらかのセットだとそれくらいだと思う」(30歳/運輸・倉庫)

多めに出すという人でも、現金は1万円、プラス品物1万円で合計2万円程度が上限のようですね。現金を渡すという人は少ない様子。日用品や飲食物のプレゼントが定番と言えそうです。

●ちょっとした贈り物なら、3~5000円でも十分

・「5千円。いつも決まったお店の白い大きなお皿をあげることが多い」(34歳/不動産/専門職)

・「5千円。タオルや洗剤など日用品の詰め合わせが、購入できる金額」(23歳/その他)

・「3千円。現金はあげない、観葉植物などを購入する」(30歳/医療・福祉/販売職・サービス系)

・「3千円かな。旅行の写真をカレンダーにしてあげたら、爆笑でウケた。『私にしかできないプレゼントだね』と喜ばれた」(33歳/その他)

あまり高価な品物をプレゼントすると、かえって気を使わせてしまう可能性もありますよね。ただでさえ引っ越したばかりでバタバタしている中、お返しのことまで考えさせるのは申し訳ない……。そう考えると3~5000円でお祝いをして、「お返しなくていいからね!」と一言添えておくのが親切かも?

●意外と多い「出さない」派

・「出さない。家を建てただけで、こちらがお金を出さなきゃいけない意味がわからない」(25歳/その他)

・「お金は出さない。新築の家を建てたからお呼ばれ、というような流れになったことはあるけれど、お茶会するためのお菓子くらいで、何も用意はしなかった」(29歳/その他/販売職・サービス系)

・「遊びに行ったときにお菓子を持っていく程度」(34歳/建設・土木/技術職)

・「仲の良い友だちだと、お互いさまでナシにしている」(31歳/医療・福祉)

けっこうたくさん見受けられたのが、「新築祝いは出さない」という意見。筆者も、学生時代からの仲間とは、結婚式のご祝儀は一律3万円。それ以外の祝いは一切しない! と決めてあります。気心の知れた仲なら、そうして割り切ってしまうのもアリではないでしょうか。

マナー講師に聞く! 新築祝いのタブー

新築祝いの金額については、そのときの懐事情や相手との関係などによって変動すると思うのですが、問題は贈り物のチョイスですよね。新築祝いではいろいろタブーもあると聞きますので、マナーをきちんと知っておきたいところ。

そこで、マナー講師の平松幹夫先生に、新築祝いのマナーについて聞いてみました。

新築祝いで特にタブーとされているのは、『火に関する品物』や『火を連想させる赤色の品物』です。新築祝いに『火に関する品物』を選ぶ人はあまりいないと思いますが、赤色のものはうっかり選んでしまうこともあると思いますので、注意した方がいいですね(平松先生)

いろいろと物色した末に見つけた品物が赤色で、タブーだということに思い至らず、そのまま購入……なんてパターンもありそうなので、贈り物の色には注意しましょう。

また、実は『日本茶』も祝いごとには不適とされています。日本茶は弔事に使用されるためです(平松先生)

新築祝いの品として紅茶やコーヒーは定番ですが、「それなら日本茶でも……」と選んでしまうことのないように、気をつけましょう。

まとめ

こういったタブーはあるものの、最終的には「『なぜ贈り物をするのかという理由』と、『なぜこの品を選んだのかという理由』をキチンと表現することが大切」と平松先生。一生懸命考えて選んだ品物なら、その気持ちはきっと相手にも伝わりますよね。金額や品物にこだわりすぎることなく、相手の顔を思い浮かべながら自由に選ぶのが、新築祝いのコツなのかもしれません。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2016年4月にWebアンケート。有効回答数405件(22~34歳の働く女性)

※画像はイメージです

※この記事は2016年05月13日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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